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2017.09.28

タリアトーレ。ただの良い服ではなく、カッコいいと褒められるジャケット ~アルフィスタがリコメンドする休日のドライブに着たいジャケット4選~

スーツやジャケットで大人気のイタリアンファッションブランド、『タリアトーレ』。秋冬にもおすすめのメンズジャケットをピックアップ。

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誰もが知る高級メーカーや、あるいは仕立ての良さで有名なビスポークを着尽した男たちがこのブランドのジャケットに袖を通すと、久しぶりに聞くうれしい言葉を必ず耳にするという。「その服、カッコいい!」世界中の伊達男を唸らせる『タリアトーレ(TAGLIATORE)』。日本で扱う輸入総代理店・トレメッツォ(TREMEZZO)代表取締役の小林 裕さんを通じ、アルファ ロメオファンにもぜひ知ってほしいこのイタリアンブランドの魅力を紹介する。

すごいジャケットをつくるという噂だけが広まっていた

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ブーツ型のイタリアのかかと部分に当たるプーリア州で、1960年に創業した服飾メーカーの『レラリオ(LERARIO)』社。その2代目オーナー兼クリエイティブディレクターのピノ・レラリオ(Pino Lerario)が1998年に立ち上げたブランドが『タリアトーレ』だ。このイタリア名は、ピノが敬愛していた祖父の職業である靴革の裁断士(タリアトーレ)に由来するという。

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トレメッツォの小林さんが『タリアトーレ』を扱うようになったのは2012年。その5年前に始めたメンズのイタリアのパンツブランドである『PT(ピーティー)』に合うジャケットを市場調査しているとき、方々で『タリアトーレ』の名が挙がったそうだ。ただし当時は表立った存在ではなく、有名な展示会にも出品せず、イタリアで調べてもすごいジャケットをつくるという噂だけが広まっていたという。

「気づけば僕自身がピノのファンになっていました」

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そんな中、日本市場に興味を持ったピノが数社と面談するため来日した。結果的に小林さんの会社と契約を交わすことになるが、その理由は実に人間臭いものだったそうだ。

「僕のオフィスの佇まいが彼の美学に共鳴し、また互いに無類のクルマ好き――ピノは自らもタリアトーレレーシングチームのドライバーで、息子もまたイタリア国内のジュニアチャンピオンなんです。そんな共通の趣味や興味で盛り上がりながら、気づけば僕自身がピノのファンになっていました」

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冷静でクレバー。一を言えば十を知り、というタイプ。トレードマークの六角形眼鏡をかけた風貌は厳つい印象だが、眼鏡を外した瞳は少年のように優しい。

「感覚を頼りにするデザイナーでありながら、詳細なデータを積み上げる緻密さも持ち合わせている人です。たとえば、前シーズンのサンプルで使った生地をすべて1枚のチャートに貼り付け、それらがどれくらい売れたか細かく記録しています。だから僕がこんな生地をやろうと持ち掛けても、データによる裏付けからそれは売れないと断られる。そんなデザイナー、他に知りません」

「タリアトーレはピノ・ワールドそのもの」

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『タリアトーレ』の魅力とは何か。他と決定的に違う点があると小林さんは語った。

「まず自ら生地をデザインすること。そして、パターンからサンプル製作、生産に至るまで自社工場内で行い、その全工程にピノが目を配っている。要するに『タリアトーレ』はピノ・ワールドそのものです。襟が広めとか、ウェストシェイプが細めであるとか、ディティールを軸に『タリアトーレ』を紹介していただくことがよくありますが、実際に着るととにかくカッコいい。そう褒められるのだと、特に上質の服を着尽してきたお客様からそういう声をいただきます。それが『タリアトーレ』。なぜカッコいいかを説明するのは難しいです。とにかくピノがつくっているから、という以外にないですね」

「7ミリまでじゃないとタリアトーレでなくなる」

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『タリアトーレ』の魂というべきピノに絶大な信頼を寄せる小林さんだが、大ファンだからこそ本気で物申すこともある。特にフィッティングに関しては何度も掛け合い、ついに小林さんの提案が世界基準として採用されたという。

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「『タリアトーレ』はブランド名が示すように、カッティングつまりシャープなラインが特徴です。しかし着た時に、タイト過ぎて腕が上がりにくかったので、何とかならないかと言い続けました。彼も最初は、イタリア国内では全く問題ないので、日本向けだけサイズを変えればいいだろうと思っていたみたいです。けれど僕がしつこく提案したフィッティングを一度試したら、“お、これは!?”と(笑)。1年半かけて議論を交わした甲斐がありましたね。ただ、何でも譲るわけじゃありません。例えば、アームホールを1センチ広げようと言っても、7ミリまでじゃないと『タリアトーレ』でなくなると否定します。しかもピノは言葉だけでなく、工場の最新機器を使ってその場でサンプルを見せ、“ほらね”と証明してみせる。そういうところ、本当にカッコいいですよ」

「これ以上売れると、社員食堂にミシンを入れなきゃいけなくなる」

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日本で正式に紹介されてから5年。『タリアトーレ』は国内だけでなく世界中で人気が高まっており、ブランドとして成長を続けています。

「そこでピノが冗談交じり言ったんです。キャパオーバーだから、お前はもう売るな。これ以上売れちゃうと、社員食堂にミシンを入れなきゃいけなくなるからと。彼らしいですよね。自社工場内で生産する考えを変える気がないんですよ」
小林さんの言葉からは、本気でこのブランドを愛していることが伝わってきた。

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「独立以前からレディースに携わってきた自分がメンズを扱うなら、僕の好きなもの、着たいものだけをやろうと決めたんです。でないとお客様に嘘をつくことになる」
この言葉こそが『タリアトーレ』に向けた最大の賛辞であり、もっとも紹介に適したメッセージだと思う。

今回、『タリアトーレ』の語り部となってもらった小林さんも実は熱狂的なアルフィスタだ。子供の頃からアルファ ロメオに憧れを抱き、昨年ついに念願を叶えた。手に入れたのは1957年型の『ジュリエッタ』。その真っ赤なスパイダーで往年の名車が集う<ラ フェスタ ミッレミリア2016>にエントリーした。「最近のアルファ ロメオもおもしろいですね。特に『ジュリア』には注目しています。ただ、古いモデルは入手困難になりつつあるので、『ジュリエッタ』を手に入れるならここらが潮時だろうと……」

以下、フョッショニスタでありアルフィスタでもある小林さんが選んだ『タリアトーレ』のジャケットを披露する。説明するまでもなく、アルファ ロメオと過ごす休日に着てこそカッコいいものばかりだ。

『ヴェスビオ』 1SVS20K/63UIG003/M1452
この秋冬のテーマである“RETURN TO SAVILE ROW”に則り、ブリッティシュライクな生地感をソリッドに仕上げた、ラグジュアリーなダブル。

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▲『ヴェスビオ』 1SVS20k/63UIG003/M1452 ¥82,000(税別)

『ヴェスビオ』 1SVS20D/19UIG012/B3307
オーソドックスな金ボタンの紺ブレも、『タリアトーレ』の手にかかるとスタイリッシュでエレガントな佇まいになる好例。キャメル100%の生地を使用。

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▲『ヴェスビオ』 1SVS20D/19UIG012/B3307 ¥110,000(税別)

『モンテカルロ』 1SMJ22K/34UIJ186/B1359
表情豊かなニット調の生地感が特徴の1着。スーツ対応の『ヴェスビオ』に対し、肩パットがない『モンテカルロ』はカジュアルなイメージ。

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▲『モンテカルロ』 1SMJ22K/34UIJ186/B1359 ¥98,000(税別)

『モンテカルロ』 1SMC22K/44WIG037/V304
こちらも秋冬テーマを再現した、シェットランド生地によるジャケット。英国伝統のテイストながら、シャープなラインで色気を漂わせている。

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▲『モンテカルロ』 1SMC22K/44WIG037/V304 ¥82,000(税抜)

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▲トレメッツォ代表・小林さんは1957年代の『ジュリエッタ』を所有する生粋のアルフィスタだ

Information
株式会社 トレメッツォ(TREMEZZO)
場所:東京都港区南青山5-13-3 KDX南青山6階
TEL:03-5464-1158
http://tremezzo.jp/

PHOTOGRAPHY: 横山マサト
TEXT: 田村十七男

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