Impression 2020.09.30

新型ジュリア&ステルヴィオが日本デビュー! 国内自動車雑誌4誌のエディターが話題の新型車を試乗インプレッション

新型ジュリア&ステルヴィオのプレス試乗会が富士スピードウェイで行われた。その模様を、モータージャーナリスト嶋田智之氏がレポート! 国内自動車雑誌4誌のエディターたちがニューグレードの“スプリント”をはじめ話題の新型車を体験し、その印象をそれぞれ独自の視点で語っていただいた。

時代の変化に合わせてアップグレードするアルファ ロメオ

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Alfa Romeo Giulia(アルファ ロメオ ジュリア)』と『Alfa Romeo Stelvio(ステルヴィオ)』にマイナーチェンジが行われ、その新型が日本国内でも発表されました。ジュリアは2015年にイタリア本国で発表されて日本国内には2017年から、ステルヴィオは2016年にロスアンジェルスで発表され日本国内には2018年から導入されていて、これまで大掛かりな改良は行われていませんでした。

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▲『Alfa Romeo Giulia 2.0 Turbo Sprint(アルファ ロメオ ジュリア2.0ターボ スプリント)

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▲『Alfa Romeo Stelvio 2.2 Turbo Diesel Q4 Sprint(アルファ ロメオ ステルヴィオ2.2ターボ ディーゼルQ4スプリント)

今回のマイナーチェンジでも、クルマの機構的な部分については目立った変更らしい変更はなし。それは基本の部分がはじめからしっかり作られていたことの証ということができるでしょう。では何が大きく変わったのかといえば、先進のドライバーアシストの導入やインフォテインメントシステムの充実など(*GIULIA 2.0 TURBO SPRINTは除く)。アルファ ロメオは徹頭徹尾ドライバーズカーですが、本質的な走らせる歓びとはまた別のところにある先進的な利便性にまつわる部分を、時代に合わせてアップグレードしているのです。

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▲新型Giuliaの車内

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具体的には、将来の自動化運転を目指し、開発された先進のドライバーアシストシステムが搭載されています。ドライバーアシストは先行車との距離を一定に保つための自動で速度を調整する、車線から外れてしまいそうになったときに自動的にステアリングを修正して車両を車線内に収めるといった運転支援を行う技術が導入されていることを示します。新しいジュリアとステルヴィオに関しては、それらにまつわる機能に加え、歩行者を感知して自動的にブレーキをかけて事故を回避しようとするオートマチックエマージェンシーブレーキ 歩行者検知機能付き(AEB)や、死角にいるクルマとの接触を避けるために自動的にステアリングを補正するアクティブブラインドスポットアシストなど、様々な安全機能も盛り込まれています。

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▲新型Stelvioの車内

インフォテインメントシステムについては、新たに8.8インチのメインディスプレイがフリック操作も可能なタッチスクリーンとなって操作性が大きく高まったほか、純正のナビゲーションシステムが採用されたことが大きいでしょう。スマートフォンのワイヤレスチャージングパッドも備わりました。

そしてもうひとつ重要なのは、ジュリアとステルヴィオに“スプリント”というグレードが設定されたこと。ジュリアとしての、ステルヴィオとしての走りの楽しさや気持ちよさ、デザイン性の高さは他のモデルと全く同様、ユーザーの多くが望む装備類はしっかりキープしながらシンプルに仕立てた、最もベーシックなグレードです。『Alfa Romeo Giulia 2.0 Turbo Sprint(アルファ ロメオ ジュリア2.0ターボ スプリント)』は460万円(税込)、『Alfa Romeo Stelvio 2.2 Turbo Diesel Q4 Sprint(アルファ ロメオ ステルヴィオ2.2ターボ ディーゼルQ4スプリント)』は589万円(税込)と、価格的にもリーズナブルな設定となっています。

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▲『Alfa Romeo Giulia 2.0 Turbo Sprint(アルファ ロメオ ジュリア2.0ターボ スプリント)

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▲『Alfa Romeo Stelvio 2.2 Turbo Diesel Q4 Sprint(アルファ ロメオ ステルヴィオ2.2ターボ ディーゼルQ4スプリント)

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今回は発売に先駆け、国内の自動車雑誌4誌のエディターに富士スピードウェイで新しいジュリアとステルヴィオのステアリングを握っていただきました。サーキットのコースという限定的なシチュエーションなので先進のドライバーアシストの進化を試していただくことはできませんでしたが、ヨーロッパの自動車メーカーはわざわざアナウンスしないまでも絶えず細かな改良を繰り返してクルマを磨き抜くのが常。その辺りも含め、走らせてみた印象をうかがいました。

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いつ乗ってもどこに乗っていっても楽しい。そんな幸せなことはない。
(ENGINE編集長:村上政氏)

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▲ENGINE編集長:村上政氏

「イタリアでジュリアに初めて乗ったときから、“これはクルマ好きが好きになるクルマだな”ってずっと感じているんですよ。とにかく運転することそれ自体が楽しい。例えばアクセル、ブレーキ、ステアリング。操作に対するクルマの反応のひとつひとつが、とにかく楽しさを感じさせてくれるし、気持ちいいんです。そういうクルマって、なかなかないんですよね。根源的なところに楽しさを持っているクルマ。クルマそのものが生まれながらにして備えている特質みたいなもの。アルファ ロメオの“血”みたいなものなんだろうって感じています。そしてそれはステルヴィオになっても──SUVになっても、全く変わってないんですよね」

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「新しいジュリアとステルヴィオも、基本は全く同じ。それに磨きがかかったかな、洗練が加わったかな、という印象ですね。これまでのモデルが荒削りだったとは言いませんけど、サスペンションとか様々なところに細かな改良が行われているんでしょうね、楽しさや気持ちよさはそのままに、フィーリングが全てにわたって滑らかになっている感覚があります」

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「実はENGINEでブランド別に企画を組んで読者の反応が最もいいのが、ドイツの“P”という(笑)スポーツカーメーカーとアルファ ロメオなんです。“共通するのは何だろう”って考えていくと、走って楽しいという“クルマ好きが好きになる”要素を根源的に持っていることに行き着く。同時に、どちらも気が向いたときにいつでも乗れる、いわば実用車なんですよ。そこが大切。いつ乗ってもどこに乗っていっても楽しい。そんな幸せなことってありませんよね。そういうクルマを、ENGINEとしてはずっと応援していきたいなと思っています」

長い時間つきあっても長距離を走っても、もっと走りたいと感じるクルマ。
(MOTOR MAGAZINE編集長:千葉知充氏)

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▲MOTOR MAGAZINE編集長:千葉知充氏

「これまでも街中やワインディングロードなどで何度も試乗してきたし、ステルヴィオは誌面での長期レポートも続けてきています。そんな中で感じていたのは、スポーティだっていうのは当然なんですけど、基本的にはオールマイティなクルマ、色々なシチュエーションで使えるクルマだな、ということでした。今回こうしてサーキットを走ってみて、こういうところもこなせてしまうのか、と感じられたのは新鮮な体験でしたね」

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「ジュリアはクルマ好きが作っているクルマだという印象がすごく強かったので、サーキットでもそれなりに楽しめるだろうと想像はしていました。でも正直なところ、ステルヴィオはSUVだから……と思っていた部分があったんです。ところが、ここでも楽しかった。近頃はSUVにもスポーティなモデルが増えてきていますけど、ステルヴィオは相当高いレベルにあるように感じますよ。特にハンドリングはサーキットでも充分に楽しいと感じさせてくれるパフォーマンスを持っています。それが今回一番の発見かも知れません」

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「新しいモデルで感じたのは、ジョルジオというプラットフォームがだいぶこなれてきたな、ということ。熟成が進んできているのでしょうね。洗練された、といってもいいかも知れません。
クルマって長く乗らないと気がつかないことってありますよね。ステルヴィオは長期レポートで2年ぐらい乗って、ジュリアも少し長くお借りしてかなりの距離を走りました。そこでいつも感じるのは、“もっと長く走りたいな”ということなんですよ。どちらも飽きないというか、常に楽しいんです。新型はそこがもっとよくなっている感触があるので、できるだけ早く長距離に連れだしてみたいです」

どれだけ気持ちを高ぶらせてくれるのか、その濃厚さがドライバーに響く。
(CAR GRAPHIC代表:加藤哲也氏)

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▲CAR GRAPHIC代表:加藤哲也氏

「ジュリアに最初に乗ったときには、アルファ ロメオが後輪駆動に回帰した時代に自分がいるっていうのは幸せだな、って感じましたね。長期テストでヴェローチェを買って1年間生活を共にして、その想いはさらに強くなりました。完璧なバランスを持っていて、どんな場面でも楽しめて、正真正銘の大傑作だと思います。ジュリアはスポーツセダンの中で、今、ナンバーワンなんじゃないかな?
ステルヴィオも荷室の容量は大きいし安楽だけど、やっぱりピュンピュンと気持ちよく走ってくれる。楽しさと便利さがきっちり両立できていて、オンロード寄りのSUVとしてかなり魅力的な存在ですよ。
新しいモデルも、基本的には同じですね」

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「今日、ステルヴィオはディーゼルのスプリントに乗ったんですけど、タイヤがマッド&スノーでコースに適してはいなかった。けれどコーナーでスロットルのオン/オフを試したりすると、ちゃんとそれが挙動変化として現れる。“やっぱりドライバーズカーなんだな”ってはっきり感じられました。普通のSUVとは明らかに違いますよ」

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「望外に好印象だったのは、ジュリアのスプリント。すごくバランスがいいし、あのパワーにしてストレートで気づけば200km/hを越えていて、結構俊足なんですよね。コーナーにブレーキングしながら入っていくと、ちょうどいい具合にニュートラル。ハンドリングも楽しいんですよ。
ジュリアもステルヴィオも、ドライバーズカーであるっていうところが心に響くんです。例えばドイツ車は総じて素晴らしい完成度を誇っているけど、どちらが気持ちを高ぶらせてくれるか、エモーションが感じられるかっていうと、やっぱりアルファ ロメオなんです。そこが濃厚なんですよ。このポジショニングを大切に守っていって欲しいと思いますね」

予想の範囲を少し超えた先に楽しさがあって、熱さみたいなものが常に感じられる
(LE VOLANT編集部:下江優太氏)

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▲LE VOLANT編集部:下江優太氏

「ジュリアもステルヴィオも一般道ですけど何度か試乗はしてきていて、ワインディングロードを気持ちよく駆け抜けてくれるクルマっていう印象がすごく強かったですね。誌面の性質上ドイツ車に触れることが多くて、ドイツ勢にはドイツ勢の楽しさがあることを理解していますけど、アルファ ロメオにはまた違った楽しさがあるんですよ。
ジュリアもステルヴィオもステアリングがクイックだから、クルマが気持ちよく曲がってくれる。本当に気持ちいいんです。ドイツ車にもよく曲がるクルマは少なくないけど、予想の範囲内でしっかりまとまっている印象で、冷静な感じなんですよね。アルファ ロメオはそこが違う。予想をちょっと超えた少し先の辺りに本当の楽しさがあって、どこか熱さみたいなものが常に感じられるんです。それは他のクルマにはあまりないものだと思います」

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「新しいモデルは、質感が上がった印象がありますね。純正のナビゲーションシステムが備わったのは大きいと思います。やっぱりスマホをつないでGoogle Mapでっていうのは、人によってはちょっと高いハードルですからね。
ジュリアもステルヴィオもサーキットでは初めてだったんですけど、クルマの動きがとても解りやすくて、安心して走れました。怖さが全くもって感じられないんですよね。それにパワーの数値そのものが高くないモデルでも、予想よりも遙かに速さがあるし、素晴らしく素直に曲がってくれる。だから、攻めて走ってもかなり楽しめるんです。走っている間中、ずっと楽しかった」

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「実は僕自身も家族用のクルマとして、『Giulietta(ジュリエッタ)』に乗っています。僕はこれまでほぼ毎年、積極的にクルマを乗り換えるようにしてきたんですけど、ジュリエッタはなぜか不思議と手放せない(笑)。やっぱり気に入っちゃってるのかな。アルファ ロメオって、きっとそういう存在なんでしょうね」

先進のドライバーアシストやインフォテインメントシステムは、ぜひともショールームで体験を

自動車メディアの編集者というのは、一般の方が想像するより遙かに数多くのクルマを走らせるものですし、また走る距離も驚くほど長く、体験するシチュエーションというのも多岐にわたっています。評価に関する基準値みたいなものも自ずと厳しくなりますし、そうした場合の比較対象となるクルマも無尽蔵といえるほど多かったりします。

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今回の4人の方も、そうした豊かな経験を下敷きにしたうえで、ジュリアとステルヴィオを語ってくださいました。しかも、もちろん真面目に語ってくださってはいたのですが、インタビューの間中ずっと、どなたも笑顔だったのです。インタビュアーとしては、語ってくださっている内容ももちろんなのですが、その笑顔こそがジュリアとステルヴィオに対する印象をストレートに表していたのだと感じています。

新型ジュリアとステルヴィオの発売がスタートするのは、10月3日(土)。もうすぐです。今回は先進のドライバーアシストやインフォテインメントシステムについて触れていただく時間が少なかったからお話にはあまり登場しませんでしたが、その多くはショールームを起点とする試乗でも確認できること。皆さんもぜひ、ショールームに足を運んでチェックしてみてください。

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※ソーシャルディスタンスを保ち、安全に十分に配慮したうえで取材を行っております

Text:嶋田智之
Photos:神村聖

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