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2017.05.15

渋谷の街が虹色に染まった「東京レインボープライド2017」のパレードにアルファ ロメオ『スパイダー』も登場

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国内最大級のLGBT※1 関連イベントとして恒例となった「東京レインボープライド2017(以下略称TRP2017)」が今年も開催された。全9日間にわたる本イベントのフィナーレを飾ったのは、GW最終日である5月7日(日)に、代々木公園メインイベント広場を起点とした“パレード”。計5000人の参加者とともに、私たちアルファ ロメオグループも行進した。

※1 LGBT=性的少数者の総称。L(レズビアン/女性同性愛者)、G(ゲイ/男性同性愛者)、B(バイセクシュアル)、T(トランスジェンダー/生まれたときに法律的、社会的に割り当てられた性別にとらわれない性別のあり方を持つ人)

アルファ ロメオ『スパイダー』が先導を切り渋谷・原宿を行進

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2017年のコンセプトは「CHANGE—未来は変えられる—」

「“生”と“性”の多様性」を祝福し、つながる「場」を提供することを目的として開催されたTRP2017。本イベントを運営するTRPが目指すのは、LGBTをはじめとするセクシュアル・マイノリティ(性的少数者)が、差別や偏見にさらされず、より自分らしく、前向きに生きていける社会だ。

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今年はパレードにアルファ ロメオ『スパイダー』が先導車として登場(※アルファ ロメオ『スパイダー』:現在は販売を行っておりません)

このコンセプトに共感するアルファ ロメオは、開催当初から毎年ブース出展やパレード出場など、さまざまなスタイルで本イベントに携わってきた。今年で6度目の参加となる。

TRP2017の最たる見どころは、LGBTへのメッセージを掲げた数千人による“パレート”。計23グループが出場、5000人以上が参加した今年は過去最大規模となった。

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7日、野外ステージで全6曲のバラードを歌い上げた歌手の中島美嘉(左) 「温かな拍手をいただければ、それだけで本当に楽しく歌えます」。そう何度も口にした中島はオープニングとアンコールで2度感極まるシーンもあった(右)

パレードの魅力はなんといっても参加者のdiversity(個々の多様性)。LGBTやアライ※2といった性別をはじめ、年齢や国籍、身体的な障害の有無もすべて超えた人々が一緒になり行進した。

今回は渋谷のNHKホール付近から出発し、スクランブル交差点や明治神宮付近などの渋谷・原宿の中心部を経て、メイン会場である代々木公園へと戻る、全長約3kmのコースを歩んだ。

※2 アライ…LGBTを理解・支援する異性愛者

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各グループごとに個性豊かな先導車が登場し、パレードを導いた(左)渋谷周辺。沿道にはカメラを構える人々の姿も見られた(右)

行進中に印象的だったのは、沿道に見られたパレードの観衆の姿だ。けっしてTRP2017参加者だけでなく、休日を楽しむ一般の方のほか勤務中のビジネスパーソンまでも足を止めて、パレード参加者にエールを送ってくれた。

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一般的なデモ行進とはまた異なる、友好的なムードに包まれた

列から「Happy Pride!」と手を振れば、沿道から「Happy Pride!」と応じる声が届く。普段の街並にはなかなか見られない光景がこのコースにはあった。

LGBTについてアルファ ロメオが伝えたいこと

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「それぞれの個性を受け止めあいながら、よりよい社会をつくることが大切なのではないでしょうか。」(左。ティツィアナ・アランブレセ) 『スパイダー』の車体にもアルファ ロメオからのメッセージが(右)

毎年パレードに参加している、FCAジャパンマーケティング本部長のティツィアナ・アランブレセにTRP2017にかける思いをたずねた。

——TRP2017の魅力とは?
性別や世代を超えたLGBTをサポートする人々が、代々木公園の会場やパレードの沿道にあふれ、ともにサポートしあう。その光景こそがこのイベントの一番の魅力だと思います。

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——アルファ ロメオから伝えたいメッセージは?
“Be yourself.” 私たちのメッセージはずっと変わりません。創業当初からアルファ ロメオは確固たるパーソナリティ(個性)を持つブランドです。そこで、自分たちがアイデンティティを大切にもつのと同様に、皆それぞれのアイデンティティも守りたいのです。

一緒に歩んだ『European Ambassadors 4LGBT』

ともにパレードに出場した『European Ambassadors 4LGBT』メンバーの一人である、ヴィクトル・スタニツェキ氏にもお話をうかがった。

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「EU団体のブースの出展は今年で三度目になりますが、ずいぶんと来場者が増えていますし、各ブースも大きくなっている。たいへん喜ばしく思います。」(ヴィクトル氏)

——TRP2017で伝えたいメッセージは。
私たちからお伝えしたいことは性別や性的嗜好、障害などはすべて関係ないということ。ただ一つの事実として、誰もが平等であり“diversity(個々の多様性)”こそが重要なのだということです。

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「このTシャツのロゴが思いのすべてです」(ヴィクトル氏)

いま、日本で暮らすLGBT当事者の声にも耳を傾けて

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ブースゾーン。6・7日、東京は晴天に恵まれた(左) “すべての愛は美しい”が『harmony』のテーマ(右)

代々木公園イベント会場では、約130の各企業や支援団体による、食や体験などさまざまなブースが出展。5月6・7日の2日間でのべ10万人以上が集まった。
なかでも多くのLGBTカップルが集まったブースは、フォトブライダル企画『harmony』。世界的に活躍する写真家レスリー・キー氏が、特別にドレスアップしたLGBTカップルの姿を撮影した。

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左からアメリカ出身のジョージ氏とフィリピン出身のディーン氏

実際にフォトブライダルを体験したカップルにお話をうかがった。

——TRP2017に参加されたご感想は?
ジョージ氏: この撮影もですが、ディーンと一緒にいろんなものを見て回れるのが何よりの喜びです。僕自身は現在熊本県に住んでいるのですが、東京ほどLGBT関連のイベントがあるわけではない。このようなイベントが、日本全国で増えていくといいなと思います。

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左からhina氏、hisa氏。静岡県在住の二人は、4年前から毎年TRPに来ているという

彼らと別れた後、もう一組のカップルにもお話をうかがった。

——TRP2017の魅力は?
hisa氏:会場内では何も気にすることなく、手をつないでいられることです。
hina氏:LGBTもアライも、分けへだてなく楽しんでいるところ。食べ物の屋台も多くてにぎやかなので、お祭り気分に浸れます。

——日々の暮らしにおいて、LGBTの広がりを実感することは?
hina氏:うーん…正直そこまで感じないかな…。ただ、先日指輪を二人で探しに行ったとき、ブライダル向けのものを見ている私たちに、スタッフが丁寧に接客してくださった。うれしかったです。

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ブース出展者としてTRPに参加し始めて今年で4度目というたつみ氏。

会場内を巡るなか、自身もLGBT当事者というブース出展者に偶然出会った。

——TRP2017に参加されたご感想は?
LGBTとして生きている人がたくさんいることを、このイベントに参加するたび実感します。LGBTに対する社会全体の認知への高まりは感じますが、実際に生活を送っていると、まだまだこれからなのかな…と。

私はレズビアンなのですが、恋人と街を歩いていると『姉妹ですか?』とよく聞かれます。一般の人は、恋人同士という前提では、まず見ないのでしょう。その事実に、時々切なくなることもあります。」

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パレード終了後のアルファ ロメオグループ。パレード当日は晴天に恵まれた。

LGBT当事者も生きやすい社会に向け、日本は動きはじめたばかりだ。2018年のTRPには、どのような風景が広がっているのだろうか。

「diversity(個々の多様性)という面で、inclusivity(社会的な多様性)を重んじる立場として、さまざまなコミュニティのサポートをこれからも私たちは続けていきたい。そう強く思います。」(FCAジャパンマーケティング本部長/ティツィアナ・アランブレセ)

取材・文/門上奈央
撮影/コタニシンスケ