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2016.07.07

サングラスの礎を築き、レーサーにも名優にも愛されたHand Made in Italy「ペルソール」

乗る人を主人公にするクルマがあるように、身に付けることでその人の魅力をさらに引き立てるファッションがある。今回取り上げるのは、サングラス。世界中のセレブリティが愛用することでも知られる逸品「ペルソール」だ。

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国家機関も認めた高い機能性

イタリア語で「太陽のため」という意味を持つPer il Sole(for the Sun)を語源とするアイウェアブランドPersol(ペルソール)。太陽光線を防ぐ、という創業者の想いが込められた名だ。

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ペルソールのアイコン「649」シリーズ(各27,000円)。風や埃を防ぐために考案された大きなレンズのティアドロップタイプ。時代や流行に左右されない“永久定番”といえるだろう。

ペルソールの歴史の始まりは1917年。トリノの写真家であり、アイウェアの開発に長けた技術者でもあったジュゼッペ・ラッティが、ラッティ・オプティカル・インダストリーズ・ソサエティ社を設立し、かけ心地、強度、良好な視界を研究してパイロットやレーサーのためのゴーグルを作り始めた。プロテクター(バンド)で頭に固定できるゴーグルはイタリア空軍に採用され、多数の国際特許も取得。スイス軍からも採用されるなど、機能性が高く評価された。1938年に社名を変更し、現在のペルソールが設立された。

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最終工程にあたる研磨。ハンドフィニッシングでペルソールのクオリティが維持される。(C)Luxottica group

1930年代後半には、現在でもペルソールの機能面を語る上で欠かせない基本要素、曲がるテンプル(つる)、「メフレクト」を世界で初めて開発。顔や頭の形状に合わせてフレキシブルに曲がる、かけ心地のいい眼鏡が誕生した。古代ローマ戦士の剣からインスパイアされたというペルソールのシンボル“シルバーアロー”の装飾もこの時期に生み出された。

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ステンレス芯の通ったナイロンとメタルのシリンダーをテンプルに埋め込み、曲がりやすくした。世界中で特許を取得。全工程をイタリアの職人技術で仕上げるのも、ペルソールの誇り。

銀幕のスターがこぞって愛用。『007』にも登場!

そして1957年、ペルソールの代表作となる「649」が登場する。「649」は、トリノの路面電車の運転手が風と埃を防ぐためのサングラスとして考案されたものだが、パイロットやレーサーなど機能性重視のプロフェッショナルもこぞって愛用するようになる。1961年にマルチェロ・マストロヤンニが『イタリア式離婚狂想曲』で着用したことで映画界・演劇界にもその名を知らしめた。グレタ・ガルボやスティーブ・マックイーンも、公私ともにペルソールの愛用者であった。なお、「649」の製造工程や基本構造は現在までほとんど変わっていないという。

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(左)本格的なアクションで一時代を築いたスティーブ・マックイーン。『華麗なる賭け』でペルソールを使用し話題をさらった。「714」をプライベートでも愛用したことで知られる。 (C)Luxottica group (右)「714」(各32,000円)。デザインは「649」と同じだが、最大の特徴はフォールディング(折りたたみ)できること。

ピアース・ブロスナン、ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、トム・クルーズ、ジュリア・ロバーツなど現代のセレブリティもこぞってペルソールを選ぶ。人気シリーズ『007』にも頻繁に登場し、最新作『007スペクター』でもダニエル・クレイグ演じる6代目ボンドがペルソールを使用している。

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映画界とのつながりの深さを物語るモデル「3074“Film Noir Edition”」(34,000円)。1940年代前半から50年代後期の「フィルムノワール」の時代に製作され、今も定番アイテムとして人気。

強化ガラスやUVカットレンズを採用したのも世界初

世界で初めてサングラスに強化ガラスやUVカットレンズを取り入れたのもペルソール。高い技術力で4枚レンズのサングラスを開発し、NASAで採用された実績も持つ。現在のモデルも無論、強化ガラスを使用。軽さも追求し、通常より0.4mm薄い18mmのレンズを開発した。見た目の美しさだけでなく、快適にかけ続けられる使い勝手の良さもペルソールが愛され続ける理由だ。

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「649」はカラーバリエーションも豊富だが、ペルソールの定番といえば、ブラックかブラウン。カジュアルなファッションからスーツまで幅広く合わせられる。

ペルソールは基本的にユニセックスモデルなので女性が「649」や「714」をかけるのもありだが、よりフィット感を求めるなら、ノーズパッドの付いたセル&メタルのコンビネーション「Cellorシリーズ」を。クールで知的なイメージになる。

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レンズに丸みがあり縦幅が短めなので、日本人にも合わせやすい「Cellorシリーズ」の「3105」(32,000円)。男性にもおすすめ。デパートやアイウェア専門店で自分に合うデザインを探したい。

ハリウッドスターやイタリアのファッショニスタの定番であり、日本でも注目度が高まっているペルソールだが、決して「流行のアイテム」ではない。創業者の天才的なひらめきとそれを形にするテクノロジー、それらを守り続ける職人技に支えられた、時を経ても魅力を失わない逸品だ。ご自身の愛用品に加えてみてはいかがだろう。

ペルソールのクラフツマンシップが伝わる動画。手作業で生み出されるmade in Italyのこだわりをご覧あれ。

お問い合わせ:SUNRISEペルソール事業部
03-6427-2980

撮影 SHIge KIDOUE
取材・文 山根かおり
matricaria