vol.02 リフレッシュするために不可欠な存在

Giulia Spider Veloce(1965)オーナー
岩間英人氏

1955年にジュリエッタ スパイダーとして誕生、62年にエンジンを1.3リッターから1.6リッターに換装して、名称をジュリア スパイダーに改めた。デザインから製造までをピニンファリーナが手がけたボディは基本的に両車とも同じだが、ジュリア スパイダーではボンネットにエアスクープが設けられた。

ジュリア スパイダー ヴェローチェとオーナーの岩間英人さん

新車のように美しい1965年ジュリア スパイダー ヴェローチェで参加した岩間英人さん。トヨタMR2を皮切りにホンダNSX、スカイラインGT-R、ポルシェ911、そして現在も所有するフェラーリF355など、国内外のスポーツカーばかりを乗り継ぐ一方で、ワンメイクレースであるアルファ ロメオ チャレンジに147と156GTAで参加していたという、根っからのクルマ好き、走り好きである。

ジュリア スパイダーとの出会いは、2年前。訪れたショップで一目惚れし、F355を重整備するつもりだった予算を頭金にして購入してしまった。 「ピニンファリーナによるこのスタイリングが、昔から大好きだったんですよ。ちょうどクラシックカーラリーに興味を抱いていたこともあり、それに参加できる車両であることも好都合だったんです」

このボディは、もともとジュリエッタ スパイダーとして1955年にデビューした。岩間さんのジュリア スパイダーは、ジュリエッタの1.3リッターに代えて1.6リッターエンジンを積み、5段ギアボックスやディスクブレーキを備えた最終型となる。 「このルックスさえ手に入れられれば、多少の不具合には目をつぶろうと思ってました。ところがいざ乗ってみたら、それは杞憂に過ぎませんでしたね。半世紀前に作られたクルマなのに、動力性能、ハンドリングともに現代の路上で立派に通用するんですよ。運転席からのクラシックな眺め、右足の動きにリニアに反応するキャブレターユニットの吹け上がりなど、魅力はつきません」

今では多忙な日常生活から解放され、自らをリフレッシュするために、ジュリア スパイダーは不可欠な存在だと語る岩間さん。モータースポーツで築き上げた輝かしい伝統を誇るアルファ ロメオには、今後もそのブランド力を生かした、スポーティで、生活に活気を与えるようなモデルを望みたいと話してくれた。

Giulia Spider Veloce(1965)

直4DOHC1570ccエンジンは、ツインチョークのウェバー キャブレターを2基備え、最高出力109ps/6000rpm、最大トルク14.2kgm/2800rpmを発生する。