Event 2019.11.01

アルファ ロメオF1復活記念、100名以上で鈴鹿グランプリを応援

2018年、アルファ ロメオはF1に復活。そして2019年からはその名もアルファ ロメオ・レーシングとしてF1に参戦している。そこで10月13日(日)に鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリのパブリックビューイングイベントをベルサール渋谷ガーデンにて開催。アルファ ロメオのメルマガやフェイスブックなどの申し込みから、厳正なる抽選の結果、当選したおよそ100名のアルフィスタたちが会場に駆け付けた。

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熱いハートでひとつになって

FCAジャパン株式会社マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセ氏は冒頭、「台風19号で被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。しかし日本は強い国。しっかりと復興することでしょう」とメッセージを送る。そのうえで、「今日は熱いハートを持っている方々に集まっていただきました。もしかしたら来ることができない方々もいらしたかもしれません。でも、スピリットは同じ、一緒に応援してください。そして次のチャンスにはぜひお会いしましょう」とコメント。

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▲FCAジャパン株式会社マーケティング本部長のティツィアナ・アランプレセ氏

そして、「我々のヘリテージの中でモータースポーツは大きなポジションを得ています。そこでその頂点であるF1挑戦2年目を多くのアルフィスタや、F1ファンと一緒に応援したかったのです。さらに、この挑戦を記念した2種類の限定車、クアドリフォリオ F1トリビュート(全世界65台、日本10台限定)を見せたかったこともあります」と述べた。

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▲クアドリフォリオ F1トリビュート

アルファが好き、F1が好き

こうした思いをもとに開催されたパブリックビューイング。来場された方々にも話を伺ってみた。丹波さまご夫妻は、16年ほど乗った156から最近『Alfa Romeo Giulia(アルファ ロメオ ジュリア)』を購入したという。その理由は運転して楽しいからとご夫妻ともに語る。そして今回のイベントでは「アルファ ロメオのファンやオーナーの方がいらしていると思うので、F1の映像を見つつ一緒に盛り上がりたいです」と述べる。

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▲丹波さまご夫妻

また、学生の息子さんと二人で来場した中村さま。息子さんのTシャツはT33というこだわりだ。
「この子がお腹にいるときに、家内がこれを着て鈴鹿にF1を見に行きました。このTシャツは母親のお下がりです」とお父さま。「一度富士スピードウェイに子供を連れてF1を見に行ったのですが、記憶がないようです。今回はF1に連れて行くという話を半分実現できました」と笑う。
息子さんは、「まだ免許は取れませんが、父のジュリアをちょっと狙っています。でも4Cは、ホイールベースは短めですがとても格好良いですよね。頑張って4Cを買ってお父さんとツーリングしたいです」と親子でアルファ ロメオを愛している様子だ。
今回のF1については、「今シーズンはずっと応援しています。予選も見てきたのですが、11番手と13番手とちょうどいいところかな。ライコネンといえば鈴鹿のオーバーテイクキングなので、燃えるアイスマンが見たいですね(お父さま)」と期待を語った。

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▲中村さま親子

Alfa Romeo 4C Spider(アルファ ロメオ 4C スパイダー)』と『Alfa Romeo Giulia Quadrifoglio(アルファ ロメオ ジュリア クアドリフォリオ)』をお持ちの宇塚さまも、「元々鈴鹿にはいけない予定だったのですが、せっかくアルファに乗っていて、こういうイベントがあるのだったらと応募しました。ぜひアルファ ロメオ・レーシングチームには頑張って欲しいですね」とのことだった。

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▲宇塚さま

鈴鹿を疑似体験できる演出も

こういったファンの方々を迎える会場の入り口にはC38と呼ばれる今年度のF1マシンのレプリカが飾られ注目を集める一方、大型スクリーンの下には限定車、アルファ ロメオ クアドリフォリオF1トリビュートの2台が置かれ、真剣に見入る方の中には購入も考えている姿も見られた。

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▲C38 レプリカ

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▲写真左:GIULIA QUADRIFOGLIO F1 Tributo 写真右:STELVIO QUADRIFOGLIO F1 Tributo

会場後方にはイタリア料理の軽食や飲み物が用意され、ジャーナリストのトークショーやパブリックビューイングをゆったりと楽しめるようにしつらえられている。また、まさにF1で鈴鹿サーキットを体験できるシミュレーターが準備されており、F1が鈴鹿サーキットを走っている瞬間に、同じサーキットを味わえるという演出がなされ、男性だけでなく女性も大いに楽しんでいた。

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▲会場では、アルファ ロメオF1グッズも販売されていた

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▲鈴鹿サーキットを体験できるシミュレーターで楽しむ様子

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アルファ ロメオの今と昔を探る旅

今回のパブリックビューイングではF1スタートの前に、アルファ ロメオの生まれ故郷であるイタリアで、見て乗って味わってきたアルファ ロメオブランドの今について、ツアーに参加したENGINE(エンジン)副編集長の齋藤浩之氏、カーグラフィック副編集長の中村昌弘氏、GQ JAPANデジタル・エディターの稲垣邦康氏ら3人とFCAジャパン広報部長の清水良子氏によるトークセッションが行われた。

現在アルファ ロメオの専用工場があるローマから3時間ほどのカッシーノ工場や、アルファ ロメオの本拠地ミラノ、そして、F1サーキットのモンツァを巡る旅だったという。

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▲(写真左から)FCAジャパン広報部長・清水良子氏、エンジン副編集長・齋藤浩之氏、カーグラフィック副編集長・中村昌弘氏

カッシーノ工場は現在、『Alfa Romeo Giulia(アルファ ロメオ ジュリア)』、『Alfa Romeo Stelvio(アルファ ロメオ ステルヴィオ)』、『Alfa Romeo Giulietta(アルファ ロメオ ジュリエッタ)』を製造。もともとフィアットの工場だったがアルファ ロメオをプレミアムブランドとして復活させるべく、工場をはじめ敷地内全面改築されたことなどを齋藤さんが解説。
稲垣さんは、「先日までジュリアを所有してみてその信頼性の高さに驚きました。カッシーノ工場の近代的な作りやライン、働いている人たちの精緻な作業風景を見て、信頼性が高いのは当たり前だと感じました」とその印象を語った。

工場の次に向かったのはミラノのアルファ ロメオ博物館。ミラノのマルペンサ空港から市内に向かう途中右手に出てくるもので、旅行の途中に見た人もいるだろう。ここは歴史博物館と名が付いているだけあって、ただ並べただけではなく、その多くが自走可能だ。展示は戦前からほぼ網羅されており、それぞれの年代で惹かれるクルマがあったことをジャーナリストたちは告白。ここでは2台しか作られなかった1954年のスポーツスパイダーというプロトタイプにも試乗。3名のジャーナリストはその乗りやすさ、そして楽しさに感銘を受け、それが現代のジュリアなどでも同じように感じられることをコメントした。

最後はモンツァサーキットでのF1イタリアグランプリについて。フリープラクティスは雨で、キミ・ライコネンはクラッシュし足を痛めてしまう。しかしアントニオ・ジョヴィナッツィが予選から頑張り、決勝でもポイント獲得。「ジョヴィナッツィの頑張りとイタリア人の応援はすごかった」とは齋藤さんの感想だった。

実況解説に一喜一憂

いよいよF1鈴鹿グランプリのスタートが迫ってきた。フリーアナウンサーで、モータースポーツなどの実況も務める笹川裕昭氏と、WECやGT選手権などで活躍するケイ・コッツォリーノ氏の解説者お二人による進行でパブリックビューイングはスタート。まさにモータースポーツに精通したやり取りに会場も興味津々だ。

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▲(写真左から)笹川裕昭氏、ケイ・コッツォリーノ氏

アルファ ロメオ・レーシングのドライバーは現代F1界きってのベテラン、今年で40歳になるキミ・ライコネンと、唯一のイタリア人のアントニオ・ジョヴィナッツィの2人だ。

今回は台風の影響で日曜日の決勝前に予選が行われ、ライコネンは予選13番手で7列目からスタート。ジョヴィナッツィが11位という結果だ。

冒頭ではライコネンの鈴鹿サーキット走行映像を見ながらケイ氏が解説するシーンもあり、その内容はラインどりからブレーキングポイント、アクセル開度にまで及ぶもの。ドライバーでなければ気付かない細かいもので、中には会場にあるシミュレーターの走りに参考にした人もいたほどだ。

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ここでドライバーからメッセージが届いた。ジョヴィナッツィは、「日本のファンの皆さん応援ありがとうございます。日曜日に素晴らしいレースをしてアルファ ロメオ・レーシングに良い結果をもたらします」。そしてライコネンも、「日本にはファンが多くて外出が難しいくらいだけど、F1に夢中になってくれることはいいことです。日本のみんな、鈴鹿では手に汗握るレースをして良い結果が出せるようにぜひ応援してほしい」とコメントし、会場からは大きな拍手が。映像にアルファ ロメオの旗が見えたり、アルファ ロメオ・レーシングのジョヴィナッツィとライコネンがグリッド紹介されると会場で歓声と拍手が起こり、徐々にスタートへの盛り上がりを見せ始めた。

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ついにスタート。その直後のアクシデントでは声を上げる場面もありつつ、会場の多くの人たちが画面を食い入るように見つめる。同時に特に目の前で起きているリアルな状況とともに、それについての解説を耳にしながらレースを楽しむ機会はなかなかないことも盛り上がりにつながっている。

レース終盤、130Rでライコネンがルクレールにインを突かれてしまった時は「あ~」という残念な声も上がる。ケイ氏からハードタイヤの選択ミスか、ラップタイムがトップと3秒程度差があるとの解説に納得する場面も。
そしてゴール。アルファ ロメオ・レーシングとしては14位と16位と振るわなかったものの(メキシコGP直前に上位陣へのペナルティが決まり、ライコネン12位、ジョビナッツィ14位となった)2台がゴールすると自然と拍手が沸き上がった。

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シミュレーターでは親子対決も

何度か触れた会場にあるシミュレーター。多くの来場者がトライした結果、冒頭にインタビューした中村さま親子が1位と3位を獲得。1位の息子さんは、「事前にプロドライバーとかの映像を見て研究しましたし、グランツーリスモをやっているのでコースは完璧に覚えていました」と感想を語る。

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▲中村さま(息子さま)

お父さまは、「先に走ったのでがっちり見られたかな。ひよってアクセルを緩めたところを全部全開で行っていましたし、デグナーやシケインの詰めは凄かった。完敗です、おめでとう」といいながらも少し悔しそうだが、お二人とも「とても楽しかった!」とのことだった。

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▲中村さま(お父さま)

そして2位を獲得した元島さまも、「たまたま昨日グランツーリスモでF1をやっていたのでそれが大きかったでしょうね。その感覚が近かったのでタイムが良かったのかな」とのこと。今回のイベントについては、「全部の状況が把握できるのでこういうところで見るのも楽しかったですね」と話してくれた。

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▲元島さま

さて、今回のF1鈴鹿グランプリ、アルファ ロメオ・レーシングは上位に進出はできなかったものの、来場者はみな、一喜一憂しながら画面を食い入るように見つめていたのが印象的だった。しかも、適度なタイミングで解説者たちのコメントが入るので、なぜここで抜かれたのかなどの疑問が瞬時に氷解し、見るものを飽きさせず、存分にF1の、そしてアルファ ロメオの世界を堪能していた。

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Text:内田俊一(Shunichi Uchida)
Photos:安井宏充(weekend.)

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