alfawoman 2020.06.25

【アルファ ロメオ110周年記念スペシャルインタビュー】冨永愛が語る“自分らしい”生き方とは

2020年6月24日(火)、アルファ ロメオは、ブランド創立110周年を記念し、YouTubeコンテンツ『Alfa Romeo Centodieci Anni di Emozioni ‐栄光と情熱の110年‐』を配信。同コンテンツには、日本を代表するファッションモデル、冨永愛氏が登場し、FCAジャパン・マーケティング本部長 ティツィアナ・アランプレセ氏と対談を行った。

Special Interview:冨永愛

17歳でニューヨーク・コレクションにデビューし、瞬く間に世界的トップモデルとなった冨永愛氏。2014年から3年間の休業を経て復帰し、その間には出産も経験した。2020年春には、10年ぶりにパリコレの舞台に立ち、その変わらぬ美しさとスタイルが話題となったことも記憶に新しい。また、モデル業のほかに、国際協力NGOジョイセフや、エシカルライフスタイル SDGsアンバサダー(消費者庁)等の社会的な活動にも尽力するなど、アグレッシブな日々を送る冨永氏。休業をはさみながらも、約20年にわたってトップモデルとして活躍し続ける冨永氏の自分らしい生き方を探っていきたい。

冨永氏にとっての“美しさ”とは

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▲冨永愛氏

ティツィアナ・アランプレセ氏(以下ティツィアナ):最初はbellezza──、ビューティーについて聞かせてください。冨永さんが考える美しさとはなんですか?

冨永愛氏(以下冨永):モデルという職業に就いていることもあり、美しさについてはずっと考えてきました。見た目はもちろんですが、内面的にどうであるかも含め、今も考え続けています。

ティツィアナ:モデルという仕事を通して、どんな美しさを伝えたいですか?

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▲FCAジャパン・マーケティング本部長 ティツィアナ・アランプレセ氏

冨永:美の多様性が求められる時代です。世界はエクスクルーシブから、インクルーシブに変化してきましたが、それは美の世界も同じで、いろいろな人たちがいて、いろいろな美しさがあって、世界が成り立っていると感じています。そんな時代において大事になってくるのは、やはり個性ではないでしょうか。

ティツィアナ:Be yourself.という言葉にもつながってきますね。ご存じかもしれませんが、私たちアルファ ロメオは、2011年から社会的な活動を行っています。それぞれの人たちが自分のアイデンティティで、“自分らしく”生きられることをテーマに、バリアのないインクルーシブな社会を作るために頑張っています。冨永さんはBe yourself.な女性だと思いますが、自分らしく生きることについてどんな風に考えていらっしゃいますか。

冨永:10年以上、国際協力NGOジョイセフ(JOICFP)という団体のアンバサダーをやらせてもらっています。ジョイセフは途上国の妊産婦の健康を守る公益財団法人なのですが、その活動を知るきっかけになったのは自分自身の出産でした。子どもを産むことで人生はがらりと変わります。それまで自分のためだけに生きてきたのに、出産後は子どもへの責任が生まれ、その責任を感じながら生きていくことになります。そんなとき、ジョイセフの活動を知りました。私は幸い日本で安全な環境で出産しましたが、なんの設備もない土の上のようなところで出産している人も少なくありません。その事実を知ったとき、恵まれた環境にある自分が何かしなければならないというのは、私にとって当たり前の衝動でした。その衝動はジョイセフの活動に長く関わり続けるきっかけにもなっています。

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ティツィアナ:女性は自分の健康、そしてやりたいことを大切にしなければなりません。とくに日本の社会において、女性のエンパワーメントはとても大事だと考えています。冨永さんは、どんなふうにご自身のエンパワーメントを実現しているのでしょうか。

冨永:ジョイセフでは『I LADY.』*(という活動を行っていて、世界の女性のエンパワーメントや、Be myselfでいることを応援しています。私自身がそういう風になれたのは、たしかモデルの仕事をはじめてしばらく経って、この仕事が自分にとって生きがいだと気が付いたことが大きかった気がします。海外でモデルの仕事を始めたのは17、18歳くらいだったのですが、それから5、6年経った頃だったでしょうか。それまではあまり深いことを考えずに、ただがむしゃらにやっていました。

*国際協力NGOジョイセフが行っている、グローバルな視野で特に日本の10~20代を対象にSRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ:性と生殖に関する健康と権利)に関する幅広い情報提供を行い、一人ひとりのアクションのきっかけをつくる活動

ティツィアナ:パリコレの舞台にアジアのモデルが立つということも、大きなチャレンジだったと思います。パッションがないとなかなかできないことですよね。

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冨永:そうですね、私にとってすごく大きなチャレンジでした。長くモデルをやっていても、パリコレというステージで歩くのは本当に珍しいことです。不安でしたが、でもどこかで“自分はできる”という自信もありました。私が挑戦し続けられるモチベーションは、モデルという仕事がやりたい──いえ仕事とも思っていないかもしれませんが、ランウェイを歩きたいという本当に純粋な思いだけ。それが私の情熱になっています。
さきほどティツィアナさんがおっしゃられたように、アジア人としてステージに立つのはさらに難しいことだったと思いますが、難しいことや大変なことが目の前にあればあるほど、私は、心が燃えてくるんですよ(笑)。

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ティツィアナ:冨永さんはやっぱりアルファ ウーマンですね。この車に乗ったらすごく似合うと思います。

冨永:ふふ、乗りたいです!

いちばん大切なのは“気にしないこと”

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ティツィアナ:落ち込んでいるときや不安なときは、どうやってモチベーションをあげているのでしょうか。

冨永:冨永愛がパリコレで復帰して、この年齢でランウェイを歩いていたらかっこいいんじゃないかなって、晴れ舞台に立っている自分を想像します。やったらいいんじゃないかっていう気持ちです。

ティツィアナ:私がグレイヘアーを決意したときと同じ気持ちかしら(笑)

冨永:グレイヘアー、かっこいいです。

ティツィアナ:でも決めるまでは大変でした。女性は社会からいろいろなことを言われるポイントが多すぎるんですよ(笑)

冨永:日本はとくに多いですよね。

ティツィアナ:太りすぎとか、痩せすぎとか、もうちょっとどうこうしなさいとか、女性は本当にいろいろ言われています……。冨永さんは、そういった周囲からの騒音にはどう対応していますか。

冨永:いちばん簡単なのは、見ない、聞かないことです。もし言われたとしても、私は関係ないと思えばいいんです。人はいろいろなことを言います。身長ひとつとっても低ければ低いと言われ、高ければ高いと何かしら言われるものです。私もずっと言われてきましたが、気にしないことがいちばんだと思っています。

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ティツィアナ:自分らしく、これが本当のBe yourself.ですね。

冨永:私も表現者のひとりだと思っていますが、絵にしても車にしても、日々いいものを見るように意識しているんです。身近な、本物をしっかりと見ることをテーマにしています。

ティツィアナ:私たちのクルマづくりには、“La meccanica delle emozioni(感情の力学)”という哲学があるのですが、メカニズムを動かせるのは、冨永さんが今おっしゃったような感情です。いい音楽、いい車、いい色──、感情をポジティブにできるものに触れ、リチャージができる機会を増やしていきたいですね。とりわけ女性は気分転換が得意。ネイルを変えたり、素敵なものに触れたりすることで、すぐに気分を変えることができます。やっぱり私たち、女性に生まれて良かったわ(笑)。

冨永氏は、モデルという天職に出会ったことで自分のことが好きになれたと語ってくれた。そして、他人に何を言われても気にしない、とも。そう語る冨永氏の口調は穏やかだが力強く、そして清々しい。吸い込まれそうな、凛とした輝きを放つ、冨永氏の瞳を見ていると、自分の好きなことを見つけ、それを貫くことこそが、Be yourself.な生き方への近道なのだと思わずにはいられない。

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▶︎『Alfa Romeo Centodieci Anni di Emozioni ‐栄光と情熱の110年‐』はこちらから

Text:長谷川あや
Photos:大石隼土

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