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2015.01.26

奥山清行氏と夢のコラボレーションが実現 東京オートサロンリポート

日本の職人技が息づく特別なジュリエッタ

2015年1月9日から11日にかけて、千葉・幕張メッセで「東京オートサロン 2015 with NAPAC」が開催され、過去最多となる30万人を超える来場者が訪れました。アルファ ロメオブランドにとっては記念すべき初の出展です。金曜日に記者発表会が行われ、多くのメディアから注目を集めていました。


写真左は2008年のジュネーブショーで発表された「kode7 clubman」。奥山清行氏が軽量化にこだわって設計した。写真右の奥のモデルがジュリエッタ ケン オクヤマ スペチアーレ ロッサ。

ブースのハイライトは、アルファ ロメオとKEN OKUYAMA DESIGNのコラボレーション。記者発表では「ジュリエッタ ケン オクヤマ スペチアーレ ロッサ」と「ジュリエッタ ケン オクヤマ スペチアーレ ビアンカ」が披露されました。

これら2モデルは「ジュリエッタスポルティーヴァ」をベースに、奥山清行氏がプロデュースしたアクセサリーキットを装着しています。そのひとつ、18インチの軽量“ダブルリング”アルミホイールは金属特有の剛性感と繊細さを併せ持つもの。ハイパーブラック仕立てのカラーが見る角度によって表情を変えます。シンプルなスポークで構成したホイールが多いなか、アルファ ロメオがかねてよりモチーフとしてきたサークル状のデザインを取り入れた奥山氏の提案は、アルファ ロメオに対する造詣の深さを垣間見られるもの。曲線の美しさにこだわる2ブランド。そのコラボレーションの面白さがここに表れています。


ジュリエッタ ケン オクヤマ スペチアーレ には、奥山清行氏がプロデュースしたダブルリングホイールやステンレス製エンブレムなどが装備される。

また、ボディ後方のふくよかなラインが特徴的なジュリエッタですが、Cピラーにはステンレス素材を磨き上げた“Ken Okuyama”エンブレムが装着されます。これは金属加工に長年の経験を持つ新潟県燕の金属加工職人が磨き上げたもの。日本の職人技が息づいています。


ジュリエッタ ケン オクヤマ スペチアーレ ロッサ。奥山清行氏が手掛けた「kode 7 Clubman」をモチーフにしたモデルで、ボディ曲面を引き立てるホワイトの波状ストライプが特徴。

アルファレッドのボディを持つ「ジュリエッタ ケン オクヤマ スペチアーレ ロッサ」は、無駄を削ぎ落として軽量化に徹した「kode7 Clubman」がモチーフ。ボディサイドにはジュリエッタ特有の彫りの深い造形をさらに際立たせるホワイトの波状ストライプをあしらったほか、ドアミラーをカーボン仕上げとすることで引き締まった印象に仕上げられています。

もう1台は、洗練さとスポーツ性を融合させたアイスホワイトの「ジュリエッタ ケン オクヤマ スペチアーレ ビアンカ」。ドアミラーには、かつて奥山清行氏がデザインに携わった「アルファ147」にも用いられた赤のカラーリングを用いたほか、盾型グリルからリアエンドにかけて2本のストライプを採用。スパルタンなライトウエイトスポーツカーとして提案された「kode9」のエッセンスが感じられる仕上がりです。


ジュリエッタ ケン オクヤマ スペチアーレ ビアンカ。アイスホワイトのボディに施された大胆なストライプによりプロポーションを引き立たせている。右奥に見えるクーペは「kode9」。

ジュリエッタに異なる表情をもたらした今回の2作品。奥山氏にお話をうかがってみると、彼自身もどちらのモデルを購入しようか迷っているとか。今のところ、心はどちらに傾いていますか? という問いに、悩ましそうな表情を浮かべながら、赤のボディカラーの「スペチアーレ ロッサ」に惹かれている様子でした。

「僕にとっての赤は日本の色でもあるし、イタリア車に赤をイメージする人も多い。赤は日本に映える色なんです。こうしたモデルに乗ることで、大人がライフスタイルを楽しんでいることを自ら情報発信していきたい」と答えてくれました。

これらのコラボレーションモデルは、2015年1月31日より全国のアルファ ロメオ正規ディーラーで販売されます。価格は395万2800円(消費税込)。

さらに、今回の作品に込めた思いについてうかがってみました。
「今回のプロジェクトは仕事を超えて、自分のパッションとして取り組みました。このクラスのクルマは乗っていて楽しいし、5人で乗ることもできる。つまり、独身でもファミリーでも使いこなせます。今では世界中からこのクラスのモデルが出てきていますが、一方でこのセグメントは個性に乏しいものが多い。そうしたなかジュリエッタはとてもプロポーションがいいクルマです」。

「マセラティのクアトロポルテなどもそうですが、実はクルマにとって肝となるのはCピラー。デザインの神は細部に宿るといいますが、今回のコラボレーションモデルは、新潟の職人がひとつひとつ磨き上げた“Ken Okuyama”エンブレムをCピラーに取り付けました。またストライプなどのグラフィックはジュリエッタを引き立てるように幅や形、色合いなど細かな部分まで配慮し、苦労して仕上げたものです」。

「クルマって宝石みたいなものでしょう? 見る時間帯や光、色によって違って見える。今回のホイールもそうした表情を生み出すものです。今ではクルマは成熟した商品となっていますが、アクセサリーを変えることでクルマの魅力を楽しんでいただきたいですね」

素材がもつ美しさをリスペクトしながらも、奥山氏ならではのデザイン哲学と独自性が加えられた今回の作品は、メイクアップやドレスアップによって花開いた女性の姿を思わせるものだった。

240馬力エンジン搭載の新型ジュリエッタQVが登場

アルファ ロメオ ブースのもうひとつの注目は、新型「ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ(QV)」。今回はじめてその内容が公開されました。

ジュリエッタのラインナップに設定されたクアドリフォリオ ヴェルデは、本格スポーツカー「4C」にも採用されているハイスペックな1750直噴ターボエンジン(240ps)と6速デュアルクラッチトランスミッション「Alfa TCT」を組み合わせたパワートレインを搭載します。アルミ製シリンダーブロックの採用により従来型QVエンジンに比べ、22kg軽量化されているほか、クアドリフォリオ ヴェルデ初となる2ペダル式トランスミッションにより、AT限定免許でも運転可能に。2ペダル仕様の採用で高いスポーツ性をより幅広いユーザーが楽しめるようになったことは、歓迎すべきニュースです。


「ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ ローンチエディション」。マットマグネシウムの専用ボディカラーやダークグレー仕上げの18インチアルミホイール、エアロパッケージ、カーボン仕上げのドアミラーおよびルーフスポイラーを採用する。価格は459万円(消費税込)。

オートサロンブースには、世界500台の限定車「ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ ローンチエディション」が展示されました。日本には50台が導入されるとのこと。艶消し塗装のマットマグネシウムグレーのボディカラーやカーボンのドアミラーおよびルーフスポイラーを採用し、さらにスポーツ性を高めるエアロパッケージも標準装備。18インチアルミホイールは専用ダークグレー仕上げとなり、限定モデルならではのシリアルプレートも装着されます。

アルファロメオは記者発表会で「100年以上に渡り、スタイリッシュでスポーティな数々のモデルを送り出してきたアルファロメオの魅力を伝えたい」と述べていましたが、その言葉の通り、オートサロンでもデザインと性能の両面において存在感を際立たせていました。時代ごとに話題性のある作品を送り出し、常にアルファらしくあり続けてきたその独自性を、今後の商品にも期待したいと思います。


オートサロンのブースにて。世界的に活躍する工業デザイナー奥山清行氏と。

ジュリエッタ ケン オクヤマ スペチアーレ

ジュリエッタ クアドリフォリオ ヴェルデ

奥山清行氏スペシャルインタビュー動画

取材・文 藤島知子

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