History

 

1970-1980 | model 伝説のマシン

1970-1980 ― 変革の時代
Montreal

生産年 1970〜77年
エンジン 90°V型8気筒
排気量 2,593 cc
最高出力 200hp/6,500rpm
最高速度 220km/h以上

未来指向の洗練されたスポーツカーである。1967年にカナダ連邦の建国100周年を記念してモントリオールで開催された「ユニバーサル博覧会」で、ベルトーネがデザインしたプロトタイプがデビュー。Montrealという名はここに由来するもので、時代の一歩先を行く最新技術を投入したモデルだった。70年、アルファ ロメオはモントリオールで初めて展示されたプロトタイプの大量生産を開始し、同年の「ジュネーブ モーターショー」で発表する。この市販モデルは、ハイクラスそしてハイプレステージの車ながらレースレベルのパフォーマンスを誇り、なおかつエンジンその他の特徴は、毎日街中をドライブするにも適した実用車だった。V型8気筒エンジンは、スピカのメカニカルインジェクションを使った33をベースにしたもので、200 hpの最高出力を誇り、最高速度は220km/h以上をマークした。キャビン内は洗練されており、かつエレガントで、機能的なシート、操作性に優れたレイアウトのコントローラー類、さらに反射防止タイプのインストゥルメントパネルが搭載されていた。独創的なボディは、空力性に優れた凸型のボディラインが特徴で、ボンネットはフラット、フロントライトはグリルで縁取りされ、カットオフテールとバンパーはボディと一体化されていた。パフォーマンス、安全、快適さを特徴としたMontrealは、高い評価を得たラグジュアリースポーツカーうちの1台となった。

Alfasud

生産年 1972〜83年
エンジン 水平対向4気筒
排気量 1,186 cc
最高出力 63hp/6,000rpm
最高速度 150km/h以上

アルファ ロメオスタイルの「ミディアムカー」。Alfasudは、アルファ ロメオがポミリャーノ ダルコ(ナポリ)の新工場で初めて生産した車で、中小型車市場へ参入するためのモデルであり、また前輪駆動を採用した初めてのアルファ ロメオでもあった。フルスカとイタリア人デザイナー、ジウジアーロによって設計されたAlfasudは、本物のアルファ ロメオをドライブしたい中所得層向けの高級ユーティリティカーとして発想された。現代的でスポーティーなスタイルに加え、そのパフォーマンス、家族で楽しめるサルーンとしての快適さ、静粛性、運転のしやすさ、ロードホールディング性能等から、この車はアルファ ロメオの伝統を受け継ぐに相応しいモデルとなった。このAlfasudは、前輪駆動、水平対向エンジン、ゆとりあるキャビンスペースのための2ボックスデザイン等、数々の新しい特徴を持っており、80年代半ばまで多彩なバージョンが生産された。2ドアのスポーティサルーンAlfasud TI(ツーリングインターナショナル/73年)、分割可倒式リアシートの付いたワゴンAlfasud Giardinetta(75年)、伝統を受け継いだコンパクトでダイナミックなクーペAlfasud Sprint(76年)があった。

Alfetta

生産年 1972〜77年
エンジン フロント縦置直列4気筒
排気量 1,779 cc
最高出力 122hp/5,500rpm
最高速度 180km/h以上

「伝説の再現」。1972年に発表されたAlfetta 1800 ccは、F1のチャンピオンマシンTipo 159(車名はここに由来する)で使われたコンセプトを再現した、かつてない技術的な特徴を持ったサルーンである。この車には数々の新しい特徴があった。とくに、新しいサスペンションと前後の重量配分を50:50にした「トランスアクスル」方式は優れたロードホールディング性能と快適さを実現した。とくにフロントに独立懸架式のトラバースリンク サスペンションを搭載、リアには159と同様、ド ディオン サスペンションを採用したことにより、駆動輪により大きなトラクションを発生させることができた。またクラッチ、ギアボックス、ディフェレンシャル、ブレーキをひとつのアセンブリーとしてリアに配置してボディに組み込み(8C 2900と159ですでに採用されていた)、残ったエンジンだけをフロントに搭載していた。ボディスタイルは、新しくモダンであり、快適さと広さが印象的で、ロングドライブでもリラックスでき、静粛性にも優れていた。ドライビングポジションは、腕をまっすぐに伸ばす典型的なアルファ ロメオスタイルであり、ステアリングホイールは高さ調整機能付で、シートはエレガントで体を包み込むようだった。数々のバージョンが生み出されたが、75年からはAlfetta 1.6と1.8、77年からはAlfetta 2000が製造された。これは新しいキャビンと少ない燃費を特徴としており、さらに広く、快適なモデルであった。

33 TT 12

生産年 1975年
エンジン 水平対向12気筒
排気量 2995,125 cc
最高出力 500hp/1,1000rpm
最高速度 不明

類まれなパフォーマンスと完璧な信頼性。1975年、アルファ ロメオを代表して「世界コントスラクターズ選手権」に参戦した33 TT 12は、ライバルに余裕の差をつけて優勝した。水平対向12気筒エンジンはまさに負け知らずで、8レース中7レースで勝利を収めた。アウトデルタのエンジニアやメカニックの貢献も無視できない。エンジニア達は、エンジンと車を各サーキットに合うようにチューニングする方法を熟知しており、メカニック達はピットストップの際、記録的な短時間で燃料を積み込み、修理を行ったのである。