Products 2020.03.31

これまで以上の作品が撮れる確信 ~フォトグラファーが寄せるソニーのα7シリーズへの信頼と期待~

世界初のフルサイズミラーレス一眼カメラとしてソニーの『α7』が登場したのは2013年。それから数年でフルサイズミラーレス一眼市場ナンバーワンシェアを獲得した。前回の記事において、αシリーズの商品企画担当者の岩附豊氏は、開発の目的を「技術革新でクリエイターに驚きを与え続けたい」と話した。
今回は、ソニーのα7シリーズを使うプロフェッショナル・フォトグラファーの佐々木豊氏にご登場いただき、クリエイターの視点からこのカメラの特徴を語ってもらった。同時にアルファ ロメオ ステルヴィオの撮影も依頼。アルファ ロメオが掲げるブランドステートメント“感情の力学”にα7シリーズとフォトグラファーが呼応する時を追った。

具体的な解像度を超えた驚異的な解像感

「ミラーレスにしたかったわけではないんです」
動くものに写真家としての興味を持ち、現在は航空機の撮影を中心に活躍する佐々木豊氏は、ソニーのα7シリーズを選んだ理由をたずねたとき、まずはそんな答えを返した。

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▲写真家・佐々木豊氏

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ミラーレスとは、従来の一眼レフカメラで構図やピントを確認するファインダーに像を映し出していたレフ=ミラーがない構造で、ミラーレスの場合はレンズの直後に置かれるイメージセンサー(撮影素子)に像が届く仕組みになる。ミラーを不要としたことで生まれるメリットは多々あるが、特にボディ全体の軽量小型化は撮影現場において有効という他にないと佐々木氏は言う。

「カメラバッグ自体が軽くなりました。これは、雪深い冬の新千歳空港などの撮影スポットを歩き回るときには本当に助かります」

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もう一つ技術的説明を。像を取り込むイメージセンサーの大きさが35mm判フィルムで用いられていた画面サイズ(およそ36mm×26mm)に相当することをフルサイズと呼ぶ。ゆえに『α7』は、ミラーレスとフルサイズイメージセンサーの両方の技術を世界で初めて集約した一眼カメラということになる。

「僕がα7シリーズに替えた最大の理由は、そのイメージセンサーがずば抜けて高性能だったからです。α7シリーズが凄いという噂は同業者の間でもずいぶん前からささやかれていました。そこで僕も大阪のソニーストアで『α7RⅢ』を借りて撮影してみたんです。以前から使っているカメラブランドのレンズと、αシリーズのEマウントに装着できるアダプターを『α7RⅢ』に装着して。一目瞭然でしたね。具体的な解像度を超えた解像感に驚きました。細かい部分まで緻密に再現できる描写力と、明から暗まで確実に映像を残すダイナミックレンジの広さ。白の飛び方も素晴らしくて。あらゆる点で僕が使ってきたカメラを超越していました。なのでテスト後、すぐに『α7RⅢ』を買いました。買わずにいられなかった、というのがそのときの心情でしたね」

DSC_9909 これまで以上の作品が撮れる確信  ~フォトグラファーが寄せるソニーのα7シリーズへの信頼と期待~

それが2019年前半の話。だが佐々木氏は、すぐさま手持ちの機材をソニーに全交換することはしなかった。プロのフォトグラファーにとって、使い慣れたシステムを改めるのは大きな勇気を必要とするからだ。

「しばらく従来のカメラと併用して『α7RⅢ』を使っていたのですが、あるときソニーがF2.8の400ミリレンズを出すと聞いたんです。飛行機を撮る自分には望遠レンズが不可欠なのですが、ソニーがそういうレンズを出すなら本気だろうと思い、僕もシステムを換える覚悟を決めました。その400ミリも、それから600ミリも手に入れましたが、これまた解像感が素晴らしい。値段も引けを取らず素晴らしかったですが(笑)」

動くものを利用して自分が表現したい世界を撮りたい

佐々木氏がフォトグラファーとして活動を始めたのは、プロデビューとしてはかなり遅めの30歳だった。当時はモータースポーツが好きで、週末になるとサーキットに通い詰めていた。
「東京に住んでいた小学生の頃、東京駅で見たブルートレインを母親の小さなカメラで撮ったのが、現在に至る最初の一歩です。その後、戦闘機に興味が移って入間や横田の基地でファントムを撮り、やがてモータースポーツへ。動くものが好きというのは昔も今も変わっていません」

航空機専門に切り替えたのは、50歳になる2016年にプロ仲間5人と開いた航空機だけの写真展がきっかけだった。それまで趣味の領域だった作品(被写体)が評判となったことで専門への転身が可能となったのだが、佐々木氏の写真には航空機マニアでなくても目を奪われる美しさと物語性が感じ取れる。いわばこの人だけが持ち合わせている作家性が新たな専門で生きていける可能性を導き出したのだと思う。

DSC_0081 これまで以上の作品が撮れる確信  ~フォトグラファーが寄せるソニーのα7シリーズへの信頼と期待~

「結局のところ、かつてはクルマ、今は飛行機を利用して自分が表現したい世界を撮りたいだけなんですよね。だから被写体としての機体に詳しくなくてもいいし、撮影場所だって誰にでも教えちゃう。同じ場所で同じ機体を撮っても、僕にしか撮れない作品というものがありますから」

お借りした作品のエピソードがなかなかに壮絶だった。松山空港の夜景。地方空港ゆえ発着便数が少ない上に、日没前後から待機してシャッターが切れたのはわずかに2カットだという。その内の尾翼にロゴ灯が灯ったのが最善の1枚となったそうだ。

7R41743 これまで以上の作品が撮れる確信  ~フォトグラファーが寄せるソニーのα7シリーズへの信頼と期待~ ▲松山空港

「技術的な話をすると、400ミリのF2.8レンズを使ってISOは100。シャッターは30秒開けっ放し。その間、少しでも風が吹いてカメラが揺れたらおしまい。実はもう1カット獲れたのですが、その画には離陸した別の飛行機から放たれた熱がメラメラと写りNG。まぁ、飛行機は陽炎との戦いですよ」

などと佐々木氏はさも当然という風に話したが、風向きによって変わる旅客機の離発着コースを先読みし、その時々の天候に合わせて逐次対応しないとベストショットは獲得できないらしい。そんな写真家としての執念が、航空機の、というより風景写真として見事に昇華しているからこそ、佐々木氏の作品は見る者の心をつかむのだろう。

これまで以上の作品を撮れると確信できた

いくつもあるα7シリーズの利点として特に外せないのは、高速AFテクノロジーに含まれるリアルタイムトラッキング機能だという。
「一度コックピットにフォーカスを合わせると、どこまでもずっと追い続けてくれる。これはめちゃくちゃ便利です。F1でも試しましたが、ソニーはクルマがヘアピンの向こうに行って帰ってきても追っかけていました」
その便利さは撮影にどんな貢献をもたらすのだろうか。

DSC_0106 これまで以上の作品が撮れる確信  ~フォトグラファーが寄せるソニーのα7シリーズへの信頼と期待~

「ピントや露出に頭を使わない分、クリエイティブに集中できる。しかもα7シリーズは撮影者のイメージを超えるほど解像感が高い。僕らプロにとって機材というのは武装に近いイメージがあって、コイツといっしょならどこでも行けるという信頼感がないと現場で使えないんです。覚悟を持ってソニーにシステム換えしたのは、フォトグラファーとして純粋に、これまで以上の作品が撮れると確信できたから。その決断は正しかったと断言できます」
そうして佐々木氏は最初の『α7RⅢ』以降、『α7RⅣ』、『α9』を買い求め、状況に応じて3台を使い分けるようになった。

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ソニーα7で捉えるステルヴィオ

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では、ソニーのαシリーズ7のパフォーマンスにすっかり魅了されている佐々木氏に、『Alfa Romeo Stelvio(アルファロメオ ステルヴィオ)』と向き合っていただこう。以前はモータースポーツを撮っていただけにクルマが大好きという佐々木氏は、事前にシューティングのイメージを練ってきてくれたようだ。残念ながら撮影当日は雨に見舞われてしまったが、それもまた自然の成すことと躊躇せず、佐々木氏は『α7RⅣ』を手に街に飛び出した。

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▲この撮影の依頼をいただいたときに、ビル群の間を疾走するステルヴィオをイメージしていました。その絵を撮るにはイメージに近づけるポイント探しがカギとなります。何カ所か撮れそうな場所を案内してもらい選んだのがこのポイントです。広角レンズをセットしクルマのディテールが残りつつも、周囲のビル群が流れるシャッタースピードに設定して何度か撮影しました。ほぼイメージ通りの絵を撮ることが出来ました。(佐々木氏)

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▲正面気味にアイレベルで撮れるポイントをリクエストしました。最初は3車線の真ん中を走行してもらいクルマだけ撮るつもりでしたが、特徴あるガードレールを入れたほうがおもしろいと思い、一番左側の車線の走行をリクエスト。ガードレールを手前から大きく入れ込んで画面の支配率を大きくし、クルマとの遠近感を出すことでより動きを表現しました。(佐々木氏)

「独創的なフォルムの美しさは僕の好みです。他のブランドにはない趣味性の高さが際立っていますよね。ハンドルを握ったら撮影そっちのけになってしまいそうです(笑)。今回は雨を利用して、できるだけヌメッとした感じを出しつつ、クルマのボディラインを引き立たせる撮り方を心掛けてみました」

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▲鮮やかなボディの赤と、特徴的な逆三角形のフロントグリルを持つフロントマスクをどう表現するか考えました。背景が黒くシャドーになるポイントがあったので、顔が浮かび上がるようなイメージで撮影しました。(佐々木氏)

最後に、α7シリーズとの関係性を踏まえた今後の希望をたずねた。

「先にも触れたように、最大の信頼を寄せられる点で今後もα7シリーズを使い続けていきますが、まだ付き合いが浅く把握しきれていない部分もあるので、僕自身もバージョンアップしながらより良い作品を生み出せるよう頑張っていきます。いや本当に、大伸ばししても驚くほど細部まで写り込んでいるんですよね。もっと凄いのが撮れる予感しかありません」

ソニーのα7シリーズに持ち替えてからも素晴らしい作品を生み出している佐々木氏が、付き合いの浅さに若干の不安を抱くと話したことには少し驚いた。しかし、ごく一瞬のシャッターチャンスも逃せないフォトグラファーにとって、それは自分自身に向けたプロフェッショナルらしい訓戒のようなものなのだろう。その覚悟、機会があれば再びアルファ ロメオで表現していただきたい。

DSC_0038 これまで以上の作品が撮れる確信  ~フォトグラファーが寄せるソニーのα7シリーズへの信頼と期待~

PROFILE

佐々木 豊(Yutaka Sasaki)

1966年京都府生まれ。これまでモータースポーツや様々なスポーツ競技を撮影。雑誌などに作品を発表。その経験を活かし、現在は航空機撮影を主に行う。どんなシーンでも自分独自の視点とエッセンスをちりばめることに主眼を置いて撮影に挑む。伊丹空港を中心に全国各地の空港で活動。日本航空写真家協会(JAAP)準会員。

佐々木豊 写真展 『飛行機〜魅力あるシーンを求めて〜』
詳細はこちらから

今回登場したクルマ
Alfa Romeo Stelvio 2.2 Turbo Diesel Q4(アルファ ロメオ ステルヴィオ 2.2ターボ ディーゼルQ4)

圧倒的な爽快感と 強烈なダイナミズムが混じり合う、 ディーゼルエンジン搭載のSUV

reDSC_9949 これまで以上の作品が撮れる確信  ~フォトグラファーが寄せるソニーのα7シリーズへの信頼と期待~

【主要諸元】
全長:4,690mm/全幅:1,905mm/全高:1,680mm/乗車定員:5名/エンジン種類:直列4気筒インタークーラー付きターボ/総排気量:2,142cc/使用燃料:軽油/最高出力:154kW(210ps)/3,500rpm[ECE]/最大トルク:470N・m(47.9kg・m)/1,750rpm [ECE]/駆動方式:4輪駆動/全国メーカー希望小売価格¥6,660,000(消費税込)※価格は2020年3月18日現在の価格です。

Alfa Contact
0120-779-159

Text:田村十七男
Photos:安井宏充(weekend.)

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