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2016.04.15

若手監督支援で映画文化をサポート―― I LOVE CINEMA 2016のグランプリが決定!

若手4監督によるアルファ ロメオのショートムービーの競作『I LOVE CINEMA 2016』がファイナルステージを迎えた。各監督はジュリエッタに何を感じ、どう作品に表現したのか。それぞれに想いを聞いた。


昨年に引き続き、アルファ ロメオが若手映像作家を応援する映画イベントが開催された。FCAジャパン株式会社がアルファ ロメオ ジュリエッタを提供し、4人の監督が5分間のショートムービーを製作。特設ウェブサイトで作品が公開され、一般投票でグランプリが決定する。

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2月19日から公開が始まり、投票が締め切られたのは4月3日。投票期間の最後の週末にあたる3月31日から4日間、東京・南青山のスパイラルガーデンでスペシャルイベントが行われた。初日にはコンペティションに参加した監督4名が出席し、自ら作品について語った。

特設会場では司会役としてFCAジャパン株式会社 マーケティング本部長のティツィアナ アランプレセ氏が登場。『卒業』『甘い生活』『ゴッド・ファーザー』など数多くの名画にアルファ ロメオが登場していることに触れ、若い監督を発掘することでシネマの文化に貢献していきたいと語った。

会場にはショートムービーに登場したジュリエッタが展示されていた。このクルマは岩井俊二監督の新作『リップヴァンウィンクルの花嫁』でも重要なシーンで使われている。メッセージボードに記されていたのは「クルマというより共演者に近いですね。役者を引き立てられる力や美しさがある、映画的なクルマだと思います」という監督の言葉。ジュリエッタが映画にインスピレーションを与えるモデルであることがよくわかる。

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河瀨直美監督

スペシャルゲストとして『萌の朱雀』や『あん』などで知られる河瀨直美監督が紹介された。FCAジャパン株式会社は河瀨監督がエグゼクティブディレクターを務める「なら国際映画祭」をサポートし、異文化の交流や若き才能を育むビジョンを共有している。河瀨さんは今回、奈良の世界遺産の寺で写真展を開く構想を持っている。

「1300年の都は日本人のふるさとでもあり、そこで写真展を開催することに意義があります。奈良は昔から自分たちとは違う文化を受け入れたことで、文化が花開きました。なら国際映画祭ではコンペでグランプリを取った若手監督に映画を撮影してもらいます。今はキューバ人の監督が藤竜也主演の作品を製作中。I LOVE CINEMA 2016も若手監督を支援する試みで、新しい映画文化が育っていくことを期待したいですね」

映画もクルマも人が関わっているから魅力的なものになることは共通だと話し、イベントの参加者から大きな拍手を受けた。

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『助手席にジュリエッタ』山口ヒロキ監督

ショートムービーを製作した4人の監督も登壇し、自ら作品について語った。『助手席にジュリエッタ』の山口ヒロキ監督は「アルファ ロメオのエレガントさとスタイリッシュさを、女性に擬人化することによって表現した」と話す。最初は『ナイトライダー』のように人工知能を持つクルマが主人公と会話をする設定だったが、女性を登場させるほうが強いインパクトを持つと考えた。ジュリエッタという名前の響きから、赤の似合う気の強いイタリア女性をイメージしたという。

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『秘密』安川有果監督

『秘密』の安川有果監督は、今回唯一の女性監督。ひねりの効いたストーリー展開を「昼ドラチックなホラー」と説明する。彼女は運転免許を持っておらずクルマには詳しくないが、ジュリエッタを見てエッジが立っていながら品があると感じたという。ヒロインにそのイメージを反映させ、見た目に色気のある女性像を作り上げた。クルマから人物を発想するというのは初めての経験だったが、ジュリエッタは映画との相性がいいと感じたそうだ。ヒロインはジュリエッタがないと生きていけない女性で、夜になると走りたいという衝動を抑えられなくなる。

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『サクマくんはママのカレシ』平林克理監督

平林克理監督が『サクマくんはママのカレシ』で最初に考えたのは、ドラマチックな場面にジュリエッタをどう配置するかということだった。シングルマザーのカレシが乗るクルマで、彼はモテるけれど女性に対しては誠実な男性。「このクルマを選ぶ人は、自分の好みや価値観にあった交際相手を選ぶはず」だからだ。リア充のイケメンだからこそ、ちょっとイジメるために女の子を登場させた。イタリア映画のモテ男たちが子供が苦手で、時には小さな子に言い負かされたりするのをイメージしたという。

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『好雨、時節を知る』中里洋一監督

『好雨、時節を知る』の中里洋一監督は、「ジュリエッタに限らずアルファ ロメオは非日常、特別なものというイメージ」だと話す。だから主人公が乗るというより、憧れのクルマ、大好きな人が乗っているクルマとして撮りたいのだ。監督には、寺山修司の『海の詩』に触発されて構想したストーリーがあった。涙をためて魚を飼う女の子の物語で、今回の企画にちょうどマッチすると考えた。泣き虫の幼い女の子が大好きなお父さんは世界を駆けめぐるジャーナリストで、日本に帰ってきた時は“宝物の赤いクルマ”でドライブするのが一番の楽しみなのだ。

スペシャルイベントが終了した4月3日に投票が締め切られ、4月5日に授賞式がとり行われた。4人の監督と関係者が出席し、改めて4作品を上映。緊張感に包まれる中、まず発表されたのは審査員特別賞だった。アルファ ロメオに最もふさわしいストーリーと映像を作った監督に贈られる賞で、副賞としてアルファ ロメオのプロモーション映像を製作する権利が与えられる。


審査員特別賞を受賞した中里洋一監督

マーケティング本部長のティツィアナ アランプレセ氏が「温かくてヒューマンな作品を選んだ」として、受賞作は『好雨、時節を知る』だと発表。中里洋一監督は「意外です。この賞はもらえないと思っていました」と言いながら、「こういうテイストが求められているということだと解釈しています」とプロモーション映像製作への意気込みを示した。

ヘグストロム社長から山口ヒロキ監督にグランプリが授与された

グランプリはポンタス ヘグストロム社長から発表された。『助手席にジュリエッタ』と作品名がコールされると、一瞬の静寂の後に拍手が巻き起こった。山口ヒロキ監督は笑顔でトロフィーを受け取り、「素直に嬉しく思います。普段から商業作品でもクリエイティブに加えて宣伝が大切だと考えていて、この1か月半の間、作品を知ってもらうために頑張りました。キャストやクラウドファンディングで支えてくれた仲間たちに受賞を伝えたい」と喜びを語った。

ヘグストロム社長が最後に総評を述べた。
「長い歴史の中でアルファ ロメオはシネマとともにありました。若手監督をサポートできるのは光栄なことです。今回はSF、ホラー、ハートウォーミングなものとさまざまなタイプの作品があり、すべてに創造力と情熱を感じました」

社長が語ったように、昔からアルファ ロメオは映画の中で強い印象を残している。I LOVE CINEMA 2016は、これからもアルファ ロメオと映画の幸福な関係は続いていくと予感させる、意義深いイベントだった。

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左から、中里洋一監督、山口ヒロキ監督、FCAジャパン株式会社ポンタス ヘグストロム社長、有川有果監督、平林克理監督、FCAジャパン株式会社ティツィアナ アランプレセ マーケティング本部長

I Love Cinema 2016 オフィシャルサイト

文 鈴木真人

 

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