• Mondo alfa
  • フィアット クライスラー ジャパンCEO ヘグストロム氏に伊政府がコンメンダト―レ勲章を授与
2012.10.05

フィアット クライスラー ジャパンCEO ヘグストロム氏に伊政府がコンメンダト―レ勲章を授与

Pontus Häggstrӧm

まずはこの度のコメンダト―レ勲章受勲の感想をお聞かせください。

ヘグストロム:今回の受勲は私の人生で最も喜ばしく、輝かしい出来事の一つであり、たいへん名誉に思っています。それと同時に、このような由緒ある勲章をいただくことには、とても大きな責任と重みを感じてもいます。

フィアット クライスラーは、イタリアまた世界を代表する自動車企業グループですが、日本での成功の鍵はどのようなところにあったとお考えですか?

ヘグストロム:それは、間違いなく「クオリティ」「デザイン」「ブランディング」のすべてにおいて、こだわりぬいた結果だと感じています。実際に、ヨーロッパにおいての自動車産業の現状は厳しいものですが、私たちフィアット クライスラー ジャパンは2012年9月末の段階で昨年一年間の販売台数を超えることができました。おかげさまで、5年連続の業績成長を遂げることができました。

近年、日本車メーカーでは、いかに安く、いかにエコであるか、という「実用性」ばかりが追及される傾向が見られますが、フィアット クライスラーが目指すベクトルは別のところにあるのでしょうか?

ヘグストロム:もちろん、手に入れやすい価格や、環境への配慮というのは、すべての自動車メーカーにとって、重要な課題です。けれども、車というのは単なる移動手段ではなく、そのものが人々にとっての夢であり、オーナーが最大限に自身の個性を表現するためのツールであると私は考えます。例えば、芸術家たちは絵画や音楽を通して感動を与えるように、私たちは、車を通じて多くの皆さんの心にパッション、「情熱」を灯したいのです。

ご自身の目には日本人や日本の文化はどのように映りますか?
また、車を通じて、イタリアの文化を日本に伝えていくことにどのような意義を感じていらっしゃるのでしょう?

Pontus Häggstrӧmヘグストロム:私が日本に住んでいる期間を合計すると10年以上になります。日本は私にとって第二の「ホーム」だと感じています。同時に、私は幼い頃に暮らしたボローニャをとても愛しており、今でも心の中にはボローニャの丘があります。日本とイタリアの文化には大きな違いがあるものの、その根底では、共通の美的感覚が存在しているように思います。例えば、日本の畳や庭園とイタリアの宮殿や彫刻は一見まったく別物ですが、それらの奥には、共通の「優美さ」「輝き」を感じることができるのです。また日本の人たちはとても好奇心が旺盛で、新しいものや価値観を純粋に受け入れるすばらしい心を持っているように思います。ですから、私たちの自動車が、相互の文化をつなぐ「かけ橋」となれば、この上ない喜びです。

世界をリードする自動車グループの一員として、フィアット クライスラー ジャパンでは、今後どのような事業展開を目指していますか?

ヘグストロム:具体的な方針としては、つねに3年後~5年後を見据え、社員全員が一丸となり、製品の安全性・機能性を高めていくのと同時に、ビジネスパートナーと協力し合いながら、より多くの皆さんにイタリア車の魅力を伝えるべく、しっかりとした土台作りに励んでまいります。また、アルファ ロメオ、フィアット、アバルトをはじめとしたブランドの個性をそれぞれ生かしながら、世界じゅうの皆さんに「ドライブの楽しさ」をお伝えできたら、と願っています。

最後に今、一番、受章の喜びを伝えたいかたがたへのメッセージをお願いします。

Pontus Häggstrӧmヘグストロム:このコンメンダト―レ勲章は、私一人のものではなく、雨の日も晴れの日も、私を支え続けてくれた妻と子どもたち、熱意を持って仕事に臨んでくれた社員の皆さん、そして私にとって家族同然ともいえるディーラーの皆さんものです。
なにより、私たちの車を愛してくださるオーナーの皆さんに心からの感謝を!今後もさらに魅力的な車を発表し続けることで、皆さんの期待に応えてまいります。