Vision 2018.06.13

EVEN編集長・水上貴夫氏が語る、編集者の信条とジュリアの艶の源泉

新型ジュリアのモニターキャンペーンでコラボレートが実現した、ゴルフ専門誌EVENの水上貴夫編集長にインタビュー。編集者ならではの視点で新型ジュリアの魅力を紐解いてもらった。

アルファ ロメオが6/20まで行なっていた、、新世代フラッグシップモデルの新型『Alfa Romeo Giulia(アルファ ロメオ ジュリア)』による『IQ/EQ GIULIA IMPRESSION CAMPAIGN』というモニター企画。ゴルフをテーマにしたこの企画でコラボレーションしたのは、“For Stylish Golf Player”を標榜するゴルフ専門誌の『EVEN』。キャンペーンサイトでは同誌の水上貴夫編集長が登場し、ジュリアとゴルフに共通する魅力を語っているのでご覧いただきたい。

B7A8566 EVEN編集長・水上貴夫氏が語る、編集者の信条とジュリアの艶の源泉©今井暖

「世界一カッコいいゴルフ専門誌であること」

これは、水上貴夫氏が手掛ける『EVEN』に向けた自負だ。そう言い切る強い自信こそが、新しいジュリアが持つ知性と感性に共鳴したのは言うまでもない。
では、水上氏の自信はどこから来るのだろうか? その源泉を探るのが今回の命題だが、結論に先んじて一つ言えるのは、その自信を生むには、編集者ならではの主観と客観の取捨選択が絶え間なく行われているということ。そしてまた水上氏は、新しいジュリアが身につけた魅力も同じ源泉から湧き出ているかもしれないと言った。

DJ9A0007 EVEN編集長・水上貴夫氏が語る、編集者の信条とジュリアの艶の源泉『EVEN』編集長 水上貴夫氏。

経験ゼロからのゴルフ誌編集長就任は才能の勘違いから始まった!?

『EVEN』が創刊されたのは2007年。歴史あるゴルフ専門誌が居並ぶ中でファッションを軸にした潔い誌面展開は、読者にも業界にもセンセーショナルを巻き起こした。水上氏が二代目編集長に就任したのは、創刊4年目を迎えた2010年だった。これは異例なことだが、水上氏にとって二代目は『EVEN』が初めてではなかった。そもそも出版業界への携わり方からして特異で、ゴルフにしても『EVEN』に配属されるまでまともにクラブを握った経験がなかった。それで専門誌の編集長が務まるのかと訝しがられようと、それでも務まってしまうのは編集の妙というか、水上氏の知性と感性の賜物という他にない。

DJ9A0034 EVEN編集長・水上貴夫氏が語る、編集者の信条とジュリアの艶の源泉インタビューは枻出版社が運営するゴルフショップ『The Golfers Club』で行われた。

話は約20年前にさかのぼる。友人と住宅リフォーム会社を経営していたある日、依頼物件の屋根で空を見上げたとき、「オレは一生このままでいいのか」という漠然とした疑問が降ってきた。その先で思い出したのは中学時代の記憶だったそうだ。

「現国の先生が言ってくれたんです。お前は国語だけは才能があると。後でその先生に聞いたら、何も覚えてないって言われましたけれど(笑)」

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およそ世界は勘違いから始まる。“才能”という言葉に背中を押され、音楽好きでもあった水上氏は某ロックフェスのWebサイトライターを志願した。そこで取材のおもしろさを知り、友人との会社を畳み、本格的に編集制作の世界に飛び込んだ。男性誌を中心に様々な仕事をこなす中、社員募集があった枻出版社に転職。以前から愛読していた『Real Design』誌に携わりたいという願いと共に。

「思い通りに『Real Design』編集部に入れたんです」
『Real Design』とは、この世に数多あるモノやコトをデザインの観点から紐解くことを主眼に、2006年から2012年まで発行された情報誌だ。
「希望が叶ったうれしさもあり、配属直後から全力で企画を立てていたのですが、あれは入社1年後の冬でしたね。突然、編集長になれと。はぁ? でしたよ。そんなつもりなどまったくなかったから。それからは試行錯誤の日々が続きました」

DJ9A0109re-1 EVEN編集長・水上貴夫氏が語る、編集者の信条とジュリアの艶の源泉

その10か月後、自分なりの編集長像が見えかけた頃に再び辞令が下された。それが『EVEN』編集長の職だ。

「またしても、はぁ? でしたよ(笑)。ただ、前回ほどには困惑しませんでした。なぜならゴルフは、雑誌制作においてセグメントされた世界なので的が絞りやすく、かつての男性誌の経験が生かせると思ったからです。『EVEN』自体も初期コンセプトからの変革が求められていた時期だったので、自分なりのとらえ方、たとえば『EVEN』があえてやってこなかったレッスン記事やギア情報で勝負できる気がしました」

DJ9A0129 EVEN編集長・水上貴夫氏が語る、編集者の信条とジュリアの艶の源泉水上氏の愛用品①:FOURTEEN(フォーティーン)のパター
「これがめちゃくちゃ入る!」と笑顔で見せてくれたのは、撮影の合間に試して手応えを感じたフォーティーンというブランドのFK-3パター。この時は完全にゴルファーの顔だった。

ゴルフは仕事か? あるいは趣味か?

しかし前述のように、その時点の水上氏のゴルフ知識は、「それとなく見ていたゴルフ番組の受け売り」程度でしかなかった。そこでさっそく社内外のスタッフによる実技の猛特訓を始めた。企画に関してはギアメーカーに入り浸り、未知の知見を得ようと努めた。

「最初に挑んだ企画は思い出深いです。自分はもとより経験値のあるゴルファーですらよくわかっていなかったウェッジを特集したのですが、僕にゴルフを教えてくれたスタッフのお父さんでゴルフ歴の長い方が、『この記事で改めてウェッジを理解した』と言ってくれました。うれしかったですね。同時に雑誌作りというのは、自分が見たいもの、知りたいものを出発点にしていいんだと再確認できたのも大きかった」

DJ9A0139 EVEN編集長・水上貴夫氏が語る、編集者の信条とジュリアの艶の源泉水上氏の愛用品②:Russeluno(ラッセルノ)のヘッドカバー
マスクマンをヘッドカバーのモチーフにすることで有名なラッセルノ。「XXX(トリプルエックス)という日本のストリートブランドとコラボした、これも珍しいモデル」。編集者というのは総じて珍品かつ新し物好きみたいだ。

ここで質問。現在は公私に渡り年間ラウンド数は70を超えるそうだが、水上氏にとってゴルフは仕事なのか、あるいは趣味なのか?

「難しいですね。仕事として始めたことではあるけれど、もはや雑誌制作のためだけにやっているわけでもないですから。ただ、仮に『EVEN』を辞してもゴルフは続けるでしょう。プレー自体はもちろん、ラウンドすることで数多くの人に出会えるというゴルフの魅力にすっかりハマっていますから」

DJ9A0121 EVEN編集長・水上貴夫氏が語る、編集者の信条とジュリアの艶の源泉水上氏の愛用品③:全米プロゴルフ選手権のマーカー
海外取材は珍しくないので、その度に土産物を求めることはしないそうだが、初の全米プロゴルフ選手権では「つい浮かれて」メタル製の押ピンを購入。「この形自体、珍しいんですよ」

「主観を打ち出すことを恐れてはいけない」

ゴルフは仕事か趣味かという問いには率直な回答をもらえなかったが、しかし、話題が実際にハンドルを握ったジュリアに及んだとき、水上氏の考え方が見えてきた。

「キャンペーンサイトの原稿を書いた後、最新のアルファ ロメオから感じたイタリアならではの艶について改めて考えてみたんです。あくまで私見ですが、グローバル化に向き合う自動車業界の中で、現在アルファ ロメオに携わる人々は、それぞれ主観的なアルファ ロメオイメージを持ち寄ったのではないでしょうか。工業製品は市場の声という客観的な意見に振り回されるところもありながら、今のアルファ ロメオはあえて主観を大事にすることで本来の個性を存分に発揮できている。それが僕には艶となって映った。デザインにしても走りにしても、新しいジュリアは本当にツヤっぽくてカッコいい」

B7A8614 EVEN編集長・水上貴夫氏が語る、編集者の信条とジュリアの艶の源泉©今井暖

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主観と客観の絶え間ない取捨選択。ジュリアの流儀で言えば知性と感性の交差。それがこの人の編集者としての信条なのだろう。ゆえに水上氏にとってのゴルフは、仕事でも趣味でもなく、心血を注ぐ『EVEN』そのものとするのがもっとも正解に近いと思う。

「世界で一番カッコいいゴルフ雑誌であり続けるには、僕がカッコいいと思える人たちを追い続けなければなりません。そうした主観を打ち出すことを恐れてはいけないですね」

“Life, Golf and GIULIA.”と題されたキャンペーンサイトでは、水上氏によるゴルフとジュリアの関係性に触れた記事が掲載されている。それと共に、ここで語られた編集者の視点を踏まえて、ぜひ新しいジュリアを体験してほしい。

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Text:田村 十七男
Photos:まるや ゆういち

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