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2014.06.11

クルマに近づけないほどの盛り上がり!? ALL NEW ALFA ROMEO発表会レポート

5月27日の午前11時。東京・有楽町の東京国際フォーラムで、“ALL NEW ALFA ROMEO”プレス発表会がスタートしました。

この日は午前10時半の受付開始の時間を前にして、日頃は出足ゆっくりめであることが多いプレス関係の皆さんが長く列をなす状況。著名なモータージャーナリストはもちろん、専門誌や一般誌のエディターやカメラマンといった方々が次々に列へと加わります。その人数は予想を大きく上回り、11時の開会前には、会場から熱っぽい期待感が溢れ出さんばかりになっていました。

それもそのはず。多くの人がワクワクしながら待ち焦がれていたアルファ ロメオ“4C”が、ようやく正式されることになっていたからです。

壇上には赤いヴェールで覆われた3台のアルファ ロメオが並びます。そのシルエットから、向かって左はミト、右はジュリエッタであることが判ります。そして中央に置かれた4Cは、ヴェールを纏った姿すら艶やかに感じられるほどの、低くシャープで優美な曲線と曲面を見せています。

そのヴェールがはずされた瞬間、一気に高まったシャッターの音や弾けるストロボの光とともに、「おぉ……」とも「あぁ……」ともつかない無数の溜め息のような声が会場を満たしていきます。けれど、誰もそんなことを気にしてはいませんでした。なぜなら、会場にいた多くの人が、周囲の人達と同じものを見つめ、同じくらい上気していたからです。

アルファ ロメオは美しい人生を創ることにこだわるメーカー。

最初にステージの登ったのは、フィアット クライスラー ジャパンのポンタス・ヘグストロムCEOでした。ヘグストロムCEOは、まず代表取締役社長としての立場からアルファ ロメオ・ブランドやフィアット・ブランドの好調を伝えるとともに、モデルとしての仕様の充実や価格設定の見直しなどでミトやジュリエッタが一段と魅力を増していることを強調。

4Cについては「エクステリアからインテリア、ディテールに至るまで、運動性能に必要な要素を強く感じさせるモデルです。あらゆるところに“こだわり”があり、アルファ ロメオらしい個性とモータースポーツで培ってきたスピリットを体現しているクルマなのです
と紹介。

今や巷のスーパーカー達がとても手の届かない領域に行ってしまっている中で税込み783万円からという価格で販売することに関して「真の万人のためのスーパーカー」と表現し、「ようやくこのクルマを皆さんに紹介できるのが嬉しいです」と笑顔を見せました。そして「アルファ ロメオは美しい人生を創ることにこだわる自動車メーカーなのです」という印象的な言葉で結びました。

デザインについて語るのはアイデンティティを語るのと同じこと。

次にエクステリアのチーフデザイナーであるアレッサンドロ・マッコリーニ氏が、4Cのデザインについて解説をします。

「アルファ ロメオのデザインを語るのはアイデンティティについて語ることと同じです。アルファ ロメオは動く彫刻であり、それは内側にあるメカニズムやテクノロジーに対して機能的なものでなければなりません」という前提から入り、「このクルマの元々のコンセプトに忠実であるために、全てのデザイン要素を機能に根ざしたものとし、性能に影響しない余分なものを全て排除しました」、そして「同時にエレガントな外観は絶対に不可欠で、すぐにアルファ ロメオだと判るものである必要がありました」と続けます。

そのためのヒントをヘリテイジの中にまで求め、ミドシップというレイアウトについては1966年のプロトタイプである“スカラベオ”、ヴォリューム感については1952年の“ディスコヴォランテ”、個性的なディテールの持たせ方については1960年の“スプリント・スペチアーレ”から学び、そして最も大きな影響を受けたのは1967年の“ティーポ33/2ストラダーレ”の官能的で筋肉質なボディだったと語ります。

そして「4Cはティーポ33/2ストラダーレと同様に素晴らしいメカニズムに根ざしたクルマ。その機能をカタチにするための作業は、アスリートのための専門的なスポーツウェアをデザインするようなものでした。4Cを人間の身体と捉えて進めることで、より自然で、本能に適ったデザインを作り上げることができました」と、今回の造形の芯にある考え方を説明してくれました。

結びの言葉は期待感がさらに膨らむものでした。「テクノロジーとデザインを融合させるアプローチの仕方は、モーターサイクルにとても近いものでした。モーターサイクルは一体感が実感できる乗り物。それと近い感覚を、この4Cでもぜひ味わって欲しいと思っています」。

パフォーマンス実現のために選んだのは、困難な方の道。

イタリアからはもうひとり、チーフエンジニアのドメニコ・バニャスコ氏が来日していて、車両全体について語ってくれました。

「4Cは“妥協を配したスーパーカー”、そして“手の届く夢”という両立しにくい2つのコンセプトを結び付けたいという願いから生まれたスポーツカーです。そのためにまず重視したのは、スーパーカーの条件ともいえるパワーウエイトレシオ4kg/ps未満を実現することでした。そのためにはエンジンのパワーを上げるという考え方もありますが、そうすると車両の価格も維持費も上がってしまう。そこで困難であることを承知のうえで、クルマの重量を徹底的に軽くする道を選びました」と、まずは性能面における基本的な考え方を示します。

カーボンファイバー製のモノコックや、エンジンをすでにあるものをそのまま搭載するのではなくわざわざオールアルミ製で設計しなおしたのもそのためで、「同時にエアロダイナミックスを追求すること、フロントに40%、リアに60%という最適な重量配分にしてバランスを強く重視した車体設計とすることなどで運動性能を徹底的に高め、目標としたパフォーマンスを得ることができました」と、4Cの性格づけの方向性と開発の過程が様々な工夫の積み重ねであったことを示唆。

そのうえで「0-100km/h加速は4.5秒、最大横Gは1.1以上、最高減速Gは1.25、100km/hからの停止距離は35m。そしてニュルブルクリンクのテストで8分04秒というラップタイムを実現しています」と、そのパフォーマンスを披露。同時に元F1ドライバーであるジャンカルロ・フィジケラをはじめとするトップレベルのドライバー達にもテスト走行を委ねたことを語り、フィジケラのドライブによる限界走行時の映像を披露。会場にいた全ての人の「早く乗ってみたい」という気持ちを掻き立てたのでした。

自分が一番キラキラと輝けるクルマを──。

そこで終了、ではありませんでした。何と『I WANT ALFA ROMEO』というストレートな言葉とともにアルファ ロメオのミューズ(=女神)をつとめる、女優の長澤まさみさんが登場し、想いを語ってくれたのです。

「アルファ ロメオの持っている強さとか美しさ、そして伝統などが、これからの自分を応援してくれるような気がしています。私自身もクルマで出掛けたりするのが好き。皆さんにも自分が一番キラキラと輝けるクルマを見つけて欲しいと思いますし、それがアルファ ロメオであると嬉しいです」


そして舞台がフォトセッションへと移った辺りからはクルマが並ぶステージには厚い人垣ができ、いよいよクルマに近づいて見ることのできる時間となると、その厚みはさらに大きくなるばかり。最も関心度の高い4Cにはなかなか近づくことができません。クルマについて語っている人達の声のトーンも、いつもより楽しそうだし少しばかり興奮気味。およそ1時間後にクローズとなる頃まで、クルマを中心とした人の輪は途切れることがありませんでした。

横山 宏さん
「ジュネーブショーでコンセプトカーがデビューしたときからずっと気になっていました。ヘッドランプがコンセプトカーと違ってるのがどうかと思ってましたけど、実際に見ると全然悪くはないですね。ホイールのデザインも、近年のアルファ ロメオらしくていいです。今は156GTAで、それこそ1300GTAジュニアから6〜7台のアルファ ロメオに乗ってきてるんですけど、久々のGTAのニュアンスを持ったクルマですね。真剣に欲しいです」

中森太一郎さん
「今は159の2.2MTに乗っていて、前は155V6に乗っていました。写真で見るよりスッキリした印象ですけど、カッコイイですね。8Cにも通じるものがあります。個人的には今の159のいわゆる“ブレラ顔”が好きなので、次のアルファ ロメオをどうしようと思ってたんですけど、4Cはかなり魅力的。家族持ちだとこれ1台っていうわけにはいかないけど、8Cは無理でもこれなら頑張れば何とか届くかもって思わせてくれるところは嬉しいですね」

近久慎一郎さん
「ジュリエッタのコンペティツィオーネに乗っています。ジュリエッタのときもそうだったんですけど、ようやく見られたなっていう感じです。一般的なスーパーカー達と違って長さに対して横幅が広かったりと、独特なカタチをしていますね。写真で見るより細かい部分も魅力的に思います。もちろん欲しいですけど、円高の頃に噂されてたより値段が高くて、ちょっとすぐには手が届かないですね。だから、ずっと作り続けて欲しいです」

米川浩一さん
「アルファ ロメオに興味をもったのは、この4Cがきっかけです。コンセプトカーの写真をいた瞬間に魅了されて、のめり込んだ感じですね。だから今日はどうしても見に来たかった(笑)。予想していたよりも美しくて、作りもしっかりしていて、非常に感動しました。ずっとじらされ続けてたものですから。これから正式にオーダーするところなので、発売まではスムーズにいって欲しいですね。もうこれ以上はじらさないでもらいたいです」

“ALL NEW ALFA ROMEO”プレス発表会にお越しいただいた皆様へ

5月27日に開催された発表会に関連して、弊社の運営管理の不手際により、一部のお客様に多大なる不信感及び失望感を与えてしまいました。本来であれば来場された方全てと感動を分かち合うべき場におきまして、失望感を与えてしまいましたことは誠に遺憾の極みであり、深くお詫び申し上げます。頂戴した多くのご指摘事項を真摯に受け止め、今後の対応改善に全社一丸となって専心してまいります。これからも弊社を末永くご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

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