alfawoman 2021.03.15

アルファ ロメオブランドの成功に貢献した女性レーシングドライバーたち

3月8日(月)の国際女性デーを記念して、モータースポーツ界で活躍してきた女性レーシングドライバーに敬意を表し、アルファ ロメオブランドの成功に貢献した彼女たちの歴史を現代から20世紀初頭までさかのぼってご紹介。

タチアナ・カルデロン

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▲タチアナ・カルデロン

1993年にコロンビアのボゴタで生まれたカルデロンは、2005年にイージーカート・プレジュニアシリーズの全米選手権で優勝し、モータースポーツの世界に足を踏み入れた。そのわずか3年後、彼女はアメリカのスターズ・オブ・カート選手権東ディビジョンのJICAクラスで女性初の優勝者となる。2017年にはザウバーF1チームの開発ドライバーに。さらにその1年後、ザウバーは彼女をF1開発ドライバーからアルファ ロメオ・レーシングのF1テストドライバーに昇格させた。

タマラ・ヴィダリ

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▲タマラ・ヴィダリ

1992年、ヴィダリは33 1.7 クアドリフォリオ・ヴェルデでイタリア・ツーリング選手権(グループN)を制す。さらに忘れられないのは、1994年のイタリア・スーパーツーリズモ選手権(CIS)で彼女が運転した、155の申し分のない黄色のカラーリングだ。

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マリア・グラツィア・ロンバルディ

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▲マリア・グラツィア・ロンバルディ

1950年代のマリア・テレーザ・デ・フィリッピスに続き、イタリア人女性で2番目にF1レースに参戦したのは、“レラ”の愛称で知られるマリア・グラツィア・ロンバルディ。1982年から1984年にかけてはGTV6 2.5でヨーロッパ・ツーリングカー選手権に参加し、アンナ・カンビアギ、ジャンカルロ・ナッデオ、ジョルジオ・フランチャ、リナルド・ドロヴァンディとともに複数のタイトルを獲得。イタリア人女性ドライバーにおいて、F1レースでポイントを獲得した唯一の女性ドライバーだ。

クリスティン・ベッカーズ&リアン・エンゲマン

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▲クリスティン・ベッカーズ

1960年代はジュリア スプリントGTAの時代。ただしあまり知られていないのが“予測不能なクルマ“と言われたGTA-SAで、その不機嫌なマシンを誰よりも上手に操れたのがベルギーの若手ドライバーのクリスティン・ベッカーズだ。1968年のフーイエで優勝し、翌年にはコンドロス、トレ・ポンティ、ヘルベウモン、ザントフォールトで好成績を収める。しかしGTAで活躍したドライバーはベッカーズだけでなく、のちにアルファ ロメオのモデルに選ばれるオランダの超高速ドライバーのリアン・エンゲマンも、トワネ・ヘゼマンチームの1300ジュニアで活躍した。

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▲リアン・エンゲマン

スザンナ“スージー”ラガネッリ

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▲スザンナ“スージー”ラガネッリ

4輪で世界選手権を制した唯一の女性といえば、1966年の100ccカート世界選手権で勝利したローマ生まれのスザンナ“スージー”ラガネッリ。彼女はGTAのハンドルを握ってキャリアを終えると、その名を永遠にアルファ ロメオの歴史に刻む。また彼女は、わずか12台しか生産されなかった伝説的な33ストラダーレ(1967年)における最初のイタリア人バイヤーでもある。

エイダ・ペース(“Sayonara”)

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▲エイダ・ペース

1950年代には数台のアルファ ロメオを操り、優れた成績を収めるドライバーが存在した。その中のひとりがトリノ出身のエイダ・ペース。10年間のキャリアにおいて、国内のスピードレースで11勝、うち6勝がツーリングカー、5勝がスポーツクラスだった。ほとんどのレースには“Sayonara”というドライバーネームで参加。最も栄誉ある成功を収めたのは、ジュリエッタ スプリント ヴェローチェジュリエッタSZで、1958年のトリエステ・オピチーナでも優勝している。

オデット・シコ

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▲オデット・シコ

1930年代、アルファ ロメオはモータースポーツ界の主役としての地位を確立。その背景には並外れた車両だけでなく、ヌヴォラーリ、バルジ、カラッチオーラ、ソマーといった伝説的なドライバーたちの存在があった。ソマーは1932年のル・マン24時間レースにおいて、8C 2300を駆って優勝したが、オデット・シコがドライブした印象的な6C 1750 SSは総合4位に終わり、2.0リッター部門では優勝。若きパリっ子のシコは瞬く間にサーキットのスターとなり、パドックでもレースでもエレガンスを発揮し、しばしば他の女性と一緒にレースに参加していた。

単なるスポーツとしての価値を超え、既成概念や壁を乗り越える手本となった女性レーシングドライバー。彼女たちの挑戦の歴史からは、真の先駆者精神とレースへの情熱が伝わってくる。そして先人たちから受け継がれる“Be yourself.”の精神は、今まさにタチアナ・カルデロンによってサーキットで体現され、彼女がモータースポーツの世界でまた新たな歴史をつくることだろう。

Text:ラスカル(NaNo.works)

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