サンスクリット語で「Kamal」とは、「赤色」のことである。アラビア語になると、同じ単語が「完璧」や「相反するものの融合」という意味になる。 同じ単語でありながら言語が違えば意味も変わり、2つの異質のものが均衡を保ち、補完し合うことを意味しているのだ。 アルファ ロメオのKamalも、その名前には同様の意味が込められている。Kamalは、アルファ ロメオの輝かしいスポーツカーとしての伝統を彷彿とさせる一方で、未来志向の新たなソリューション―特にSUV-MPVセグメントへの進出―を提供しているモデルなのである。 アルファ ロメオ デザインセンターでデザインされ、2003年のジュネーブ国際モーターショーで発表されたKamalは、疑いなくすばらしい個性をもった車だ。 2つの意味にコンセプトが集約されていることは、そのスタイリングからもうかがえる。完璧にアルファ ロメオの血筋を引いていることがわかる風貌。SUVには珍しく、オフロードカーというよりスポーツカーに近い感じだ。そしてブランドのDNAとも言えるコンパクトな設計。卓越したハンドリング性能とバランスのとれたフォルムを提供するには欠かせない要素だが、Kamalはこのコンパクトさによって、単なるSUVとしてだけでなく、さまざまな用途に活用できる多目的性を実現させている。 全長4,350mm、全幅1,860mm、全高1,620mm。このサイズとスペックから、KamalがSUVとしては世界でも非常にユニークな車であることがわかる。 このひとつめのコンセプトは常にアルファ ロメオの強みであったものだが、ふたつめのコンセプトは、アルファ ロメオらしい気質をもちつつ、同時にサルーンとしての快適性も必要であるとの判断から生まれたものである。フロントとリアにウイッシュボーンサスペンションを装備したのはまさにこのためだ。また、エアスプリングを採用し、一定のスピードに達すると車高が自動的に低くなるようにして、車が路面に「密着する」ようにしている。これだけではない。 オフロード時には高めに、オンロード時には低めにと、車の用途によって自由にサスペンションの高さを調節できるようにしたことも大きな魅力の1つだ。もちろん、サスペンションが提供する卓越した快適性に、アルファ ロメオならではの情熱的な気性を加えることも忘れてはいない。 このコンセプトカーが搭載しているのは、パワフルな250bhp 3.2 V6 24バルブエンジン。また、F1技術から生まれた有名なセレスピードも装備されており、高速域あるいは低速域で瞬時にギアシフトを行う。