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2016.02.29

ジュリエッタが登場するショートムービーに興奮――あなたの1票がI LOVE CINEMAグランプリを決める!

今年も『I LOVE CINEMA』の季節がやってきた。ジュリエッタが登場する若手監督によるショートムービーを観て、気に入った作品に1票を投じてほしい。

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昨年開催された『I WANT ALFA ROMEO, I LOVE CINEMA』は画期的なイベントだった。FCAジャパン株式会社が提供したアルファ ロメオ ジュリエッタを使って若手監督8人がショートムービーを製作し、コンペティションを行うというものである。グランプリ表彰式のALFA ROMEO CINEMA AWARDがイタリア文化会館で開かれ、ドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使や一流女優らが出席した。

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最優秀作品に選ばれたのは、藤澤浩和監督の『HERO』。青年が地下駐車場にジュリエッタを停めて降りたところに、ピストルを持った3人組が襲いかかってくる。撃たれそうになった瞬間、青年が手を一振りすると殺し屋たちは地面にたたきつけられて身動きがとれない。次に彼は自分のまわりに見えないバリアーを張りめぐらせ……という展開を、CGを使わずに巧妙なカメラワークでトリック撮影した。“ワンカットで超能力を見せる”という高度な技術が評価され、グランプリに輝いた。

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『HERO』藤澤浩和監督

畑違いのようだが、自動車のインポーターが映画のイベントを開催するのは自然なことだ。映画には昔から魅力的なクルマが付きものである。迫力あるレースシーンやカーチェイスだけではなく、時代背景や人物描写の道具立てとしても欠かせない。どんなクルマを登場させるかに監督の力量が表れる。ミスマッチなクルマを使ってしまうと一気に物語のリアリティがなくなってしまうのだ。

アルファ ロメオは、数々の名画で印象的な役割を果たしてきた。誰もが知っているアメリカン・ニューシネマの傑作『卒業』では、ダスティン・ホフマンが演じる主人公のベンジャミンが、卒業記念にプレゼントされたスパイダー デュエットに乗っていた。彼が金持ちのボンボンであり、流行に敏感なお洒落青年であることが表現されている。

このクルマにミセス・ベンジャミンを乗せて家まで送ったことから彼の迷走が始まる。ホロを上げたスパイダーが雨の中に佇む姿が、打ちひしがれた彼の悲しみを浮かび上がらせる名シーンもあった。愛するエレーンのもとに駆けつけるラストでは、焦燥感とひたむきさがクルマに投影されていた。ベンジャミンが違うクルマに乗っていたら、この映画はまったく別物になっていただろう。

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『卒業』に登場した1966年式のアルファ ロメオ スパイダー デュエット。

『ジャッカルの日』に登場するのは、同じスパイダーでもジュリエッタである。テロ組織からドゴール大統領の暗殺を請け負ったジャッカルは、南仏からパリに潜入しようとしていた。彼は盗んだジュリエッタ スパイダーのナンバーを換えてボディを塗り直し、山越えを決行する。治安当局が警戒を強めていても、まさか暗殺者がアルファ ロメオのオープンカーで移動するとは思わないだろうという読みだ。ヒリヒリするような緊張感が漂う作品だが、ワインディングロードをジュリエッタ スパイダーが抜けていくシーンは優雅で美しかった。

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『ジャッカルの日』には、ジュリエッタ スパイダー(1955-1962)が登場した。

ほかにも多くの作品でアルファ ロメオはスクリーンを彩り、乗る人を魅力的に演出してきた。その伝統を継ぐことを目指し、若手の映像作家を応援するために行われたのが昨年のイベントである。今年もショートムービーの祭典I LOVE CINEMA 2016の開催が決まった。今回もジュリエッタが提供され、若手監督4人が競作する。作品はウェブサイトで公開され、アルファ ロメオと映画を愛する人々の投票でグランプリが決定する仕組みだ。

4人はいずれもこれからの活躍が期待される精鋭たち。中里洋一監督は山田洋次氏、岩井俊二氏などの助監督を務め、名匠たちから映画製作の手法と表現のスタイルを学んできた。『好雨、時節を知る』は、心を閉ざしてしまった少女が柔らかな気持ちを取り戻そうとする姿を叙情的に描く。きっかけとなるのは、父親と“宝物の赤いクルマ”で出かけたドライブの思い出だ。

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『好雨、時節を知る』中里洋一監督

平林克理監督は是枝裕和氏や中村義洋氏のもとで助監督を務めた後、2009年に『僕らはあの空の下で』で監督デビューを果たした。出展作の『サクマくんはママのカレシ』では、勝ち気な女の子が見せるさまざまな表情で楽しませる。母親と二人暮らしの彼女は、ママをボーイフレンドに取られてしまうのではないかと心配でたまらない。赤いクルマはいつもママを連れていくから嫌いだと言っているが、本当は大好きなのだ。

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『サクマくんはママのカレシ』平林克理監督

今回唯一の女性が、2012年に『Dressing Up』で長編映画監督デビューした安川有果監督。ホラー仕立ての『秘密』は、何かに取り憑かれたような女性の表情が恐ろしい。とてつもない惨劇を予感させて、観客の背筋を凍りつかせる。彼女がジュリエッタで疾走するシーンで緊張感はピークに達するが、観客はラストで思いがけない真実を知ることになる。

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『秘密』安川有果監督

山口ヒロキ監督は、第2回インディーズムービー・フェスティバルでグランプリを獲得して以来、多くの作品を送り出してきた。『助手席にジュリエッタ』はSF映画の要素を持っている。ジュリエッタに乗っているのに、助手席にジュリエッタが現れるのだ。名前のとおり、女性の姿をしている。ただ、優しい言葉をかけてはくれず、ドライバーを強い言葉で叱咤するのだ。

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『助手席にジュリエッタ』山口ヒロキ監督

同じクルマをモチーフにしながら、4作品がまったく異なるテイストの作品に仕上がった。ジュリエッタが持つ多様な魅力を、4人の監督がそれぞれの視点から引き出して作品化している。作品を観た後でこのクルマが欲しくなってしまう人がいるかもしれない。ジュリエッタのオーナーは、愛車を新たな角度から眺めるようになるだろう。

4作品を観終わったら、好きな作品に投票しよう。グランプリは最も多く支持を集めた作品に贈られる。1作品につき1回投票できるので、全部気に入れば4票を投じてもいい。投票すると、抽選で10名にOrobiancoとアルファ ロメオがコラボレーションしたボディバッグが当たる。期限は4月3日まで。アルファ ロメオと映画の未来を応援するために、ショートムービーを楽しみながら確かな目で審査したい。

作品の視聴と投票はこちらから

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文 鈴木真人

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