Event 2019.02.28

ステルヴィオ/ジュリアのディーゼル・モデルが日本初導入!アルファ ロメオらしい走りを感じられる“スポーツ・ディーゼル”とは

アルファ ロメオ ステルヴィオとジュリアのディーゼル・モデルが日本初導入。今回は2月18日(月)に東京・六本木のグランドハイアット東京で行われたイベントの様子に加え、CEOのポンタス・ヘグストロム氏とエンジニアのパオロ・パロッティ氏のインタビューなど、モータージャーナリストの嶋田智之氏によるレポートをお届けする。

2月18日(月)、東京・六本木のグランドハイアット東京で“Alfa Romeo D night”というイベントが開催されました。D nightの“D”は、Dieselの“D”、そしてDynamicの“D”であり、Driveの“D”。アルファ ロメオの『Alfa Romeo Stelvio(アルファ ロメオ ステルヴィオ)』と『Alfa Romeo Giulia(アルファ ロメオ ジュリア)』に待望のディーゼル・エンジン搭載モデルが追加されることを発表する催しです。が、インビテーションには第1部がプレス発表会であること、第2部がディナーパーティーであること以外、ほとんど何も記されていません。果たして、どんなイベントだったのでしょう?

DSC_4118 ステルヴィオ/ジュリアのディーゼル・モデルが日本初導入!アルファ ロメオらしい走りを感じられる“スポーツ・ディーゼル”とは

ディーゼル・エンジンだけが持つダイナミックに走らせる喜び

第1部のプレス発表は、300人を軽く超える報道陣が集まる中、FCAジャパン株式会社 代表取締役 兼 CEOのポンタス・ヘグストロム氏の御挨拶からスタートしました。まずは2018年を振り返ってのお話です。FCAジャパン全体の総販売台数が2万2450台と新記録を達成し、3年連続で2万台の大台を超えるという好調ぶりを示したのだそうです。
中でもアルファ ロメオはジュリアが年間を通して販売された最初の1年になったこと、ステルヴィオが導入されたことをはじめとして話題が多く、「ラインナップがこれほど新鮮で幅広くなったのは久しぶりのこと」。
とりわけ、ジュリアについては同じクラスのライバル達の中で強い勢力を見せていた、とあるモデルを販売台数で上回るほどの売れ行きを見せたのだとか。

DSC_9332 ステルヴィオ/ジュリアのディーゼル・モデルが日本初導入!アルファ ロメオらしい走りを感じられる“スポーツ・ディーゼル”とは▲ポンタス・ヘグストロム氏

「こうしたラインナップを揃えることができたおかげで、2018年はアルファ ロメオにとって素晴らしい1年になりました。販売台数は2,458台で、この数字は前年比の+40%です。昨年、アルファ ロメオは日本において最も成長したブランドとなりました」

ヘグストロムCEO、実はすでにディーゼル・エンジン搭載モデルをテスト・ドライブした経験をお持ちです。それも含めてイベント終了後にお話をうかがうことができましたので、そちらは後ほど──。

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▲パオロ・パロッティ氏

次に登壇されたのは、パオロ・パロッティ氏。本国のFCAのパワートレイン・エンジニアリング部門で、今回導入されることになったディーゼル・エンジンの開発を牽引してきたテクニカル・ディレクターです。

パロッティ氏のプレゼンテーションは、ある意味で日本の報道陣にも驚きを与えるものでした。現在の主流になっているコモンレール(超高圧燃料をエンジン内部に噴射することに関する自由度が高く、出力や燃費、排気ガスなどの面で極めて有効なシステム)を1997年に初めて乗用車に導入したのがアルファ ロメオであること、2003年から2005年にかけての3年連続でアルファ ロメオがニュルブルクリンク24時間レースのディーゼル・エンジン・クラスの優勝を獲得していることなどは、マニア以外にはあまり知られていない事実だったからです。アルファ ロメオとディーゼル・エンジンは縁が薄いと感じていた人も多いでしょうが、実はその分野の草分け的存在でもあるという側面も持っているのですね。

DSC_4015 ステルヴィオ/ジュリアのディーゼル・モデルが日本初導入!アルファ ロメオらしい走りを感じられる“スポーツ・ディーゼル”とは

今回導入される2.2リッター・ディーゼルは、ステルヴィオ用が210PS/470Nm、ジュリア用が190PS/450Nmというチューニング。燃料消費率はWLTCモードでステルヴィオが16.0km/L、ジュリアが17.2km/Lと発表されました。パロッティ氏は壇上でも開発意図や技術的なことについて触れていらっしゃいましたが、後のインタビューでこんなふうにおっしゃっていました。

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「今回のディーゼル・エンジンは、これまでに培ってきた様々な技術的な要素をさらに突き詰めて、バランスよく組み合わせたもの、といえるでしょう。軽量化、燃焼能力、ターボ性能、アフタートリートメント、マルチジェット・インジェクション。他にもありますが、それらをさらに追求することで、非常に効率のいいエンジンに仕上げることができました。いうまでもなく走りのパフォーマンスに優れていて、その上で燃費がよく航続距離も長い。私達は運転する喜びを重視しているユーザーのことを念頭において、開発を進めてきたのです。アルファ ロメオは楽しくなければ、と考えているファンの方たちにとっても、満足していただけるものになっていると思いますよ。エンジン単体重量を155kgに抑えることができていますので、ステルヴィオやジュリアの長所であるハンドリングのよさにも悪い影響を及ぼしません。燃費や1タンクあたりの航続距離の長さももちろん重要ですが、ディーゼル・エンジンだけが持つダイナミックに走らせる喜びというのも重要です。アルファ ロメオのディーゼル・エンジンは、“スポーツ・ディーゼル”なのですよ。そのフィーリングを、楽しさを、ぜひ味わっていただきたいと思います」

DSC_9382 ステルヴィオ/ジュリアのディーゼル・モデルが日本初導入!アルファ ロメオらしい走りを感じられる“スポーツ・ディーゼル”とは▲左から、パオロ・パロッティ氏、平野 智氏、今井 優杏氏、河口 まなぶ氏、山本 シンヤ氏、塩見 智氏

続いては、先行してステルヴィオ・ディーゼルを試乗した4人のモータージャーナリスト、パロッティ氏、FCAジャパンのマーケティング部でアルファ ロメオのプロダクトを担当されている平野 智氏によるパネルディスカッション。今回のモデレーターでありジャーナリストでもある今井 優杏氏とともに壇上に登られたジャーナリストは、ディーゼル・エンジン搭載車を愛車にしている河口 まなぶ氏、塩見 智氏、山本 シンヤ氏。はじめに試乗時のショートムービーやディスカッションを通じて、ディーゼル・エンジンのメリットと御自身がディーゼルに乗る理由、そしてステルヴィオ・ディーゼルを走らせた印象などをお話しされたのですが、やはり興味深いのは試乗した印象。

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「サウンドが耳障りじゃなくて静かに感じられた」「走り出しから“おっ!”と思えるくらいに力強い」「ダイナミック・モードに入れて、パドルを使って積極的に変速しながら走りたくなるディーゼル・エンジン」「ディーゼルは穏やかに走るのが似合うけれど、これはスポーティに走るのも似合う」「ガソリン・エンジンと較べると明らかに燃費がいいから、航続距離の長さにも期待できそう」

ほんの抜粋ですが、それを聞くだけで1日でも早く走らせてみたい気持ちが膨らみます。

ディーゼル・モデルの日本デビューを祝う和やかなディナー

DSC_4157 ステルヴィオ/ジュリアのディーゼル・モデルが日本初導入!アルファ ロメオらしい走りを感じられる“スポーツ・ディーゼル”とは

第2部のディナーパーティーは、FCAジャパン株式会社 マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセ氏の御挨拶から始まりました。アランプレセ本部長は「アルファ ロメオの素晴らしいディーゼル・モデルが日本に導入できることになった喜びを、皆さんと分かち合いたいです」と会の趣旨をお話しされた後、特別ゲストのイタリア駐日大使、ジョルジョ・スタラーチェ閣下に乾杯の御発声を請われます。

DSC_9454 ステルヴィオ/ジュリアのディーゼル・モデルが日本初導入!アルファ ロメオらしい走りを感じられる“スポーツ・ディーゼル”とは▲左から、ティツィアナ・アランプレセ氏、ジョルジョ・スタラーチェ閣下

壇上に登られた閣下は、「実は以前、アルファ ロメオの創立75周年を記念した『アルファ ロメオ・75』というモデルが発売されて、私はそれを愛車にしていました。とても気に入っていました。そのアルファ ロメオにちなんだ催しに声を掛けていただけたことを嬉しく思います」とアルファ ロメオへの想いを語られました。

そして閣下の御発声で乾杯。お客様に提供されたのは、彩りに赤を加えるなどどこかアルファ ロメオを連想させる料理の数々。しばし歓談しながらの舌鼓を打つ時間を過ごした後、登場されたのは、以前にこのMONDO ALFAでもインタビューをさせていただいたこともある、D flat氏。普段は外資系証券会社の管理職として激務をこなし、お休みの日にはピアニスト兼作曲家として活動されている、“ウィークエンド・ピアニスト”として知られるプロフェッショナルです。

DSC_9489 ステルヴィオ/ジュリアのディーゼル・モデルが日本初導入!アルファ ロメオらしい走りを感じられる“スポーツ・ディーゼル”とは

「ディーゼルの“D”との“D”つながりで声をかけていただきました」と穏やかなジョークの後、ピアノ・ソロで1曲、2挺のヴァイオリンと1挺ずつのヴィオラとチェロというストリングスを加えて4曲。そのうちの1曲は、この日のためにD flat氏が作曲なさった『Tornavento』というオリジナル曲でした。

演奏が終わった後、「今日はアメリカがお休みなんですよ。だから今日じゃなかったら、演奏をお引き受けすることができなかったんです」とおっしゃるD flat氏に、少しお話をうかがうことができました。

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「今回のお話をいただいたときに、ふと『Tornavento』、そよ風という意味なんですが、その言葉が頭の中に沸いてきて、それを題名にした曲を作ろうと考えたんです。1台のクルマが峠道を気持ちよく駆け上っていく、途中で休みながら、また駆け上っていく。そんなイメージ、そんなコンセプトで作りました」

曲を演奏されているときに背景に流れていたステルヴィオ峠の映像と綺麗にマッチしていたのは、そういうことだったのですね。

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「アルファ ロメオには“赤”のイメージを強く感じるんです。そして、おそらく会社の誰に訊ねていただいても、私のイメージは“赤”って答えると思うんです。なぜかというと、私、赤のネクタイが多いんですよ(笑)。実は赤が好きなんです。気持ちのテンションが上がりますから。私とアルファ ロメオは何か通じるものがあるんじゃないか? なんて勝手に思ってるんですけどね(笑)。……私、子供のころから『アルファ ロメオ・スパイダー』に憧れていて、いずれ自分のものにできたらな、と今も思っているんですよ」

演奏のあとは、再び自動車ジャーナリストの河口まなぶ氏が壇上に登ります。河口氏は実際にイタリアのステルヴィオ峠に行き、まさしくステルヴィオを走らせた経験をお持ちです。それも自転車競技のプロ・レーサーだった宮澤崇史氏と一緒に、クルマとロードレーサーと乗り換えながら、でした。そのときの感想が主題だったのですが、クルマ好きなら誰もが一度は走ってみたいのがステルヴィオ峠。テーブルというテーブルから、羨む声が……。

DSC_9496 ステルヴィオ/ジュリアのディーゼル・モデルが日本初導入!アルファ ロメオらしい走りを感じられる“スポーツ・ディーゼル”とは

DSC_9505 ステルヴィオ/ジュリアのディーゼル・モデルが日本初導入!アルファ ロメオらしい走りを感じられる“スポーツ・ディーゼル”とは

そしてアルファ ロメオの紋章によく似たデザートとコーヒーを楽しみ終わった頃。いよいよ閉会の時間です。アランプレセ本部長がヘグストロムCEOを壇上へと招き、花束の贈呈。この2019年でCEOに就任して10年の節目となった、そのお祝いだったのでした。そのままヘグストロムCEOの閉会の御挨拶かと思いきや、サプライズ! 席番号による抽選で、おひとりにアルファ ロメオのオリジナル自転車が送られたのでした。

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ディーゼル搭載モデルの発売は、4月6日(土)。価格は『Alfa Romeo Stelvio 2.2 Turbo Diesel Q4(アルファ ロメオ ステルヴィオ 2.2ターボ・ディーゼルQ4)』が617万円。

DSC_4056 ステルヴィオ/ジュリアのディーゼル・モデルが日本初導入!アルファ ロメオらしい走りを感じられる“スポーツ・ディーゼル”とは

DSC_4028 ステルヴィオ/ジュリアのディーゼル・モデルが日本初導入!アルファ ロメオらしい走りを感じられる“スポーツ・ディーゼル”とは

Alfa Romeo Giulia 2.2 Turbo Diesel Super(アルファ ロメオ ジュリア2.2ターボ・ディーゼル・スーパー)』が556万円です。ディーラーに試乗車が並ぶ日が待ち遠しいですね。

期待を越えるアルファ ロメオらしいディーゼル・エンジン

さて、すでにイベント終了後にヘグストロムCEOからお話をうかがったことをお伝えしています。今回導入となったディーゼル・エンジンをテストしたときの印象などをお伝えいただいて、今回の締めにしたいと思います。

DSC_4038 ステルヴィオ/ジュリアのディーゼル・モデルが日本初導入!アルファ ロメオらしい走りを感じられる“スポーツ・ディーゼル”とは

──なぜこの時期にディーゼル・エンジンの導入となったのですか?

「アルファ ロメオはジュリア以降、ブランドとして新しいステージに入りました。新世代のアルファ ロメオの日本導入のタイミングで、あまり多くのものを一度に導入するのは賢明なことではないと考えました。まず最初にするべきだったのは、ジュリアステルヴィオという存在を日本に根付かせることだったのです。だから最初に2リッターのガソリン・エンジンを、次に高性能なクアドリフォリオを、そして今回のディーゼルを、と順を追ったのです。日本ではアルファ ロメオにディーゼル、というイメージはあまりないですからね。日本国内でも6ヶ月にわたって2万km以上走るテストを重点的に繰り返して、ようやくタイミングが来たという感じです」

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──ヘグストロムCEOも、ディーゼル搭載車に試乗をされているのですよね?

「ステルヴィオの本国での発表のタイミングで、バロッコのテスト・コースで全てのモデルを試乗する機会があったんです。試乗前にはクアドリフォリオに最も期待をしていて、それは期待どおりだったのですが、実はそれを越えて印象深かったのがディーゼルでした。それまでに体験したどのディーゼルよりもレスポンスがいいし、走らせるのがとにかく楽しかったし、とてもアルファ ロメオらしいディーゼル・エンジンだと思いました。アルファ ロメオのファンの方にも間違いなく気に入っていただけると感じたんです。アルファ ロメオは109年の歴史を持っているのですが、ふたつだけ変わっていないものがあるんです。ひとつは御存知のとおり、美しいスタイリング・デザインです。もうひとつはパフォーマンスで、常にドライバーの気持ちを高揚させる存在です。現在のジュリアやステルヴィオでは、他のモデルでは味わえない素晴らしいハンドリングを楽しむことができます。ディーゼル・エンジンを積んだモデルも、美しさと高揚感というふたつの特徴はまったく損われていません。ですので、ひとりでも多くの方に、テストドライブをしてみていただきたいと思います。販売開始が4月6日(土)ですから、それまでにはディーラーにクルマが行き渡ることになるでしょう。楽しみにお待ちください」

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今回登場したクルマ

ALFA ROMEO STELVIO 2.2 TURBO DIESEL Q4

ALFA ROMEO GIULIA 2.2 TURBO DIESEL SUPER

Alfa Contact
0120-779-159

Text:嶋田智之
Photos:安井宏充(weekend.)

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