Experience 2019.09.10

非日常にインスパイアされるべく、星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルへ

青森・奥入瀬渓流沿いに佇む唯一のリゾートホテル、星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル。“奥入瀬で過ごす時間の価値”を提供しているという同ホテルの総支配人に、ホテルが提案している様々なアクティビティや新たにオープンしたフレンチレストラン、そして奥入瀬渓流を車で訪れることの楽しみについて伺った。

2019年8月8日から9月29日までアルファ ロメオが開催している『Be Inspired 試乗キャンペーン』。これは、対象車種の『Alfa Romeo Giulia(アルファ ロメオ ジュリア)』、『Alfa Romeo Stelvio(アルファ ロメオ ステルヴィオ)』のテストドライブに際し、ラグジュアリーな日本の旅を提供する星野リゾートの宿泊ギフト券を抽選で全国5名に贈り、“特別な日本の旅”を提案するというものだ。
そこで今回は、素晴らしい非日常を体感すべく、北海道から沖縄まで展開する星野リゾートの中から、『Alfa Romeo Stelvio 2.2 Turbo Diesel Q4(アルファ ロメオ ステルヴィオ 2.2ターボ ディーゼルQ4)』とともに星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルへ。そこで待っていたのは、豊かな自然に身も心も溶け込んでしまいそうなおだやかな時間だった。

水の近さに驚く約14㎞の奥入瀬渓流

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「国立公園内に建つ唯一のリゾートホテルである私どものコンセプトは、渓流スローライフです。リゾート自体を点ではなく面でとらえ、ここで過ごす時間の価値をご提供させていただきます」

星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルを一言で語ってほしいという無理難題に対して、総支配人の山下麗奈氏は実に的確な答えを返してくれた。あらゆる説明が見事なので、以降も総支配人の案内に従って進めていくが、まずは雄大な自然をたたえる十和田八幡平国立公園に属する奥入瀬渓流について触れる。

青森県の東西ほぼ中央に位置する十和田湖を水源に、八戸あたりまで約67キロをたどって太平洋に注ぎ込む奥入瀬川。その源流に当たる十和田湖東岸の子ノ口から焼山までの北東約14kmが奥入瀬渓流だ。特別名勝および天然記念物にも指定されているこの渓流の特徴の一つは、流れに沿った自動車用道路と散策用の歩道が整備されているところだろう。

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一般的に渓流とは、人の侵入を拒む山奥の谷川を指す。そこに行きたいなら登山同様の装備が必要になるが、奥入瀬渓流に限っては十和田湖との高低差が小さく、通常の山間部よりは比較的道路を通しやすかったのかもしれない。訪れる者はその恩恵に与る形で、白銀の輝きを放つ清らかな水の流れや14の滝。そして秋はブナやカツラの木々の黄葉を楽しめる。実際に渓流沿いの道を走ると、あまりの水の近さに驚くはずだ。それだけでも非日常の体験と言えるだろう。

エリア全体をクルマで存分に味わってほしい

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次に、渓流スローライフという耳慣れない言葉について説明をうかがった。すると総支配人は最初に、二泊三日の滞在を奨励していると切り出した。
「何はともあれ、奥入瀬渓流の自然を体験していただきたいので、1年を通じて様々なアクティビティをご用意しております。特に人気なのは、夏場なら人が少ない時間の午前4時50分から始まる渓流モーニングカフェ。こちらはほぼ毎日、定員50名が埋まってしまいます。また、奥入瀬渓流は国内1800種の内300種が生息する苔の聖地でもあるので、各部屋に備えたルーペをご利用していただく苔さんぽも好評です。こちらは雨の日も楽しめます。苔を観察しながら歩くと100m進むのに1時間かかったりもします。そうした約14㎞の奥入瀬渓流のマクロとミクロの両端に目を向けてもらうのが、私どものアクティビティの特徴です」

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▲総支配人・山下麗奈氏

さらに総支配人は、星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルにクルマで訪れるメリットを語ってくれた。
「奥入瀬渓流は走っても歩いても素晴らしいですが、クルマがあれば十和田湖の北約20㎞の十和田湖まで足が伸ばせるでしょう。9月末になれば山の高いところで紅葉が始まります。さらにホテルから30分ほどの場所には十和田市現代美術館を始めとした、十和田の人の文化に触れられる場所がたくさんあります。ということは、私どもが奨励する二泊三日では回り切れないほどのおもしろさがここにはあって、リゾート自体を点ではなく面でとらえるというのも、奥入瀬渓流を含む国立公園全体を存分に味わってほしい。特にクルマがあればなおさらという気持ちが原点になっているのです」

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岡本太郎作の二つの暖炉が待つリゾート

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これまでは外に視点を向けてきたが、ここからは星野リゾート 奥入瀬渓流ホテルの内側へ。東館と西館で構成されるホテルの客室数は187。半露天風呂付きの和モダンの部屋からペットと共に過ごせる部屋まで多種多様のラインナップを誇る。

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▲渓流ツインルーム 半露天風呂付

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東北の温泉場として古くから人気を集めてきた十和田だけに、このホテルならではのこだわりの湯にも注目したい。まずは八甲田の猿倉温泉を源泉とする東館の渓流露天風呂。その名の通り渓流沿いに設けられた開放的なつくりで、絶え間なく流れる水の音と川向うの山の景色に心の奥までほぐされる。さらに、西館2階のエントランスから発着するシャトルバスを利用すれば八重九重の湯という外湯に浸かることもできる。こちらは目の前に滝が流れる野趣に富んだ温泉だ。

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▲渓流露天風呂

圧巻なのは、館内で目の当たりにできる岡本太郎の巨大アートだ。東館のロビーは『森の神話』。1991 年に完成した高さ 8.5m、重さ 5tのブロンズ製の暖炉は、昼は背後の窓の森を借景に堂々とした雰囲気をたたえ、夜はBar Loungeに明りを灯す優しい姿を見せる。

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▲『森の神話』(昼)

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▲『森の神話』(夜)

西館のラウンジには『河神(かしん)』。こちらも高さ10m、重さ 7tのアルミニウム合金製暖炉だが、1996年1月に岡本太郎が亡くなった後の3月に弟子が完成にこぎ着けたことから、太郎の遺作とされている。

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▲『河神』

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「ご本人が奥入瀬を訪ね、その自然にインスパイアされて生まれた独自の物語を表現したと聞いています」と総支配人は二つの暖炉の制作背景を説明してくれたが、剥き出しの岡本太郎作品との対面だけでもここに来る大きな理由となるはずだ。

フランス料理の軸を太くしたレストラン。そして星野リゾートの真の姿勢

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「もっとも最近のトピックとして、5月10日にプレオープン、7月にグランドオープンを果たしたフレンチレストラン、Sonore(ソノール)をご紹介します」。そう促され、西館の奥の通路をたどっていき、たどり着いたドアが開いた瞬間に息を飲んだ。目の前にすっと広がったのは奥入瀬渓流を包み込む山の景色と水が流れる音。これはいかにもリゾートらしいサプライズだ。しかもレストランでは、まずはアペリティフ(食前酒)を楽しむ場として渓流沿いのスペースに案内し、その名も渓流アペロを楽しむという演出も行うという。水の音にはヒーリング効果があると言われるが、どんな説明よりここに座ってみるほうがリアルな癒しを体験できるはずだ。そしてまた、渓流スローライフを謳うこのホテルの神髄を実感できるのも渓流アペロの素晴らしさである。

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フレンチは、グランドキュイジーヌと呼ばれる伝統手法と現代センスを融合させたスタイル。近年は親しみやすさを優先することでカジュアルフレンチ的フランス料理が増える傾向にある中で、伝統を尊重するSonoreの姿勢はチャレンジングと言えるかもしれない。「十和田周辺には美味しい素材が多いのですが、それを素のままではなくフレンチとして提供するのはシェフたちにとっても大きな挑戦なのです」

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▲左:鮪のオペラ仕立て 帆立貝とイカのムース / 右:フォアグラのポワレと林檎のロースト シードルソース

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▲仔鳩と鮑のトゥルト 鮑の肝のサルミソース
※お食事の内容は時期によって異なります

加えて取材に立ち会ってくれたソムリエによると、クラシック指向を高めることでフランス料理の軸を感じてもらうことを意識しているそうだ。レストランのコンセプトに沿った銘醸ワインのストックの豊富さも自慢だという。

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「Sonoreとは音楽用語で、朗々と響かせるという意味があります。渓流、料理、ワインのハーモニーを、時間をかけて楽しんでいただきたい。そんな思いから命名しました。ここに本格フレンチレストランを置くことで、まずは日本人が認めるリゾートに。さらには海外のお客様にも憧れていただけるリゾートにしたいのが私たちの願いです」

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認知されたブランドバリューに決して胡坐をかかない。そんな印象を受けた。なぜなら、たとえば2017年12月から9年ぶりに再開した冬季営業では、奥入瀬渓流内で凍結する氷瀑のライトアップツアーの実施や、露天風呂の壁に氷瀑を再現する工夫を施すなど、1年を通じた満足をカスタマーに提供しようとする努力に星野リゾートの真の姿勢を見た気がしたからだ。

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「部屋ではなく滞在、というより旅そのものが私たちの売り物です。景色を交えた“面”にこそリゾートの価値がありますから」
山下総支配人の言葉を受けて言えるのは、青森の旅を楽しむのであれば、奥入瀬渓流を抱く自然の中に建つリゾートを目指すべき場所とすることだ。

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今回使用したクルマ
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ALFA ROMEO STELVIO 2.2 TURBO DIESEL Q4

Alfa Contact
0120-779-159

INFORMATION
星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル

住所 〒034-0398 青森県十和田市大字奥瀬字栃久保231
TEL 0570-073-022(星野リゾート予約センター)
URL https://www.oirase-keiryuu.jp/

Text:田村十七男
Photos:大石隼土

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