Diversity 2019.07.31

アルファ ロメオ“Be yourself”の精神を体現する、ブラインドサッカー日本代表の挑戦と実現したい未来

FCAジャパンは2011年から日本ブラインドサッカー協会(JBFA)を支援し、さらにアルファ ロメオは女子日本代表に加え、2019年4月から男子日本代表のサポートを行っている。今回は、岩手県遠野市で開催された男子日本代表とブラジル代表とのトレーニングマッチに密着。監督や選手へのインタビューも行い、これまでのチームの歩みや『東京2020パラリンピック』へ向けたアクションに迫るとともに、ブラインドサッカーに携わる人々、そして共感するアルファ ロメオが実現したい未来を探った。

ブラインドサッカーの発展を目指して企業や町全体がサポート

ブラインドサッカーは、視覚に障がいのある選手がフィールドプレーヤーとして参加する5人制のサッカー。パラリンピックなどの公式国際試合に出場できるのは全盲から光覚までの選手(B1※1)のみで、1チームはB1のフィールドプレーヤー4名と、晴眼もしくは弱視のゴールキーパー1名の計5名で構成される。フィールドプレーヤーの4人はアイマスクを装着し、転がるとボールから出る音やゴールキーパーの声などを頼りにプレー。試合は前後半20分ハーフで行われ、ルールは一般のフットサルとほぼ同じだが、「ボイ!(スペイン語で“行くぞ!”の意味)」と言わずにボール奪取に向かうと“ノースピーク”という反則を取られるといった、ブラインドサッカー独自のルールも存在する。

(※1)視覚障がい者スポーツのクラス分けの用語を用いて、B1クラスと呼ばれることもある。クラスはB1(全盲)とB2/B3(弱視)の二つがある。

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2011年からJBFAを支援するFCAジャパンは、ブラインドサッカーのクラブチーム選手権や視覚障がい児を対象とした活動などをサポートし、アルファ ロメオブランドとしてブラインドサッカー女子日本代表の支援を行ってきた。さらに2019年4月からはその支援を拡大し、男子日本代表のサポートを行うことも決定。ブラインドサッカーの発展を通して、東京レインボーブライドに代表されるLGBTの活動支援と同様に、多様な個性を持つ人がハンディキャップを超えて活躍できる社会の実現を目指している。

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今回の取材では、7月4日から17日まで岩手県遠野市内でキャンプを実施しているブラインドサッカー・ブラジル代表が、日本代表とトレーニングマッチを行う模様を密着した。ブラジル代表は、パラリンピックにおいてアテネ五輪から4大会連続で金メダルを獲得している“絶対王者”。先だって行われた来年のパラリンピック出場権を懸けたアメリカ大陸予選でも、強豪・アルゼンチン代表を下して優勝を成し遂げている。日本代表にとっては南米へ遠征し、2試合戦った昨年8月以来の対戦。遡ると日本代表は過去9度対戦して未勝利という相手だが、今回は『東京2020パラリンピック』に向けて、日本代表にとっても格好のシミュレーションの場だった。

トレーニングマッチの模様をレポートする前に、ブラジル代表が合宿の地に選んだ岩手県遠野市について紹介しよう。サッカー通が“遠野”という地名で思い出すのが、遠野高校サッカー部。全国高校サッカーに過去28回出場している名門校で、古くからサッカーになじみ深い遠野市は、かねてからブラジル代表の招致に積極的だったという。そしてその招致活動が実を結び、遠野市は『東京2020パラリンピック』でブラジルのホストタウンとして登録された。

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「ブラインドサッカーをしているときは自分らしくいられる」

取材したのは、14日に実施されたトレーニングマッチ。試合前のウォーミングアップを見ていると、ランニングしながらピッチの幅を確認したり、サイドフェンスにボールを当ててからピックしてシュートしたりと、ブラインドサッカーならではの光景が見て取れた。そして何より、ウォーミングアップの時点から、「ボイ!」をはじめとする“声”を出すことを意識していたように思う。その声の重要性は、試合が始まるとすぐに理解することになった。

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キックオフすると、フィールドプレーヤーたちは目が見えていないことが信じられないほど素早い動きやボールタッチを見せる。さらに、サイドフェンス際で繰り広げられる激しいボディコンタクト。それはタイムアウトの際に、ボランティアのスタッフがずれたサイドフェンスの位置を何度も直すほどだった。その迫力を見て、精神的にも肉体的にもタフな競技であることを痛感する。そして、それらすべての動きを支えているのが、プレーヤーたちの声。攻撃の際も守備の際も、ボールの音を捉える感覚はもちろん重要だが、それ以上に声の情報を大切にプレーしていた。

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▲10番 川村怜選手

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▲7番 田中章仁選手

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前半、日本代表は組織的な守備でブラジル代表の猛攻を防いでいたが、終了間際に一瞬の隙をカウンターで突かれて失点。後半も7番の田中章仁選手を中心とした粘り強い守備をベースに、10番の川村怜選手らが果敢に攻めたがゴールは奪えず、結果は0対1でブラジルの勝利に終わった。ただし、ブラジル代表のファビオ・ルイス監督が「日本代表はとても成長していて、特に守備が良かった。若手の選手を試せましたし、トレーニング面以外でも宿泊施設やそこでの食事なども確認できて、充実した合宿になりました」と語るように、両チームにとって実りのある経験となったことだろう。

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▲ブラジル代表 ファビオ・ルイス監督

試合終了後、日本代表の高田敏志監督にトレーニングマッチで感じた手応え、来年に控えるパラリンピックに向けた課題や目標などを伺った。

「失点したシーン以外は、組織的な守備が機能していたと思います。また、守りっぱなしではなく、攻めにもいっていた。その分、選手たちはかなりキツかったと思いますが、手応えは感じましたね。同時に、こういう機会でブラジル代表と試合をできるのはすごくラッキーなことだと思います。来年のパラリンピックではメダルを取ることを目標に、残された時間でチームの完成度を高めていきたい。チームの成長は個の成長ありきなので、個人を尊重することで選手が努力し、チームのレベルも上がっていくでしょう。私はサッカーを通じていろいろな出会いに恵まれたので、次のパラリンピックでしっかりと結果を残すことが、その人たちへの恩返しになるのかなと思います」

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▲日本代表 高田敏志監督

また、長らく日本代表の中心選手として活躍し、“カトケン”の愛称で親しまれている加藤健人選手に、ブラインドサッカーが自身に与えた影響や今後の夢を聞いた。

「僕はもともと視覚に障がいがあったわけではなく、17歳ごろから徐々に視力が低下していきました。サッカーは小学3年のころから始めて、ずっとサッカー選手になることが夢だったんです。すごく悩んだ時期もあったのですが、それでも“自分に何かできることがあるんじゃないか”と考えた結果、ブラインドサッカーを始めました。自分が大切にしている言葉があって、それは“始めなければ始まらない”。やる前にできるかどうかを考えるのではなく、まず挑戦してみる。その大切さを、ブラインドサッカーが教えてくれました。視覚に障がいがあると私生活でさまざまなハードルはありますが、ブラインドサッカーをしているときは自分らしくいられます。今後の目標は、来年のパラリンピックに出場して結果を残すことで、応援してくれる方々に恩返しをすること。その後は、僕の経験を生かして、ブラインドサッカーの魅力を知ってもらう活動をしたいです」

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▲6番 加藤健人選手

ピッチを包んだ選手たちの「オブリガード」と「ありがとう」

実際にブラインドサッカーの試合を観戦すると、その迫力に圧倒されるとともに、目が見えないというハンディキャップを乗り越えてプレーする選手たちの姿に感動を覚えた。同時に、彼らの懸命さに、みなが「自分も頑張らなきゃ」と思っただろう。

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試合終了後、日本代表の選手たちは「オブリガード」、ブラジル代表の選手たちは「ありがとう」と言いながら握手と抱擁を交わす姿が美しく、ピッチ上でプレーする選手たちはアルファ ロメオが掲げる“Be yourself”の精神を体現していた。今後さらに、社会全体がブラインドサッカーの未来をサポートしていくことを願いたい。

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Be yourself すべての人々が、自分らしく生きていける社会のために

今回登場したクルマ

Alfa Romeo Giulia Veloce(アルファ ロメオ ジュリア ヴェローチェ)

Alfa Contact
0120-779-159

Text:ラスカル(NaNo.works)
Photos:大石隼土

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