Creativity 2012.02.07

色彩が自在に変わる世界初のイスに座り、Giuliettaを想う

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Giuliettaが日本でついに発売された。時代を超えて受け継がれる美しい姿と、革新的に進化した性能を併せ持つこのクルマに、早くも注目が集まっている。そのGiuliettaへのオマージュとして開催される「LOVE Giulietta」の見どころのひとつとなるのが、この有機ELチェアだ。

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「エジソン以来の発明」とも称されるほど革新性の高い有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)照明(=OELD)を用いて、色彩が次々と変化する世界初のイス、それが今回展示される『OLED COLOR CHAIR』である。面光源で目に優しく、薄型で、発熱も少ないOELDの特徴を活かし、人が座ることで光と音が反応するというインタラクティブで美しいデザイン。まさしく、Giuliettaにふさわしいイスといえよう。

 
『OLED COLOR CHAIR』をデザインしたのは、インタラクティブアーティスト・松尾高弘。松尾氏は2002年から身体動作、映像、照明、インタラクションを空間で融合させる光のインスタレーションの制作を開始。映像や照明、プログラミングなども自ら手がけ、空間自体を一貫して創り上げる。自然界の現象と法則性、イマジネーションを光の表現に取り入れた新たな空間と、直感性の高いインターフェイスによって、身体や感覚に訴えかけるエモーショナルな作品が海外でも高く評価されている。

 
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松尾高弘/2002年より光のインスタレーションを制作。2007年、Monoscape www.monoscape.jp設立。世界的なメディアアートの祭典「Ars Electronica」での作品常設で注目を集め、その後も世界各国の主要なメディアアートフェスティバルに招聘され国際的に活躍。2009年はミラノサローネ(伊)のキヤノン「NEOREAL」にて、繊細な光の表現とインタラクションが話題を呼んだ。2011年は、ポーラミュージアム アネックス(銀座)で個展「LIGHT EMOTION」を開催。光によるインタラクティブなインスタレーション、商空間のデザイン演出、文化施設の常設展示、舞台演出など分野を横断し幅広く手がける。

 
「LOVE Giulietta」の会場に置かれた『OLED COLOR CHAIR』は、ほかの何者にも代えられない存在感を放っている。その魅力に導かれるようにして腰かけると、目の前に広がるのは歴代Giuliettaの映像だ。観客は、イスに座り、映像を目にし、そして何かを感じる──まさしくインタラクティブなアートがそこにある。クルマという存在が、人が乗ってこそ完成するのと同じように、『OLED COLOR CHAIR』もまた、人が座ってこそ完璧なものとなるのだ。
 
 

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会場では、松尾氏の作品がもうひとつ披露される。「White Rain」と題されたこの作品は、雨のように繊細な光と動きが再現される独自開発のLED照明。自在な制御が可能な調光システムによってチップLEDの光が無限パターンで変化し、美しい雨のように降り注ぐ。

世代や国籍を越えた普遍的な参加性と独自の手法によってさまざまな分野を華麗に横断する松尾高弘の作品。そのインタラクティブな魅力は、やはり、間近で観た人のみが感じ取れるものだろう。ぜひあなた自身の瞳で、感性で、その比類なき世界観を実感していただきたい。

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