• Mondo alfa
  • イタリアのエレガンスをサッと取り入れられる永遠の名品「ボルサリーノ」のフェルトハット
2016.12.15

イタリアのエレガンスをサッと取り入れられる永遠の名品「ボルサリーノ」のフェルトハット

創業当時から変わらぬ職人技で、帽子上級者にも初心者にも愛されるイタリアの帽子ブランド、ボルサリーノ。意匠へのこだわりと最高品質を誇る素材の使用、そして細部にまでおよぶ作り込みは、どこから見てもパーフェクトなシルエットを生み出し、ラグジュアリーでエレガントなイタリアンスタイルを作り出す。

161215_alfa_borsalino_01

160年もの間、変わることなく貫かれるラグジュアリーな伝統

ボルサリーノの長い歴史の幕開けは1857年。「効率のために、いかなる品質をも犠牲にすることはできない」という信念を持つジュゼッペ・ボルサリーノが、アレッサンドリアの地にフェルト帽の職人たちを集めて工房を設立したのが始まりである。昔ながらの製法で丹念に作り出される帽子。そのこだわりや伝統的な技法は160年を経た現在でも変わることなく、ラグジュアリーでエレガントなイタリアンスタイルを提案し続けている。

161215_alfa_borsalino_02

名優アラン・ドロンとジャン・ポール・ベルモントが主演した映画『ボルサリーノ』で一躍有名になった、極上の天然素材で作るパナマハットは、以前にこちらの記事にも登場した。今回はブランドアイコンともいえるフェルトハットをご紹介しよう。

フェルトから自社製造してこそ完成する、完璧なプロポーション

161215_alfa_borsalino_03
上質なラビットファー(兎毛)フェルトの中折れハット(65,000円+税)。なめらかな手触りとキメ細かい独特の風合いが実にエレガント。同色のリボンに施されたゴールドのさりげないロゴも上品なポイント。定番はブラックだが、今期はそれより少し軽めのネイビーも人気。

ボルサリーノを手にすると、素材の素晴らしさにまず目を奪われる。世界で唯一、原毛の精製から一貫して自社製造しており、まさにボルサリーノのためだけに生み出されたフェルトを用いているのだ。そのためしなやかでやわらかい風合いが保たれ、多少雨に濡れても型崩れしにくい高品質なハットが完成する。

161215_alfa_borsalino_04
70年代の伝統的な加工技術でシルクのような風合いと光沢感を表現したラビットファーのグリフォーネ シルキ(各100,000円+税)。本来はフェルトにしてから染め上げるが、このモデルでは先に毛を染めて、帽子の素材である帽体にする。繊細で味わい深い配色と独特の風合いが存在感を放ち、ドレッシーな印象。

被ればすぐにわかる、高いクラウン(山型)と幅広ブリム(ツバ)の妙

素材の上質さはボルサリーノにとっては絶対条件だが、その高い品質と同様、特徴的なのが文句のつけどころがない形状だ。若い人から歳を重ねた紳士、もちろん女性にも愛用者が多いのは、フォーマルスタイルにもカジュアルな格好にもしっくり調和し、誰が被ってもスタイリッシュに決まるデザインゆえ。

161215_alfa_borsalino_05
オンリーワンの品格を持つ最高峰のビーバーフェルトハット(110,000円+税)。品質もデザインも帽子としての本質を表現し得ているため、あらゆるスタイルになじむ。それでいてエレガントな自己表現も楽しめるからこそ、長く愛されるのだろう。

クラウン(山型)の高さと幅広のブリム(ツバ)。その絶妙なバランスは実際に被ってみればすぐにわかる。クラウントップのセンターにくぼみ(デント)を持たせたセンターデントのフォルムは「ボルサリーノ型」といわれるほどブランドの特徴となっていて、一度ボルサリーノを手にするとほかのものでは飽き足らなくなるというのもうなずける。

161215_alfa_borsalino_06
リボンサイドに隠されたゴム紐は、馬車などに乗車する際に帽子が吹き飛ばされるのを防ぐために用いられたウインドキャッチャーの名残り。160年の歴史を彷彿とさせる遊び心あるアクセサリーとして上位モデルに取り付けられる。ジャケットのフラワーホールに留めて実用も可能。

161215_alfa_borsalino_07
汗取りバンドはレザー、裏地には上品なゴールドをあしらってあり、裏側にまでこだわっている。上質な帽子は裏を見ればわかるというが、すべてにおいて妥協せず、細部まで神経を行き渡らせた作り込みを実感できる。

長く被るほどに愛着と風合いが増し、被り方も様になる

161215_alfa_borsalino_08
被り方は自由。深めに被って前のツバを下げたり、左右のバランスをあえて崩したりすると格好よく決められる。気分によって好きなスタイルをいろいろ試してみるのもいい。

イタリア人は古き良きものを愛し、経年変化を味わいに変えることに長けているというが、ボルサリーノにもそうした一面がある。新品を被るだけでもスタイルは決まるが、何年も大切に被り続けることで風合いが深みを増し、被り方にも個性と品格が出てますます様になってくる。まるで身体の一部になったかのような“なじみ感”を帯びてくるのだ。ヴィンテージを愛用する人が多いこともボルサリーノの魅力といえるだろう。

161215_alfa_borsalino_09_10
折りたたみもできるわずか50gのフェルトハット、チンクワンタ(=50)グラミ(74,000円+税)。しなやかで軽く、しかも型崩れしにくいソフトハットを作り上げるのは至難の業といわれ、まして折りたたみ可能となれば素材や技量がさらに問われるが、ボルサリーノの手にかかればこの通り。

アルファ ロメオとボルサリーノは相性抜群

計算し尽くされた美しいライン、素材や細部へのこだわり。それはイタリア車独特の世界観に通じるものがある。名品には、製品自体が持つ魅力はもちろんだが、その魅力を維持するために長年かけて培われてきた伝統や精神性が存在する。アルファ ロメオも誕生してから106年の間に数々のレースで活躍し、人々の憧憬の対象となっただけでなく、そこで得た技術を次世代に生かし、デザインや性能に磨きをかけてきた。そうした背景を含めて愛し続けるファンが多い点も、ボルサリーノとアルファ ロメオはどこか似ているのではないだろうか。

161215_alfa_borsalino_11
2015年に発売されたメリノウールのニットキャップ(18,000円+税)は、ボルサリーノのエレガンスを取り入れた上質感。ケーブル編みとリブ編みの2種類、カラーバリエーションも豊富で新たなファンを呼んでいる。伝統というベースの上に新鮮なエッセンスを加えていく余裕は老舗ならでは。

そろそろ本物のハットがほしくなってきた。そう思ったら、ボルサリーノを手にしてみたい。すでに愛用している人なら、新しい逸品をワードローブに追加して、その日の気分やファッションに合わせて別のニュアンスを添えてみよう。いずれにしても伝統と革新が同居するMade in Italy同士、愛車との相性はすでに保証済みである。


ボルサリーノ ジャパン

撮影 SHIge KIDOUE
取材・文 山根かおり
matricaria

人気の記事

プロダクト情報

  • 4C
  • 4C Spider
  • GIULIETTA
  • MITO