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2015.10.29

代官山T-SITEでアルファ ロメオの“昔”と“今”が交錯 〜HERITAGE Auto Gardenの会場から〜

10月16日と17日の2日間、代官山T-SITE駐車場で“HERITAGE”をテーマとしたプレミアムカーの展示イベント「HERITAGE Auto Garden」が開催されました。会場でお会いしたアルファ ロメオ・オーナーの方々の声をお届けします。

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クラシカルとコンテンポラリーな2台のアルファ ロメオ

ラ・フェスタ・ミッレミリアの150台にも及ぶクラシックカー達が駆け抜けた10月16日と、その翌日の17日。代官山T-SITEの駐車場では“HERITAGE Auto Garden”という展示イベントが開催されました。

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駐車場の一角に白いテントがズラリと並び、そこに代官山・蔦屋書店が考える“HERITAGE”というテーマに相応しいブランドのクルマ達が展示される、という催しです。ここにアルファ ロメオも並ぶと聞いて、17日の土曜日、自宅から近いこともあるのでフラリと遊びに行ってみました。

旧山手通りからアプローチしてみると、クルマの書籍売り場のある2号館と3号館の前のエントランスに、なんと! クルマを知る人なら誰もが名車と認める初代ジュリア・クーペの2000GTV、そして現在のラインナップの主力であるジュリエッタが展示されていました。

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ジュリア・クーペは誰が見てもクラシカルなクルマなので、多くの人が立ち止まって眺めていきます。中にはおもむろに鞄に手を入れてカメラを引っ張り出し、スタイリングのディテールまで舐めるように写真を撮っていくアーティスト風、そして隣の奥さんに「このクルマってさぁ……」と説明をはじめて「こういうのに乗れたらカッコイイよね、実は欲しいんだよなぁ……」と告白(?)する30代後半と思しきご主人、そして内装を覗き込んで「わっ、ヘッドレストのステイがウッドでできてる!」と驚く20代の若者達……。

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なるほど、普段は接する機会があまりないから話題にならないだけで、こうして予期せず近くで眺められるところに佇んでいたりすると、興味がムクムクと湧いてきたりするものなのですね。もっとも、とても印象的なスタイリングを持つアルファ ロメオだから目が惹かれる、ということはあったかもしれません。

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もう一方のジュリエッタはどうだったかというと、こちらはいわゆる女子ウケがいいのです。OLさん風の4人組が、ずいぶん長い間、ジュリエッタを見ながらあれこれと話をしていたり、彼女が彼氏に向かって「これにしなよ」なんてオススメ(?)していたり、美術関係の学生さんでしょうか、「こういうところが何だか彫刻っぽいよね」とディテールを評価(?)していたり……みたいなシーンをたくさん見掛けたのです。どうやらジュリエッタの存在を知らないどころかクルマのことはよくわからないという感じの女性の方が多かった気配ですが、ジュリエッタのスタイリングはそういう人にもストンと刺さる、大きな説得力を持ってるようでした。

「アルファ ロメオは“like”じゃないんですよね」

HERITAGE Auto Gardenの会場である建物の裏手に回ってみると、アルファ ロメオの白いテントの前に、白い4Cが展示されていました。周りを見渡してみると、アストンマーティンやベントレー、レンジローバー、マクラーレン、マセラティなど、いわゆるハイブランドの錚々たる顔ぶればかり。いわゆる“フツーのクルマ”や道具としての自動車は、1台もいません。アルファ ロメオは“フツーのクルマ”じゃなく、それら錚々たるブランドと肩を並べるだけのHERITAGEを持った存在である、と主催者が認識していることの証なのですね。アルファ ロメオ・オーナーである僕にしてみれば、ちょっと偉そうですが「わかってるじゃん」ってな感覚ですけれど……。

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さて、テントの前の白い4Cは、とりわけ男性陣の視線を多く集めていました。全国のディーラーさんに展示されるようになり、デリバリーも開始されていますが、それでも街で見掛けることが多いとはいえないクルマです。アルファ ロメオの歴史の香りをどこか漂わせながらも現代的なデザインが展開されているそのスタイリングを、食い入るように見つめている人の多いこと多いこと。こちらは表のジュリアやジュリエッタと違い、黙ってただただ眺めてる人が多かった印象です。……わかります。僕だって欲しいですもん。何度もステアリングを握らせていただいて、そのパフォーマンスには心底感銘を受けていますけど、こうして眺めているだけでも静かに気持ちが沸き立ってくるようなクルマ、そうあるものではないですからね。

──と、ここで僕は知人とバッタリ出会し、夕方から2号館の2階にあるサロン“Anjin”でパーティがあるから一緒にどう? と誘っていただきました。HERITAGE Auto Gardenに展示しているクルマの関係者が集まり、アルファ ロメオのオーナー達も10数人来るから……と。オーナーさん達のナマの声ほど僕達の仕事に役立つものはありません。そういうチャンスを逃す僕でもありません。おまけにAnjinのフードは美味しいですしね。

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そういう運びで僕も参加させていただいたのですが、プライベート色の強い集まりであったこともあり、詳細に関して記すのは控えさせていただきます。ご本人の許可をいただいたので記しますが、FCAジャパンのマーケティング本部長としてオーナーさん達の間でも知られているティツィアナ・アランプレセさんがおもてなし役となって、オーナーさん達と楽しげにお話をされていたこと、アルファ ロメオ・シネマ・アワードの『her memory』で素晴らしく印象的な演技を見せてくださった主演女優の田中えみさんが4Cオーナーであるお父さんの代理として一個人で参加され、場をさらに華やかな雰囲気にしてくださっていたこと、そして参加されたオーナーさん達が皆さん達人級の洒落者で、会話の内容からとても深くアルファ ロメオを愛してるのだなと感じられたこと、などが心地よく印象的な集まりでした。お名前を上げるわけにはいかないので、ここではオーナーさん達との会話の中から僕の心に残った幾つかの言葉をご紹介させていただきましょう。

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「アルファ ロメオに乗るようになってから、いろんなことが変わった気がしますね。何ていうのかな……いつの間にか毎日にちょっと、だけど確かな“はり”みたいなものができたというか。自宅の駐車場に停まってるアルファを眺めてるだけで“よし、やるか”みたいな……。変わったのは僕自身の意識なのかもしれないけど、僕の意識が変わればすべてが変わるみたいなもので……」

「ずっとイタリア車に乗ってきましたけど、イタ車って走ってるクルマにせき立てられるようなところがあるから、本当に疲れてるときには乗りたくないんですよね。昔のアルファ ロメオには、そういうところがあった。でも、最近のアルファって、そうじゃないんですよね。疲れてるときに乗ってもスーッと癒してくれるようなところがあって、で、走ってるうちにまたちょっといい感じに心がくすぐられて、いつの間にか気分転換までできてるっていう……。クルマがオトナになったのか、私がオトナになって抑制を効かせられるようになったのか、どっちなんでしょうね(笑)。……クルマかな、やっぱり(笑)」

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「仕事柄、帰りが夜中になることも多いんですけど、自宅近くの事務所からヘトヘトになって帰ってガレージの中のアルファ ロメオを見ると、その瞬間に気持ちが柔らかくなるんですよね。忙しくて乗れない日が続くことも多いんですけど、そういうときには時々、夜中にひとりでガレージでクルマを眺めながら一杯やって眠ることもあります。見てるだけで甘い気分になれるというか、心地よくなれますからね」


「おもしろいもので、アルファ ロメオのキーを握ってドアを開けてシートに座った瞬間に、何だか日常から非日常に入り込んだような気分になるんですよね。物凄いスーパーカーってわけでもないのに。これまで何台も色々なクルマに乗ってきましたけど、こういう感覚って初めてですよ」


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「アルファ ロメオって、“like”じゃないんですよね。“love”なんです。僕もそうだけど、アルファ ロメオに乗ってる人って、皆さん、アルファ ロメオに“love”じゃないですか。変な言い方かもしれないけど、愛しちゃうんですよね」

すべてアルファ ロメオというブランドのクルマを、見事に言い表してる言葉だと思います。まったくもって同感。パーティ会場の外で耳にしたまだオーナーになっていない人達の言葉も含め、「そうそう。そうなんだよなぁ……」と感じて、ひとりのアルファ ロメオ・ユーザーとしても嬉しい気分になった週末だったのでした。

文 嶋田智之
写真 荒川正幸

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