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2015.12.10

クルマの進化を支え続けるボッシュが、日本本社にcafé 1886 at Boschをオープン

1886年創業、来年130年目を迎えるボッシュ・グループ。その創業年を冠した「café 1886(イチハチハチロク) at Bosch」が渋谷にあるボッシュ日本本社ビル1Fにオープンした。世界中を網羅するボッシュ・グループの中でもこういったカフェを手がけるのは初の試み。しかも現在、この希有な空間を象徴するのにふさわしいクルマとして、アルファ ロメオMiToが展示中だ。

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「どんなに優れた技術でも必ず改善の余地があり、一層発展させることができる」という強い信念を持ち、それを全社員に浸透させることで、自動車業界の礎を築き大きな進歩をもたらしたRobert Bosch(ロバート・ボッシュ)。言うまでもなく、ボッシュの創業者である。ボッシュがなければ現在のクルマはないと言われるほどの技術力は、アルファ ロメオの105年に及ぶ歴史においても欠かすことができない。

151210_Alfa_02創業期にボッシュが飛躍するきっかけとなった自動車エンジンの点火装置「マグネトー」もカフェのインテリアとして飾られている。また、ボッシュの歴史や自動車産業への影響力、人道的な経営方針などが記された「ロバート・ボッシュ伝記」も店内に置いてあるのでご一読を。日本人になじみ深い漫画で表現され、各国で5つの賞も受賞した作品だ。

ボッシュはドイツを代表するモノ作りの企業であり、押しも押されもせぬ世界最大の自動車部品メーカーである。日本で始動したのは1911年だというから、そこから考えてもすでに100年以上が経過しているのだが、そのわりに日本での知名度は高くない。もちろん、自動車業界やクルマ愛好家ならその名を知らぬ人はいないし、日曜大工を趣味とするなら電動工具メーカーとしての一面も認知しているはずだ。しかし「ボッシュの歴史は、クルマの進化の歴史」と言われるほどの多大な実績を残していることは、正確には認識されていないかもしれない。

151210_Alfa_03ボッシュの歴史と実績を伝える場所。そんな重要な空間にふさわしい、スタイリッシュで魅力的なクルマとして、アルファ ロメオMiToが選択された。ヨーロッパから輸送してきたものだそうで、12月29日までこの場所に展示される。

今回の「café 1886 at Bosch」は、日本の消費者にもっとボッシュの歴史や企業理念を身近に感じていただきたい、という想いから誕生したという。

151210_Alfa_04クルマを解体でもしない限りなかなか目にする機会はないが、ボッシュの製品は自動車の中核技術をつかさどる。展示中のMiToは欧州仕様車だが、開けてみるとエンジン周辺にもBoschの名が刻まれていた。

渋谷駅から徒歩約5分、広く取られたガラス張りの壁面からは、近くに建つ神社の森が見える。広々としたスペースと最高の立地を誇るこの場所は、確かにカフェとして理想的だ。

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入り口付近にはテラス席、中へ入ると右手がショールーム、左手にカフェ。ショールームはボッシュの現在と未来を象徴し、カフェは長い歴史や伝統を表現しているという。

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いかにこだわって作り出された空間であるかは一目瞭然だが、実際、内装デザインは多数の受賞歴を誇る「窪田建築都市研究所」、カフェのプロデュース・運営は多数の人気レストランを手がける「TRANSIT GENERAL OFFICE」、メニュー開発は銀座の人気フレンチ「Mardi Gras(マルディグラ)」のシェフが担当するなど、すべてにおいて最高の顔ぶれを揃えた。

151210_Alfa_08打ち合わせに利用する人、PCで仕事をする人、赤ちゃん連れでティータイムを楽しむ人。それぞれの時間を思い思いに過ごせるワーク&リラックススペースとしてとても魅力的。もちろん、クルマ好きにとっても最高の場所だ。

改装を前に、建築家とカフェのプロデューサーをドイツ本社に招き、その雰囲気や真髄に触れてもらったという。その影響はこの空間に確かに息づいている。たとえば「現在・未来」の象徴であるショールームと「伝統」を表現したカフェとの間にはとくに仕切りはないが、訪れた際には境界付近の床にぜひ注目してみていただきたい。「現在・未来」と「伝統」が、建材でさりげなく表現されている。

151210_Alfa_09和知徹シェフがドイツへのリスペクトを込めて考案したグルメサンドウィッチ。一番人気はスラバ(左上)。ライ麦フレーク入りのパンはほどよい酸味ともっちり食感が特徴で、その個性に負けないソーセージとなめらかなポテトが完璧にマッチング。そのほか、ボローニャ、ウィーン、ファラフェルなど常時4種が味わえる。ビールにもコーヒーにも合うおいしさ。

2ボッシュの本社があるドイツ・シュトゥットガルトの伝統的なリンゴ菓子をアレンジしたベイクドアップルドーナツ&バニラアイスはおやつにぴったり。コーヒーは銀座のロースタ−「トリバコーヒー」のオリジナルブレンド。ライトロースト(浅煎り)は1杯ずつハンドドリップされる。

約130年の歴史を守り、今日まで第一線で活躍し続ける伝統と革新の企業、ボッシュ。顧客の信頼を引きつけて放さない圧倒的な技術力は、突き詰めれば「人の手」「人の想い」なのだということを、カフェの一角で「ロバート・ボッシュ伝記」(こちらからも閲覧可能)を読みながら強く感じた。

今後はこの場所で、ボッシュの理念に合うさまざま企業とコラボレーションしたり、自動車を展示したり、ワークショップを開催したりと、さまざまな試みを行っていく予定だというが、その展示車両としてまずはアルファ ロメオMiToが選ばれたことは、やはりとても誇らしい。MiToの展示は年内営業いっぱい(12月29日まで)とのことなので、この機会にぜひ。

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café 1886 at Bosch(カフェ イチハチハチロク アット ボッシュ)
渋谷区渋谷3-6-7 渋谷駅東口から徒歩約5分
TEL: 03-6427-3207
月-金8:00〜22:00、土11:00〜22:00、日・祝11:00〜20:00
不定休(年末は12月29日まで、年始は1月3日より営業)
※ 駐車場はありませんので、近隣のコインパーキングをご利用ください。

撮影 SHIge KIDOUE
取材・文 山根かおり
matricaria