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2016.02.12

ワンランク上の写真を目指そう! プロが教えるクルマ&人物撮影のコツ

きれいな写真撮影のコツをプロカメラマンに教わりました。ご紹介するのは簡単にできるワザばかり。あなたも習得してワンランク上の写真を目指しませんか。

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フォトジェニックだから、なおさら撮りたくなるアルファ ロメオ

なぜかふと気づくと自分のクルマの写真を撮ってる、ということありませんか? 特に目的があるわけでもなく、ただただパシャッと何となく……。クルマから降りてふと振り返ったらカッコ良かったから、クルマの背後の風景がきれいだったから、どこかまで走って行った証として、隣に乗せた女性とクルマが似合ってたから──と様々でしょうけど、たいした理由もなく、気軽に写真を撮ったり、撮った写真をFacebookやInstagramなどSNSにアップしたりしていると思います。

でも、これはきっと僕だけじゃないと思うのですが、うまく撮れる確率って結構低くないですか? 目で見る自分のアルファロメオは文句のつけようがないほど美しいのに、写真の中の愛車はちょっと違う。一緒に写ってる人も、やっぱりちょっと違う感じ。そういう経験、少なくないですよね?

そこで今回は、プロのカメラマンにちょっとしたコツを教えてもらいました。先生役は、荒川正幸さん。1986年からプロとして様々な自動車メディアの撮影をこなしてきたベテラン中のベテランです。このMondo Alfaでも、荒川カメラマンの写真を堪能できます。最新作の4Cスパイダーの試乗記「4Cスパイダーに試乗 甘い時間もハードな走りもこれ1台で」のページを、ぜひチェックしてみてください。

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荒川カメラマンによれば「近頃は機材(カメラ)の性能が素晴らしく高いから、コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)でも、ちゃんと考えて撮ればかなりのレベルの写真が撮れます。スマホでも驚くほどきれいな写真を撮る人がいますから」とのこと。なるほど。では、どんなことを意識しながらシャッターを押せばいいのでしょうか? 初心者でもコンデジでもきれいに撮れるポイントを聞いてみました。

その1 露出に気を配りましょう

この場合の露出というのは、光の加減のこと。“アンダー”は暗い状態、“オーバー”は逆に明るい状態です。たいがいのカメラが露出を調整できると思います。しかし露出は本当に千差万別。アンダー気味に撮る方が雰囲気がいいときもあれば、少しオーバー気味の方がきれいに見えることもあります。暗く撮りたかったら暗く撮れるように、明るく撮りたかったら明るく撮れるように心掛けるのが基本なのですが、まずは自分のカメラの調整方法を理解しましょう。

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クルマを撮る場合、ボディのラインはきれいに出ているのに部分的に白く飛んじゃった、なんてこともあると思います。クルマはとても複雑なカタチをしていて、均一じゃないからです。そういう場合には、自分がきれいだと思う部分、一番見せたい部分の明るさが適切になるよう合わせてください。見せたいところをきれいに見せられる写真こそが、自分にとってのいい写真ですから。

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上の2枚はオーバーとアンダーの違いを比べたものです。ちょうどいいのは、一般的にはその2枚の中間。カメラのモニターを見て暗いなぁと思ったら、やっぱり暗く写るものです。露出というモノをちゃんと意識して撮りましょう、ということですね。

その2 光の入れ方を考えましょう

同じ場所でも、クルマの向きを変えるだけで、写真はガラッと変わります。ボディラインがきれいに出たり、逆にその部分が暗く沈んじゃったり白飛びしちゃったりするものです。なので、美しい背景で写真を撮ろうと思った場合には、クルマの置き方に注意しましょう。

実は何よりもこれが一番大切。シャッターを押す前に、撮りたいと思った方向からまず見てみて、その後クルマの周りをグルっと歩きながら眺めてみると、もっといい具合に光が差しているアングルが見つかったりすることがあります。

160212_Alfa_06ボンネットは光が反射してきれいに見えますが、ボディサイドに光が差し込んでいないため、やや色が沈んで見えます。

160212_Alfa_07こちらの写真はボディサイドにまで光が回り込んでいるため、景色の映り込みがジュリエッタの曲面を強調し、より美しく見えます。

クルマの置き方を変えるときには、ボディラインの凹凸が浮き立つように光が当たる感じで調整すると、きれいに写ります。それと、ボディは鏡と一緒なので、いろんなものを写します。電信柱が映り込んだりすると美しさを損なうので、光の入り方とともに、ボディに映り込むモノにもちゃんと気を配りましょう。

上の2枚は同じ背景でクルマの向きを変えています。見え方の違いを感じられると思います。カメラを構える位置を右にずれてみたり左に寄ってみたり、上げてみたり下げてみたりで、クルマの見え方は簡単に変わったりもしますから、いろいろと試してみるといいでしょう。

その3 縦位置と横位置を使い分けましょう

コンデジや普通のカメラの画角は“横位置”になるのが基本、スマホの場合には“縦位置”ですね。これを変えてみるだけで、雰囲気が結構変わります。同じモノを撮っても、ずいぶん違った感じに写ります。

横位置だと広がり感が出ます。背景の広がりを活かして、クルマの入った風景写真も作りやすいですね。

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逆に縦位置だと、緊迫感というか密度のある写真になりやすく、人物を中心に撮る場合には、縦位置の方がより大きく撮れる構図を作りやすいです。クルマが全部入らなくても、クルマの特徴的なところだけ切り取ることで、ちゃんと絵になります。

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縦位置と横位置の雰囲気の違いを感じ取って、場面に合わせて使い分けてみてください。

その4 ローアングルとハイアングルを試してみましょう

下の2枚は同じ場所で、クルマはまったく動かしていません。カメラを構える位置だけを変えました。デジカメなら、手を伸ばして上から撮ることもできますね。場所を変えなくても、こんなに違ったふうに撮れるという一例です。プロのカメラマンは地面に寝そべってみたり、逆に椅子だとか階段の上に立って見てみたりしていいアングルを探します。

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ここではローアングルではワイドめに、ハイアングルの場合にはかなり寄った撮り方をしています。ローもハイも、それぞれの高さから見てカッコイイところを切り取っています。

ローアングルで人が一緒に写る場合には、レンズの長さによっても変わりますが、傾向としては基本的に脚が長く写ります。近いと脚が太く見えちゃいます。逆にハイアングルの方は、人物のアゴのラインがきれいに出やすいです。そのあたりも気を配りましょう。クルマも一緒で、高さをいろいろ変えて眺めてみると、それまでとは違う自分のお気に入りの見え方が見つかると思います。

ローアングルとハイアングル。ワイドか望遠か。このふたつの組み合わせで、いろいろなバリエーションが作れるので、いろいろ試してみましょう。

クルマや人物が一番美しく見えるところを探そう

荒川さんの教えを簡単にまとめるなら、クルマから降りてお決まりの角度からパシャッとシャッターを押すのではなく、ちょっとした工夫をすることで撮れる写真の雰囲気や美しさはガラッと変わる、ということだと思います。

最後に、荒川カメラマンのこの日の作品を、ご覧ください。プロの技が駆使されているので簡単には真似できませんが、基本にあるのは今回教えてもらったこと。固定観念や先入観にとらわれず、いろいろと試してみるのが重要です。手間をかけた分だけ満足のいく仕上がりに近づく、ということかもしれませんね。

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荒川カメラマンのコメント:あえて日陰で撮ってみました。日陰だと写真は全体的に青くなりがちなので、それを防ぐためにホワイトバランスを調整します。ホワイトバランスはコンデジでもたいがい調整できます。調整できる場合は、オートで撮るよりも「日陰モード」を選んで撮るといいと思います。ただ、青い方がカッコイイ場合もあります。また、夕方に陽が落ちてくると光が赤みを帯びてきて、中和されたりすることもあります。また朝の光は低い位置から入ってきて、しかも柔らかいから一般的にクルマとの相性はいいですね。写真を撮る時間によって、雰囲気はずいぶん変わります。

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荒川カメラマンのコメント:光の当たり方で体のラインがきれいに見えて女性らしさが強調されますので、太陽の位置や影の出方をチェックしたうえで撮ります。クルマと一緒に人を撮る場合、それも女性を撮る場合には、一般的には肌が色白できれいに見えるので露出は少しオーバーめのほうが好まれます。同時に光の入り方はやや逆光めの方が人物の影はきれいに写るということを覚えておくといいでしょう。


文 嶋田智之
モデル 新山春華

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