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2015.06.12

105年の歴史とパッションが集結 〜“モーニングクルーズ ONLY ALFA ROMEO”の会場から〜

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“お洒落な街 代官山”の、ひとつのシンボルともなっている代官山T-SITEは、流行に敏感な人たちが集うカフェや専門誌が充実した蔦屋書店で知られる人気スポット。この日、代官山T-SITEが面する旧山手通りは、朝7時のイベント開始前から多数のアルファ ロメオで賑わいを見せていました。ジュリア、SZ、155、159、8C、4C……。105年の歴史を彩ってきたアルファ ロメオが続々と集まってくる光景は圧巻です。

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7時になると駐車場に続々とクルマが入ってきます。会場にはアルファ ロメオのミッドシップ プレミアムスポーツカー「4C」や、1960年代に登場した「ジュリア スプリントGT」が展示されていました。ジュリアはカーデザイナーのジョルジェット・ジウジアーロがベルトーネ時代に手掛けた作品。こうした半世紀前のクルマと最新のアルファ ロメオが一堂に会するのはこのイベントならでは。

22アルファ ロメオ ジュリア スプリントGT 車両提供:アルファ ロメオ麻布十番

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アルファ ロメオ 4C

また蔦屋書店の特設書籍コーナーにはアルファ ロメオの名車にまつわる珍しい洋書が集められ、アルファ ロメオが登場する短編映画の上映も行われるなど、代官山T-SITEがアルファ ロメオ一色に染まりました。

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駐車場には歴代の名車がズラリ。来場者はまるで博物館に展示された芸術品を眺めるように目をキラキラさせながら興奮気味の様子。こうしてさまざまなモデルを間近に見られるだけでもありがたいですね。日頃のメンテナンスでクルマを磨き上げ、自走できるコンディションを保ち続けているビンテージ・アルファ ロメオのオーナーのみなさんには感服するばかり。彼らはまさにアルファ ロメオの歴史を受け継ぐ継承者です。

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そんなアルファ ロメオ ライフを満喫されている参加者の方々にお話をうかがいました。

まずはロングノーズの2ドア・2シーターオープンカーという、当時の華やかな雰囲気を今に伝える「2000 トゥーリング スパイダー」オーナーの田中さん。ご夫婦それぞれが別々のビンテージ・アルファ ロメオに乗って来場されていました。まずはご主人にお話をうかがいます。

101アルファ ロメオ 2000 トゥーリング スパイダー

「“2000 トゥーリング スパイダー”は1950年代に登場したモデルです。映画『狂ったバカンス』に登場したことでも知られていますが、昔から欲しくて3年前に購入しました。“トゥーリング”は初期のフェラーリのデザインなども手掛け、数々の名車を生み出してきたカロッツェリアです。

111ボディと同色の塗装が塗られたダッシュパネル。華奢なステアリングホイールの向こうには4連メーターが。

エンジンはアルファ ロメオ製の2リッター直列4気筒を搭載しています。気に入っているポイントですか? 音色がいいですね。アルファのエンジンは1300、1600、2000でそれぞれ違った音色を奏でるんです」

1212リッター直列4気筒エンジンを縦置きに搭載しています。

そんなダンナさまと一緒に来場されていた奥様は1974年式の「ジュリア 2000GTV」をドライブ。爽やかな笑顔が絶えない奥様にとても良くお似合いのクルマです。ジュリアとどのように過ごしているかうかがってみました。

131アルファ ロメオ ジュリア 2000 GTV。アルファ ロメオの象徴的な“盾”がグリル内に組み込まれた2ドアクーペ。

「このクルマはもともとお友達が乗っていたもので、愛らしいルックスに憧れて5年ほど前に手に入れました。アルファ ロメオの昔のMTモデルは小柄な私の体格にはシートの位置が遠すぎてクラッチペダルが踏み切れないものが多いのですが、この3速ATのジュリアはペダルに足が届きますし、カーブや高速道路も気持ちよく走れて私でも普通に乗りこなせるんです。もちろん、普段のお買い物に出掛ける時も使っていますし、東京から福島や静岡まで行くこともあります。遠方に出掛ける時には高速道路の加速がスムーズで長距離も楽に移動できます。このまま可愛がって、大切に乗っていきたいです」

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ご夫婦でアルファ ロメオがある生活を満喫されている様子はアルファ ロメオファンからすればまさに理想の姿。これからも素敵なカーライフを過ごしていただきたいものです。

イタリア国家警察のパトカー仕様でひときわ異彩を放っていたのは、1965年式の「ジュリア スーパー 1600」。ボクシーでどこかビジネスライクなスタイルのジュリアですが、この姿勢を正したセダンスタイルとオリーブ色のレトロなボディカラー、そして規律を守る警察というキャラクターが見事にマッチしています。オーナーは星野さんです。

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「じつは20年以上前からこのモデルを探していて、5年ほど前にようやく出会うことができました。クルマは基本的にオリジナルの状態を保っていますが、購入後にオリーブ色の当時のパトカーのボディカラーに塗装して、イタリアの救急車用のパトライトを手に入れて取り付けました。

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60年代のクルマには、まだ量産体制が整っていない時期ならではの手作り感があります。形は整っていないけれど、システマチックではない、味わいが感じられるんですよ」

なるほど、確かに何ともいえないシブさとともにイタリアの風を感じさせてくれるクルマですね。華やかさとは違う、アルファ ロメオの別の側面を持つジュリア スーパー。素敵なクルマを見せていただきました。

17アルファ ロメオ ジュリア スーパー 1600 。どこか愛嬌のあるスタイルは、醜いアヒルの子にちなんで「醜いジュリア」の愛称で親しまれていたとか。

そして、満車状態の駐車場から入れ替わりでスーパースポーツモデル「8C」が入場してきました。オーナーにさっそくインタビューさせていただきました。フェラーリに憧れながらも「あまり人が乗っていないクルマに乗りたい」と8Cの購入を決めたというT.Iさん。よくよくお話をうかがってみると、なんと4Cの日本上陸を待っている間に偶然出会った8Cを購入してしまったとか。

18アルファ ロメオ8CとオーナーのT.Iさん。

「4Cはデザインに魅せられ、ミッドシップのスポーツモデルであることに興味を持ちました。ただ、その当時はまだ雑誌の情報が先行している時期で日本導入の情報がまだわからなかったので、ひと足先に8Cを購入。後に4Cも購入することになりました。元々サーキットが好きなこともあって、今ではワインディングでスポーツドライビングを満喫しています。

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8Cと4Cの違いですか? 4Cは2ペダルで彼女でもドライブできると思って購入しましたが、実際はハンドルが重く、かなりスパルタンなキャラクターです。それと比較すると8CはGTカー的な魅力をもつクルマでゆとりをもって流せます。どちらもイタリア車ならではの“ゆるさ”がある。それまで乗っていたドイツ車の世界観とはまるで違っていて、『細かいことは気にするなよ』と言われているようですが、普段の仕事で神経を使っていることもあるので、仕事とプライベートのオン・オフが切り替えられることがむしろ気に入っています」

感じたことを前向きに受けとめる懐の深さ。そうした受け入れの姿勢がまだ見ぬ世界の扉を開けて、新しい体験に繋がるのかもしれません。8Cと4Cという2台を同時に堪能できるなんて、現代のアルファ ロメオを丸かじりするような夢のスーパーカーライフですね。

会場にはFCAジャパン株式会社のマーケティング本部長、ティツィアナ・アランプレセさんも来場し、みなさんに向けてメッセージを発信していました。

20FCAジャパン株式会社のマーケティング本部長、ティツィアナ・アランプレセ氏もアルファ ロメオ初のモーニングクルーズ開催にご満悦の様子。

「今年はアルファ ロメオが誕生して105周年を迎える年。日本のアルファ ロメオを愛するファンのみなさんと共にこれからの100年、200年とまた新しい歴史を作っていきたいです。アルファ ロメオにパッションを持っている皆さん、本当に素晴らしいです。Grazie(ありがとう)!」

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その時々の時代背景やかかわる人々の影響を受けながら、1世紀にわたり人々を魅了するモデルを送り出してきたアルファ ロメオ。メーカーとそこから送り出された作品を大切に育て続けるオーナーの方々。そしてアルファ ロメオを応援するファンの方々。それらを結びつけているのは共通するパッションなのかもしれません。アルファ ロメオが今後どのような時代を切り開いていくのか楽しみですね。

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撮影 荒川正幸
文 藤島知子

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