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2016.06.23

時代を越えて受け継がれるアルファ ロメオの遺伝子

2016年6月24日、アルファ ロメオは創業106周年を迎える。自動車の世紀である20世紀から現在まで続くアルファ ロメオの歴史を、2人のキーパーソンから紐解いていこう。

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動乱の20世紀を勝ち抜いたアルファロメオ

20世紀を代表する産業のひとつに自動車産業が入るのは疑う余地がないだろう。大量生産が可能になり、輸送システムを自動車が支えることで、人々の生活水準は著しく向上した。また、幅広い個人が自動車を所有できるようになり、それに伴う観光やドライブといったモビリティの充実は、文化的水準の引き上げにも繋がったといえるだろう。20世紀における自動車の貢献度は、非常に大きいものといえる。

それだけに、自動車業界の競争は激しく、ガソリン車が登場して130年余りの間にいくつものブランドが登場しては消えていった。アルファ ロメオはその競争を勝ち抜き、来たる6月24日に106周年を迎える。アルファ ロメオの礎を築いた2人のキーパーソンが戦略的に注力したもの。それは“技術の革新”と“レースへの挑戦”だったのではないだろうか。

技術的な基礎をつくったジュゼッペ・メロージ

アルファ ロメオは、1910年に仏ダラック社のミラノ工場を引き継ぐ形で「ロンバルダ自動車製造有限会社」として設立された。正式名称は“Anonima Lombarda Fabbrica Automobili”で、その頭文字から「A.L.F.A.社(アルファ社)」と呼ばれた。創業者のウーゴ・ステッラは、出資者であるミラノ財界人の期待をうけ、当時自動車産業の中心地となっていたトリノに対抗するため、ビアンキ社で主任設計者を務めていたジュゼッペ・メロージに声を掛けた。

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39歳でアルファ社の主任設計者となったジュゼッペ・メロージ

アルファ社に移ったメロージは、早速新しいクルマの設計に取りかかり、1910年に24HPの最初のモデルを完成させた。このクルマは、軽合金のクランクケースやトルクチューブ式のシャフトなど当時の技術の粋を集めたものであった。アルファ ロメオは、すでに創業時から先進的なカーブランドとして歩みを始めていたのである。

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アルファ社の第1号車。1番左にメロージが描かれている

創業翌年の1911年、アルファ社は早くもレースに参戦する。メロージは24HPモデルをレース用にチューンナップし、1906年からシチリア島で行われていた「タルガ・フローリオ」に出場した。惜しくも入賞を逃す結果となったが、メロージらのレースにかける情熱は冷めることはなく、その後も挑戦を続けていった。

1910年代前半には、当時最新のDOHCエンジンの開発にも挑戦。後に、DOHCはアルファ ロメオのスタンダードなエンジン型式となる。こうしてメロージは、主任設計者としてアルファ ロメオの技術的な基礎をつくり上げていった。

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メロージ設計によるDOHCエンジン

「アルファ」と「ロメオ」の結合

ジュゼッペ・メロージから遅れること5年、その後のアルファ ロメオに欠かすことのできないニコラ・ロメオが登場する。ロメオはナポリ出身で、地元の工業学校やベルギーの大学で土木工学、電気工学の学位を取っていた。1902年、26歳の若さで起業し、鉱業用機械の代理店事業で成功をおさめており、エンジニアとしても経営者としても大変優秀な人物だった。

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「アルファ ロメオ」の礎をつくったニコラ・ロメオ

1914年から始まった第一次世界大戦によって、苦しい経営状態に陥ったアルファ社を救ったのがニコラ・ロメオだった。1915年にアルファ社に出資すると、持ち前のビジネスセンスで軍用機器の生産を開始し、アルファ社の経営をたて直した。大戦が終わり、クルマづくりが再開できるようになると、アルファ社は「アルファ ロメオ」へと名称を変更。その後もロメオは、レーシングマシンの開発をメロージに委ねた。
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ロメオは、レースでの勝利がアルファ ロメオを成功に導くと確信していた。ドライバーの収集にも精力的にのりだし、ジュゼッペ・カンパーリ、ウーゴ・シヴォッチ、エンツォ・フェラーリといった優秀なドライバーを迎え入れた。

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左からウーゴ・シヴォッチ、エンツォ・フェラーリ、ジュゼッペ・カンパーリ

こうして、ニコラ・ロメオ率いるアルファ ロメオは、40-60HP、20-30ES、RLスポルトといった名車と、稀代のドライバー陣によって、タルガ・フローリオ、ムジェッロ・レース、コッパ・デッレ・アルピといった各レースで成功をおさめ、スポーツカーブランドとしての確固たる地位を築いていった。
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現代アルファロメオにも継承される2人の遺伝子

2人が活躍した時代から90年余りの時間が経つが、その間アルファ ロメオは数多くのスポーツカーを世に送り出し、モータースポーツにおいて輝きを放ってきた。いまでも由緒あるヒストリックカーレースやコンクール・デレガンスでは、アルファ ロメオのヴィンテージモデルの姿を数多く見かけるが、それはアルファ ロメオの輝かしい“過去”を次世代へと伝える伝承者の数が多いことを意味する。

アルファ ロメオは、その発展に尽力したすべての人々の想いと、いつの時代も熱き情熱を注いでくれるアルフィスタの期待を背負い、106度目のバースデーを迎える。

107年目に向けて走り出したアルファ ロメオの、さらなる加速にも期待してほしい。

アルファ ロメオの歴史はこちらから

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