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2013.02.25

露天風呂と山の自然と雉子料理を堪能できる箱根の温泉宿へ


せわしない日常から少し離れて、心身ともにリラックスしたい。そう思う瞬間は誰にでもある。愛車に乗って出かける先は、やはり自然豊かな土地がいい。温泉につかり、美味い料理を食べ、ただただ景色を眺める。「何もしない時間」を楽しむのだ。1週間、Giuliettaの乗り心地をモニターできる「7 DAYS WITH GIULIETTA」に申し込んで、温泉へと赴いてみるのもよさそうだ。

向かったのは、箱根・奥湯本温泉「豊栄荘」。箱根というと、曲がりくねった山道を走り進むイメージがあるが(無論、Giuliettaならその道程も大いに楽しめる)、豊栄荘は箱根湯本の駅から程近い、アクセス至便の場所にある。東京方面から約2時間、御殿場インターからは1時間ほど。冬場の道路凍結を心配する必要もなく、車酔いしやすい子どもが酔うほどの道も走らないうちに、到着する。


アクセスがいいとなると、今度は「山の景色を堪能できないのでは?」と懸念されるかもしれないが、ご覧の通り。敷地に一歩足を踏み入れると、見渡す限りの山。客室もすべて山野を見渡すように建っている。春は見事に咲き誇る桜、夏はまばゆいばかりの木々の緑、秋は燃え立つ紅葉、そして冬はしんと静かにたたずむ山水。ありのままの自然が目の前に広がる。
 


プライバシーも確保されつつ開放感が楽しめる露天風呂。ちらつく雪を眺めながら四肢を伸ばす至福のひととき。

豊栄荘最大の魅力は、雄大な景色を眺めながら入る野趣満点の温泉。人里離れた秘境ならいざ知らず、こんな便利な場所で、屋根もない文字通りの「露天風呂」を楽しめるとは。目の前を流れる須雲川のせせらぎを聞くともなく聞き、景色をただぼんやり眺めていると、箱根有数のなめらかな自家源泉、かけ流しの贅沢なお湯が、体を芯からあたためてくれる。


 
開放感がある男湯。夜間は男湯・女湯ともに予約制で貸し切りにでき、家族や友達同士で気兼ねなくつかれる。湯温は低めなので、子どもと一緒にライトアップされた夜の露天風呂を堪能する家族も多い。

泉質が豊富で「温泉のデパート」とも呼ばれる箱根エリアだが、豊栄荘の温泉は中でもとくに豊富な湯量となめらかな泉質を誇る。硫黄の匂いはほとんど感じないし、湯温がさほど高くないため、ゆったり長々と心地よくつかっていられるのも魅力的だ。疲労のたまった体をじんわり癒してくれるのはもちろん、湯上がりの肌もしっとりなめらか。女性にも男性にも子どもにもうれしい万能なお湯である。
 

 
客室へとつづく廊下。昭和の趣を感じさせる、どこか懐かしい素朴な佇まい。

 
豊栄荘の玄関には「山中無暦日」の書が掲げてある。山の生活に暦は無用、月日の移り変わりに頓着せず悠々自適に暮らすという、禅語である。鳥のさえずりで目を覚ます、ほほを撫でる風が薫る、雲が流れてゆくのを飽きずに眺める‥そんな「何もしない贅沢」を提供したい、という主人・原健一郎さんの想いが凝縮した言葉だ。


客室は全部で18。左上はリニューアルした「青桐」。畳ソファーとテラスもあり、広々とした眺めのいい一室。右上は窓の外に月見台のある「山月」。下の2枚は本間10畳と次の間8畳に、山の景色を独り占めできるテラス、古木のテーブルが置かれた一角まである「染井」。名前の通り、春には見事な染井吉野が眼前に広がる。どの部屋も個性的で味わい深い。

贅を尽くした調度品や豪華なアメニティはない。けれど、豊かな自然と良質な温泉、掃除の行き届いた部屋、心づくしの料理と接客。しっとりと落ち着いた「何もしない時間」を過ごすのに必要な要素はすべて揃っている。これ以上、何を望むだろう?
 

奥飛騨から移築した築400年の合掌造りの古民家「離れ雉子亭」は豊栄荘のシンボル。移築当初はこの宿の名物である雉子(きじ)料理を出す料亭として活用されていたが、現在は客室として貸し切りで利用できる。堂々たるたたずまいもさることながら、室内の太い梁、高い天井、広々とした空間はそれだけで贅沢だ。


離れ雉子亭は1組7名以上で1棟貸し切り(最大定員は18名)。障子を開ければ、広々とした窓から外の景色が眺められる。


 
温泉旅行で楽しみなのは、風呂ともうひとつ、料理だ。豊栄荘の料理長が自信を持って供するのは、雉子料理。古くは宮中でも重宝されたという雉子は、栄養素が豊富で低カロリーなのもありがたいが、何よりもその味わいがすばらしい。


雉子のもも肉を瓦で焼いてゲランド塩で味わう「瓦焼き」や、表面を軽く炙ったタタキを割りポン酢でいただく「焼き霜造り」はもちろん美味だが、先付けの胡麻豆腐、口代わりの鴨くんせいやわらび白和え、温物の里芋饅頭など、ひとつひとつに料理人の技と心配りを感じる。

生でも食べられる雉子の最高峰ブランド「鬼北雉」を最高の状態で提供しているので、クセが全くなく上品な旨味が存分に味わえる。夕食の内容は宿泊プランによっても異なるので、宿泊時にメニューを見ながら食べたいものを追加するのもおすすめ。とくに、丸1日かけて旬の野菜とともに煮込んだ雉子スープにくぐらせて味わう「雉子のしゃぶしゃぶ」はぜひ味わっていただきたい逸品。



雉子のしゃぶしゃぶ。雉子は火を通しすぎると硬くなるので赤みが残るくらいでいただく。日本酒は神奈川の地酒「隆(りゅう)」を各種注文可能。ほどよい酸味と米の旨味が料理の味を引き立ててくれる。



小さな子ども用の夕食セット(事前予約制)。箱根で初めて「ウエルカムベビーの宿」に認定された豊栄荘らしく、ひとつひとつを丁寧に手作り。

料理に舌鼓を打ちながら「枯れた色合いの山も風情がありますね」と仲居さんに声をかけると、「春の桜も見事ですし、6月には蛍も舞いますよ」と教えてくれた。寒い時期の温泉は言うまでもなく格別だが、露天風呂から眺める桜や蛍もどれだけ見事だろうかと、雉子料理の魅力も手伝って早くも再訪の時機を考えてしまう。


箱根の名水と有名豆腐店のにがり・豆乳を使い、食卓で火を通して仕上げる手作り豆腐をメインとする和朝食。部屋でゆっくり味わった後は、大浴場で朝風呂につかってから帰路につこう。

 

豊栄荘の周辺には、彫刻の森美術館ラリック美術館星の王子さまミュージアムなど、車でめぐるのにふさわしい見どころがいろいろ。時間が許すなら大湧谷まで足を伸ばしてみても。日帰り温泉もあちこちに点在しているので、帰る前にもう一度お湯につかるのも悪くない。


Giuliettaの純正ナビは高性能で知られるカロッツェリア サイバーナビ。行き先を入れれば、箱根のドライブもお手のもの。星の王子さまミュージアム(右上)、20世紀初頭のフランスを再現した町並み。左下はルネ・ラリックの華麗な作品を堪能できるラリック美術館。レストランだけの利用もおすすめ。右下は噴煙を吐く大涌谷。名物の黒たまごは5個入り500。

 
愛車とともに楽しむ旅は、きっと心身を解き放ってくれるに違いない。

箱根湯本温泉旅館 雉子亭 豊栄荘
 
神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋227
0460-85-5763


7 DAYS WITH GIULIETTA

撮影 SHIge KIDOUE
取材・文 山根かおり

matricaria

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