販売終了モデル

アルファ ロメオ 4C

- 2020年 販売終了 -アルファ ロメオ 4C

アルファロメオ初のミッドシップレイアウトを持つ量産モデルとして、2014年に日本デビューを
果たしたのが「4C」である。「自動車史上、最も美しいクルマ」と称された伝説的なモデル
「Tipo 33/2 ストラダーレ」にインスパイアされた、官能的でダイナミックなデザイン。
最大の特徴であるカーボンファイバー製のモノコックタブの採用。そしてFRP新素材や、
アルミ製サブフレームなどで徹底的な軽量化が施された4Cは、突出したパワーウェイトレシオを実現。
爽快なエキゾーストサウンドとアグレッシブな走りは、自動車ファンを興奮の渦に巻き込んだ。

※掲載の情報は2020年の販売終了時点のものです。

デザイン

1967年、アルファ ロメオはレーシングカー「Tipo 33」の公道バージョンとしてTipo 33/2 Stradaleを開発。その後計18台が製作された。世界中の人々から「あらゆる時代のクルマの中で、最も美しい」と評され、徹底して性能を追求したデザインと驚異的な軽さで、自動車史にその名を刻むことになる。航空工学を応用し、鋼管フレームにマグネシウム合金部材を組み合わせた複合構造の新型シャシーを採用するなど、当時の革新的な技術が惜しみなく投入されたクルマだった。このTipo 33/2 Stradaleこそ、4Cのインスピレーションやフォルム、テクノロジーの原点である。

チェントロ スティーレ(アルファ ロメオ デザインセンター)が生み出した4Cのエクステリアデザイン。美しく、躍動的で、純粋であること。デザイナーの素早く走るペン先からイメージとアイディアがほとばしり、フォルムが浮かび上がっていった。さらにいくつもの変更、改良を重ねることで、デザインは洗練の度合いを高め、最終的なフォルムが完成されていった。当初発表されていたコンセプトモデルと市販モデルの違いはほとんどなく、ホモロゲーション(認可)取得に必要な変更だけが行われた。類い希に美しいスタイルを身に纏い、自由自在に駆け抜ける理想のマシン。これを現実のものとしたのが4Cである。

4Cは、インテリアにおいてもすべてが緻密なまでの機能性を実現した。最高のドライビングパフォーマンスを可能にするため、余分なものを徹底的に排除し、真に必要とされるものだけを残した。採用された特別なパッセンジャーセルは、剥き出しのカーボンファイバー製。レーシングカーを思わせるシートは快適でありながら、最適なドライビングポジションを実現するよう設計が施された。強化型複合材の構造体に軽量パッドを組み合わせたシートの素材にはファブリック、レザーまたはアルカンターラを採用。フラットボトムのステアリングホイール、スーパーカーに用いられる熱間成型製シェルを用いたインストルメントパネル。すべてがドライバー側に向けられ、完璧な操作性を約束するスイッチ類。視認性に優れ、レーシングマシンを想起させるデジタル式メーターパネル。そして、アルミ軽合金製のペダルやフットレストなど、スポーツカーとしての個性が余すところなく表現されている。

パフォーマンス

後輪駆動とミッドシップエンジンを擁する4Cのアーキテクチャーは、完璧な重量配分が最重要視されるレーシングカーそのものである。卓越したダイナミックパフォーマンスを約束する、その利点を最大限活用すべく後輪駆動を採用。この駆動方式は、発進や加速時に車体の荷重が後方へ移動することにより、駆動輪への荷重が増すため、優れたグリップ性能を発揮する。また後輪駆動は、ほかの駆動方式に比べコーナーへの進入速度を高めることができるため、比類なきドライビングプレジャーを堪能できる。また、オールアルミ製エンジンをミッドシップにレイアウトし、プロペラシャフトを不用にしたことで大幅な軽量化も実現。さらに、車体中心近くに重量物を集約することで重量配分を最適化し、抜群のハンドリング特性も実現した。

4Cに採用された1,750cc 直噴ターボエンジン。4気筒アルミ製シリンダーブロック、ターボチャージャー、超高圧式直噴インジェクター、吸気/排気側に備える連続可変バルブタイミング機構、スカベンジング(掃気)テクノロジー、そしてデュアルクラッチ式トランスミッション。これらを備えたエンジンは、比類なきスポーツパフォーマンスを発揮。トルクと比出力は、このクラスのエンジンとしては最高レベルを誇った。最高出力は240PSを6,000rpmで発揮し、桁外れなフレキシビリティと動力性能を実現。加速性能も抜群で0-100km/hの発進加速は、わずか4.5秒*を達成。それだけではなく、驚異的なパフォーマンスとともに、環境への影響は最小限に抑えられている。マルチインジェクションコントロールと高度なフリクション対策、エネルギーロス低減技術により、4CはEuro-6排出ガス規制(当時)の厳格な基準をクリアしている。

*欧州仕様参考値

4Cが備えるスカベンジングテクノロジーは、低回転域のトルクを最大化させるため、クルマがドライバーの意志に対して力強く応答。エンジンコントロールユニットが、吸気/排気バルブオーバーラップの時間と角度を精密に制御することで、インレットマニフォールドからエキゾーストマニフォールドへと直接抜ける気流が発生。燃焼室のスカベンジング(掃気)効果を高めることで、この気流が燃焼効率とタービンの回転数を高め、ターボラグを抑制する。

4Cはエンジン停止後にターボチャージャーを保護する自動冷却システムを備えている。走行後にエンジンを停めるとエンジン冷却水の循環も止まるため、エンジン停止後のターボチャージャーの冷却は空冷による放熱だけになる。市街地など軽い負荷での走行後は問題にならないが、スポーツ走行やワインディングロードの走行後などは、ターボチャージャーや内部のエンジンオイルが非常に高温になるため、走行直後にエンジンを止めると放熱が足りず、悪影響を与えることがある。これを予防するため、専用の電動ポンプと冷却水配管を設け、エンジン停止後も冷却水を最長約10分間循環させることで、ターボチャージャーの放熱を積極的に補助。このシステムはエンジンの作動時間や吸気/排気温度、冷却水温度の情報に基づき、エンジンの停止後、自動的に作動する。

テクノロジー

パワーだけでは卓越したパフォーマンスは得られない。それを制御する優れたトランスミッションシステムが必要となる。4Cには乾式デュアルクラッチを備えた6速オートマチックトランスミッション(Alfa TCT)が搭載されている。シーケンシャルシフトのマニュアルモードとオートマチックモードのイージードライブを使い分けることができるオートマチックトランスミッション。奇数段と偶数段ごとに乾式クラッチディスクを2組備えた構造により、走行中は次のギアが常にスタンバイ。片方のクラッチを解放すると同時に、もう一方のクラッチをつなぐことで瞬間的なシフトチェンジを可能にし、駆動力の途切れを感じさせない加速を実現している。

Alfa TCTのクラッチディスクは、4Cのために特別なモディファイが行われている。さらに、あらゆる状況において素早いシフトチェンジを実現する、新開発(当時)のトランスミッション制御ソフトウェアが組み合わせられている。その結果、スポーティ走行用のパフォーマンスモード(Dynamic、Alfa Race)では、シフトチェンジに要する時間が短縮されるため、レーシングカーのような素早いギアチェンジを体感できる。一方、コーナリング中は駆動安定性を損なわないよう、可能な限りスムーズにシフトチェンジが行なわれる。また、4Cは2ペダル車が本来苦手とするスタンディングスタートを容易に実現するローンチコントロール機能も装備。「AlfaRace モード」を選んだ状態でスタート前にブレーキペダルを踏み込みながら、アクセルペダルも全開まで踏み込み、左側のパドルスイッチを引くと、この機能がONとなる。その後、ブレーキペダルを放すとシステムがエンジン出力を自動的に制御して、最速のスタンディングスタートを実現する。

路面や走行状況、ドライバーの意思に応じたパフォーマンスが得られるよう、電子制御式システムの作動を変化させる機能がアルファ ロメオ D.N.A. システムである。コントロールしやすい(All weather)、バランスに優れスポーティな(Natural)、機敏で刺激的な(Dynamic)の3つのモードをスイッチひとつで切り換えることができる。日本では2009年から提供されてきたこのシステムでは、ハイパフォーマンスマシンである4Cのために「第4のモード」である「Alfa Race」が採用されている。

ボディアーキテクチャ

ボディのコアとなるパッセンジャーセルには、カーボンファイバーを採用。この最先端技術を駆使した素材は全方向に同一の強度を発揮する「等方性」を持つため、従来型素材に比べ抜群の強度と軽量なことが特徴となっている。ここで用いられたユニディレクショナルカーボンファイバーは、すべての繊維が同じ方向に揃っているため、通常型に比べ強度を最大5倍まで高めることが可能な素材である。エンジンおよびエンジンマウントフレームをはじめ、衝突時のパッセンジャーキャビンを保護するフロント・リアのサブフレームにはアルミニウムを採用。横転時のルーフ変形から乗員を守るため、パッセンジャーキャビン後部には、高張力鋼製のロールバーを採用。また、4Cの構造の一部には、それまで量産モデルでの実用化は困難とされていた最先端複合材のSMC(ガラス繊維強化樹脂)を導入。ボディパネルにアルミニウムよりも耐久性に優れ、一般的なボディ鋼板に比べ20%も軽い低密度SMCが採用された。

全長3,990mm、全幅1,870mm、全高1,185mm。そして車両重量はわずか1,050kg。4Cは、過剰なパワーを求めるよりも徹底した「軽さ」が追求され、すべてのパーツの設計にも軽量化への挑戦が行われた。そして最高出力240PSのエンジンを組み合わせた結果、優れたパワーウェイトレシオを達成している。この驚くべき軽量化は、動力性能を最大限に発揮させるために厳選されたカーボンファイバーをはじめ、グラスファイバー、アルミニウムといった超軽量素材によって可能とされている。先進的なマテリアルと、常に革新的であるアルファ ロメオの開発力。これらを融合させることで、4Cの圧倒的な「軽さ」は実現したのである。

Contents

  • ※価格は、2022年4月6日現在の全国メーカー希望小売価格(消費税10%込)です。※掲載の全国メーカー希望小売価格は参考価格です。販売価格はアルファ ロメオ正規ディーラーが独自に設定していますので、各店にお問い合わせください。※税金(消費税を除く)、登録諸費用、保険料等は含まれておりません。※価格には、リサイクル料金は含まれておりません。別途必要となります。※価格には、オプション費用は含まれておりません。※写真およびイラストは、実車とは異なる場合がございます。※価格・諸元・仕様ならびに装備は予告なく変更する場合がございますので、予めご了承ください。