Products 2021.01.15

おうち時間を大切にしたい人に『Lagostina』をおすすめする理由

いわゆる“おうち時間”が増えた昨今、ふと思うのは、“ずっと使い続けているものの圧倒的な魅力”。毎日のように使っているにも関わらず飽きがこない逸品の共通点とは、何なのだろう? そこに、イタリアという要素があるのではと言うのは、フードジャーナリストの山口繭子。イタリアの至宝と称されるキッチンウエアブランド『Lagostina(ラゴスティーナ)』から、6つのおすすめ品をご紹介しよう。

忙しく出歩くのが日常だったかつてを思い出して、今ふと「あれ?」と感じることがある。例えばリモートミーティングの合間に、自宅で一人、軽いランチを作るとき。
「平日でも、家ではこんなふうに時間が流れていたんだ」というのは、長年会社に通い続けていた私のような人間ならではの気づきかもしれないが、それ以上に感じるのは「長年使い続けているこの鍋、いったい何年使っているんだったっけ?」
今や、使うのに何の気負いもなく、無意識で手に取り料理を始めてしまうほどになった私の“相棒”。使い込んでいるもののいまだに輝きは失せず、ずっしりした質感があるのに他のどの鍋よりも出番が多いのは、この鍋にかかればどんな食材もあっという間に美味しく仕上がることを私の体も舌も覚えてしまっているからかもしれない。

ようこそわが家へ。イタリア生まれ『ラゴスティーナ』の鍋

メロディア ラゴフュージョン シチューポット(直径20cm)

IMG_9430 おうち時間を大切にしたい人に『Lagostina』をおすすめする理由▲『メロディア ラゴフュージョン シチューポット(直径20cm)

この鍋の名は『Lagostina(ラゴスティーナ)』の『メロディア ラゴフュージョン シチューポット(直径20cm)』。イタリアで作られ、はるばる日本の私の家に来てくれたというのに、くる日もくる日も、お味噌汁、おでん、ぶり大根、筑前煮などをせっせと生み出してくれている。イタリア料理を作る回数が少ないのが鍋に対してちょっと申し訳ないが、じっくりと食材に火を入れてくれるこの優秀さには、日々脱帽しっぱなしだ。
会社を辞めてフリーになり、さらにStay homeが推奨される世の中となり、この鍋の出番はますます増えた。キッチンツールの収納棚よりも、完成した料理が入ったままコンロの上に置かれている時間の方が長いかもしれない。優美な曲線を描く2本の持ち手やふたの取手が特徴的だが、これは装飾要素だけではなく、持ちやすさや熱くなりにくさ、ふたの取手にはターナーなどのツールを置けるという機能性の面でも力を発揮してくれている。

浅めのソテーパンは、食卓にそのまま出すと本領発揮!

メロディア ラゴフュージョン 両手ソテーパン(直径24cm)

IMG_9279 おうち時間を大切にしたい人に『Lagostina』をおすすめする理由
▲『メロディア ラゴフュージョン 両手ソテーパン(直径24cm)

もし今、友人から「新しい鍋を探している」と言われたら、間違いなくこれを推薦するだろうなと思うのが、この『メロディア ラゴフュージョン 両手ソテーパン(直径24cm)』。先ほどのシチューポットよりも少し口径が広く、背が低いものだけれど、これはこれで素晴らしい特徴がある。テーブルに出したときに、面白いほど“映える”のだ。
『メロディア』シリーズにはこの他にも、ソースパンやフライパン、ストックポットなどがあるが、このソテーパンだけは、サイズといい形といい食卓映えが格別に素晴らしい。昔、イタリア料理を得意とする料理研究家のご自宅に撮影で伺った際に、魚介類のパエリアを御馳走してくれたことがあったが、その際に使われていたのがこの鍋だった。銀色に輝く鍋をしゃれたオーブンミトンをはめた料理家がキッチンから運んできて、おもむろにテーブル上でふたを取ると……。色鮮やかな料理の色と湯気、美味しそうな香りに、その場にいた全員がノックダウンされたことは、今も鮮やかで楽しい思い出だ。
熱々のまま、各自が好きなだけ食せるスタイル。その日は撮影後、白ワイン片手に盛り上がり、「あぁ、こういうのがイタリアの食卓なんだろうなぁ」と感動したことが忘れられない。

“情熱の色”をボディーにまとったおしゃれな鍋

ロッセラ シチューポット(直径20cm)

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▲『ロッセラ シチューポット

こちらの鍋は、前出の『メロディア ラゴフュージョン シチューポット』と同サイズながら、ルックスの違いはご覧の通り。ハッと目が覚めるような鮮やかなレッドカラーに身を染めた鍋の名は『ロッセラ』という。これもラゴスティーナの代表的な存在として長く知られるシリーズで、アルファ ロメオ好きにとって赤が特別な色であるのと同様、料理好きやラゴスティーナファンにとってのこの色調は、まさに心を浮き立たせてくれるビジュアルだと断言できる。
他のラゴスティーナの鍋と同じく、料理大好きな国民が生んだ逸品だけに、使い勝手の良さや料理の仕上がりは文句なしだ。

このこだわりこそ、イタリアンブランドの真骨頂

リゾットなべ ラゴ フュージョン(直径24cm) / グレーター

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▲『左リゾットなべ ラゴ フュージョン(直径24cm)』 / 右『グレーター

歴史あるラゴスティーナの製品の中でも、木&ステンレスのふたの形状が目を引く『リゾットなべ ラゴ フュージョン(直径24cm)』は、割と新顔のはずだ。というのも、美しく個性的なこの鍋がデビューしたときのことを今もはっきりと覚えているから。
聞けばその名は『リゾットなべ』。リゾット専用の鍋をわざわざ?と驚いたけれど、考えてみれば必然の登場なのかもしれない。作った経験のある方ならご存知だと思うが、“完璧なリゾット”ほど素人に難しい料理はない。ところがこのリゾットなべを使えば、まるでリストランテのようなパーフェクトリゾットが自宅のキッチンで完成する。全面が多層構造となっている鍋により理想的なアル・デンテのリゾットに仕上がり、すかさず木とステンレスの二重構造になっている重量感あるふたをすれば、リゾットは冷めずに熱々を保つ。ふたは裏返すと鍋敷の役割も果たすというのも、ニクい。
出来立てのリゾットに欠かせないものといえばチーズ。パルミジャーノ・レッジャーノやグラナパダーノなど、旨味あふれるイタリア産のハードチーズを削り下ろすのに役立つのがグレーターだ。イタリア料理店では大きい箱型のチーズグレーターを目にするけれど、食卓で気軽に使うなら、このような片手で持てるタイプがおすすめ。
ここでプロのシェフ直伝の技を一つ。チーズを削り下ろしたら、ついでにノンワックスのレモンの皮も削ってみてほしい。シンプルなクリーム系リゾットであれば、チーズとレモンを削り下ろして添えるだけで、極上の味わいが堪能できる。

得意なのは鍋だけにあらず。フライパンにも大注目

テンプラー フライパン チタンコーティング(直径26cm)

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▲『テンプラー フライパン チタンコーティング(直径26cm)

美しい賢者のような鍋のラインナップが続いたが、ラゴスティーナは鍋以外でも高い評価を得ている。その一つがフライパン。中でも『テンプラー』シリーズは、とてもシンプルな作りながら、その構造は逸品と呼ばれるにふさわしい。コーティング加工を施した、いわゆる“焦げないフライパン”といえば、最初は便利極まりないのに、あっという間にコーティングの力が失われていくのが常だった。が、テンプラーは違う。熱をじっくり伝えるアルミニウム+ステンレスの二重構造の厚手底面で、表面には強靭なチタンコーティングが施され、金属ヘラの使用もOK。「誰でも簡単に美味しく調理できる」という、キッチンツールブランドの永遠の夢へ、また一歩近づける秀逸フライパンがこれだ。

1901年、イタリア・ピエモンテ州で産声をあげたブランド、ラゴスティーナ。1世紀以上にわたって、着実に、いいものだけを作り続けてきた。多層構造の鍋、ステンレス、圧力鍋など、キッチンツールブランドにもその時代を象徴する新たな機能や発見があるが、一気呵成に取り組むのではなく、一つ一つを丁寧に自社のものへと昇華させることによって、ごく自然にイタリアを代表するキッチンツールブランドとなった感を覚える。
同じく、カーブランドとしてのイタリアの代名詞存在といえばアルファ ロメオ。こちらも1910年にミラノに誕生し、以降、時代と共にイタリアはもちろん世界中のファンから愛される存在へと育っていった。
両者に共通するもの、それは、“気がつけばそばにいた”というくらい、自然に暮らしをサポートしてくれているかのような優しい存在感ではないだろうか。それでいて、機能とデザインが完璧なタッグを組んで共存しているのもうれしい。長く愛し続けられるものというのは、結局は、唯一無二の“圧倒的なバランス”を有する存在なのかも。何年も使い続けた挙句に、ふと目をやった瞬間に「やっぱりこれ、いいなぁ」と思えること。使い古した宝物の鍋を見ながら、ブランドの価値について考えてしまったのだった。

PROFILE

山口繭子/Mayuko Yamaguchi

神戸市出身。
『婦人画報』『ELLE gourmet』(共にハースト婦人画報社)編集部を経て独立。現在、「食とライフスタイル」をテーマに、動画やイベントのディレクション、ブランド・新規レストランのコーディネートなどで活動している。近著に、自身の朝食をまとめたレシピエッセイ『世界一かんたんに人を幸せにする食べ物、それはトースト』(サンマーク出版)。

Text & Photos:山口繭子

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